ウィスキー・ブッシュミルズ

Bushmills歯痛が徐々におさまってきてます。
いきなり全開!・・・とはいきませんが、お酒の方を再開しました。
再開第1号に選んだ・・・というか偶然になったのですが、前から飲みたいと思っていた「アイリッシュ・ウィスキー」を飲んでみました。
これは現在の職場の同僚から勧められて飲んだ「アイリッシュ・ウィスキー  タルモア・デュー」が飲みやすかったので是非飲んでみたいと思っていたからです。
選んだのは「ブッシュミルズ(Bushmills)」ですが、創業は1608年で国王ジェームズⅠ世から免許状を与えられたことに依ります。免許状には『uisce beathaを蒸留することを許可する』というものだったそうですが、このuisce beathaはゲール語でwater of life(命の水)、すなわちウィスキーをさしています。400年余にわたる歴史のある蒸留所ですが、いち早く蒸気船を所有し1890年にアメリカのフィラデルフィア向けに出港し、その後シンガポールや香港、そして横浜にも寄港したそうです。
Bushmills2さて「アイリッシュ・ウィスキー」はどんな特徴があるのでしょうか?
アイリッシュ・ウィスキーは、一般的に3回蒸留し大麦麦芽以外の穀類も使い、ピートを燻して香りを付ける方法を取らないことから、軽くて飲み易いと言われています。
ブッシュミルズ蒸留所では、蒸留した原酒を樽で熟成しますが、アメリカ産のオーク樽、スペイン産のシェリー樽などでそれぞれ熟成しブレンドする手法を取っています。ブレンドは、ヘレンという女性が率いるチームが担当していて、ヘレンさんに会いたければブッシュミルズのホームページを覗いてみて下さい。
なおブッシュミルズのラベルには、Triple distilled(3回蒸留)、Matured in Two Woodsの文字と二つの樽の絵が描かれています。
早速試飲してみました。
ロックにするとつめた過ぎてまだ歯にしみるので・・・トホホです・・・ストレートで飲んでみました。
先ずバニラのようなフレッシュな、それでいてちょっと刺激のある香りを感じました。飲んでみると刺激が少なくまろやかでさわやかなテイストでした。スコッチのシングルモルトと比べると軽くて飲みやすかったです。

[余談] ブッシュミルズ蒸留所はどこにあるのか?
イギリス本島の西にあるアイルランド島で造られるのが「アイリッシュ・ウィスキー」ですが、現在はアイルランド共和国とイギリス領の北アイルランドに分かれてます。
Bushmills3蒸留所の住所は「Distillery Road Bushmills Co. Antrim Northern Ireland」となっているのでGoogle Earthに住所を入力すると、地球がぐるっと回って北アイルランド北部にあるブッシュミルズが表示され、ストリートビューにすると蒸留所を見ることが出来ました。たった数秒で現地に行った気分になりました。
 蒸留所の正式名称は、「Old Bushmills Distillery」ですが、古いだけの伝統に頼っているのではありません。
ホームページには、『ブッシュミルズは、単に古い蒸留所ではない。それは常に生きており、400年の伝統を誇りにしつつ未来を見据えているのだ。』と高らかに宣言しています。まさにこの精神がたゆまぬ努力の源となり、これからも生き続けていくことでしょう!

[メモ]  Bushmills Malt 10 Single Malt Irish Whiskey 40%
http://www.bushmills.com/

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ウィスキー・ラガヴィーリン16年

Lagavulin1Lagavulindistillery「ラガヴィーリン」は、アイラ等にある蒸留所で造られるアイラ・モルトの一つです。
アイラ島はスコットランドの西部に位置してますが、ラガヴィーリン蒸留所はGoogle Earthで見るとアイラ島の南海岸部の小さな湾に面した地区にありました。
そして東にアドーベック、西にラフロイグがあります。それぞれがアイラ・モルトを代表する蒸留所で一度訪れてみたい地域です。
ラフロイグの更に西にはポートエリン港があるのでアイラ島の南岸を眺めながらのんびりフェリーなどで行くのもいいだろうな・・・・手前の青い海原の向こうにラガヴィーリン蒸留所の真白い建物が見えてくる・・・などと想像が広がります。
Lagavulin_stillさてこの蒸留所の成り立ちですが、公式には1816年とされてますが、実際には1700年代前半には10ほどの非合法の蒸留所があり、それらが1800年代に入りキルダルトン(Kildalton、1816年設立)とラガヴィーリン(Lagavulin、1817年設立)の2つとなり、1837年にラガヴィーリンとして統合された、となってます。
ちなみにLagavulinの由来はゲール語の「Laggan Mhouilin」を英語にしたもので、意味は「the hollow where the mill is」だそうです。・・・??・・・millは水車小屋だとして、hollowは何でしょう?くぼ地とか小さな谷という意味があるので、『水車小屋がある小さな谷』とでも言うのでしょうか?
アイラ・モルトを特徴づけているのは、水とピート(泥炭)でしょう!水は錆びたような茶色をしていて、『最初びっくりしたけど、一口飲んだらとても美味しくまさに甘露!だった』と土屋守氏はその著書「シングルモルトを愉しむ」(光文社新書)に書いてます。そしてピートは、冬の強風が海水を内陸部へ吹き付けピートを浸し、そして塩辛い海藻の香りを運ぶそよ風によって乾燥される、この繰り返しで独特のピートが造られるのだそうです。
そのテイストは独特のもので、ヨードチンキ(病院でお世話になったあの独特の匂いがある薬品)を想わせる香りがして、好き嫌いがはっきり分かれるシングル・モルトだと思います。でも一旦これにはまるとアリ地獄のように、または麻薬のように、その虜になってなかなか抜け出せなくなるのです。
ではその麻薬のようなテイストを味わってみましょう!!
あぁ・・確かにヨードチンキに似た香りです・・・たまりませんね!!口に含むと燻製の匂い・・・いわゆるスモーキィな香りが鼻に抜けます。香りは独特で強烈な印象を与えますが、口当たりは柔らかくて・・・16年熟成したからでしょうか、とても美味しいの一語に尽きます。ちなみにラガヴィーリンは16年物がスタンダードだそうです。
是非お試しあれ!!

余談Ⅰ ウィスキー・キャップ
Whiskycap ウィスキーボトルの栓に二種類あるのをご存知ですか?
18世紀に登場したガラス瓶に入れたウィスキーはワインと同じくコルク栓だったそうです。しかしウィスキーは一度に飲みきることは無いので、コルク栓は不便で不評だったとか。その後1913年に「ティーチャーズ」がコルクに木製の頭部を付けた栓を発表し(写真を参照のこと)、更に1926年には「ホワイトホース」が金属製のスクリュー・キャップを発明して、現在この二つが主流となってます。
ちなみにラガヴィーリンは木製頭部のついたコルク栓を使ってます。
こうした故事を知ると、最近ワインに金属製のスクリュー・キャップが使われだしたのは、興味深いものがあります。

[メモ] 43%、Single Islay Malt Whisky
Aged 16 Years

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ウィスキー・グレンファークラス12年

Glenfarclas1_2久しぶりにスコッチのシングル・モルトを飲んでみました。
選んだのはスペイサイド地区にある「グレンファークラス12年」です。でも手に取ってみると「Single Highland Malt」と書いてありました。『シングルモルトを愉しむ』(土屋守著、光文社新書)によると、古くは酒類生産免許の規制の違いから、ハイランド、ローランド、キャンベルタウン、アイラの四つの地域に分けられていたそうです。しかしハイランドは広くて島嶼部も含むことからこれを独立させ、多くの蒸留所が集中している(約50)スペイサイド地区も分ける分類方法が一般的なようです。「グレンファークラス」のラベルにハイランドの表記があるのは、古い酒類生産免許に従っているのだと理解できました。何しろ1836年創立とのことですから・・・・
Glenfarclas2_2「グレンファークラス」は緑の草原の谷間という意味だそうですが、1836年Robert Hayが蒸留所を設立したのが始まりと言われてます(1797年と言う説もあるようです・・・)。Hayが死去した1865年にJohn Greatが買い取りましたが、「グレンリベット」の蒸留所に貸し出していたそうです。しかし5年後「グレンリベット」の経営者が「クラガンモア」を始めるのを契機にJohn Greatが会社組織にして(J&G Grantの商標)、以後この一族が経営し現在に至ってます。
「グレンファークラス」のホームページを見ると『独立』(The Spirit of Independence)が強調されてます。150年近く連綿として一族で経営してきた自負を感じました。
その経営理念がボトルが入った青い筒に書いてあるので紹介しましょう!
Glenfarclas3Glenfarclashouse『これは12年物のボトル(ウィスキー)ではない。170年にも及ぶスペイサイドの中心部で6世代にわたり引き継いできた伝統と経験の結果である。その要因として、ハイランドの新鮮な空気と水、直火式の銅製蒸留器、伝統的な貯蔵庫と最良の樫樽による熟成法、などいろいろ挙げられているが、どこに秘訣があろうとも、我々は「グレンファークラス」のフレイバーやテイストをあなた方(すなわち飲む人たち)が愉しんで分かち合えるものと期待している。 John L.S.Grant 』
こんなにまで自信たっぷりに言われるフレイバーやテイストはどんなものでしょうか!
色は赤みが勝った黄金色で、先ず香りをかぐと刺激が無く柔らかな感じがしました。ブランデーのようです。口に含むとまろやかで刺激が少ない!!シングル・モルトは強烈な個性のあるものが多いですが、これはそれらとは違います。そして口の中でジワッと刺激が広がりのど越しも滑らかで柔らかった。
なるほど、これが伝統ある『独立』の味か!?と納得した次第です。

余談Ⅰ  ホームページに現在の経営者John L.S.Grant氏が創業者を指す言葉として「The great-great grandfather」という表現がありました。grandfather(祖父)の父の父を指すのでしょうが、日本語では何というのか?祖父の父は曽祖父、ではその父は?残念ながら私の貧弱な日本語の知識には見当たりません・・・でも英語は便利というか単純ですね!greatという単語を積み重ねていけばいいんですから!「The great-great-great-great-grandfather」などという表現も許容されるようですから・・・(英語版ウィッキペディアより)。
余談Ⅱ  イギリスの元首相サッチャー氏は「グレンファークラス」の105を愛飲していたそうです。105はアルコールが60度とかなり強烈!「鉄の女性」などと言われた強い女性にふさわしいエピソードです。

[メモ]  43% Glenfarclas Single Highland Malt Scotch Whisky
aged 12 years
Distilled & Bottled by J&G Grant
Glenfarclas Distillery, Speyside, Scotland
 


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ウィスキー・アンノック

Ancnoc1今宵はスコッチ・ウィスキーの中でハイランドのシングル・モルトから選んでみました!
それは「アンノック」・・・・選んだ理由は? 特にありませんが私が知らない、それほど有名でないものを選んでみようと・・・それに「an Cnoc」という英語?らしからぬ名前にひかれたこともあります。
なお後で分かったのですが、「an Cnoc」、はゲール語で小さい丘、という意味だそうです。
さて「アンノック」の蒸留所はKnockdhu(ノックドゥー)と呼ばれていて、1894年に設立されています。この設立に至る経緯がちょっと面白いので紹介しましょう。
1892年、Jhon Morrisonが領主からKnock hillの土地を購入しました。彼は鉄道に近く、ピートと大麦が豊富なこの地域に目を付けて事業をおこそうと考えていたのです。すると偶然この土地で非常にきれいで澄んだわき水がいくつか発見されたので、彼はウィスキー造りを始めた、とのことです。こうして1894年10月に生産を開始したのですが、当時は16馬力の蒸気機関を備えた近代的な蒸留所だったそうです。
さすが産業革命発祥の国です!
Ancnoc2さて「an Cnoc」のホームページを見ると蒸留所の責任者Gordon Bruceの言葉が載っております。
要約すると、『100年以上前に蒸留所を開設以来、製造手法はほとんど変えていないこと。そして献身的なスタッフによって伝統を継承しつつ高品質の製品が維持されていること。』が述べられています。
つまり昔ながらの製法をかたくなに守って高品質のシングル・モルトを製造しているのです。ある評論家が『スコッチ・ウィスキーは、まるで時間が止まっているような、また時間が凝縮されているようだ。』と語ってましたが、正にこのことを言っているのだ!と一人で合点しました。
では早速試してみましょう!
先ず香りを確認してみると、ソフトでアロマが豊か!しかもレモンのような香りを感じがしました。シングル・モルトと言うとアイラモルトのボウモアのように非常に個性が強いものとの印象を持っていたので、ちょっと意外で驚きでした。口に含むと舌にピリリとした刺激を感じましたが、全体にとてもまろやかな印象でした。そしてのど越しに辛口の余韻が残りました。
今まで飲んだスコッチのシングル・モルトは、非常に個性的なものが多く印象の強いものばかりでした。それに比べると「アンノック」は、最初マイルドで個性が無いと思ったのですが、飲むうちに個性の強い中にあるこうしたウィスキーを、『これはこれで存在感のあるシングル・モルトだな!』と見直した次第です。

[メモ]  40%、Highland Single Malt
The Knockdhu Distillery is owned by Inver House Distillers LTD
http://www.ancnoc.com/

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ウィスキー・ダルウィニー

Dalwhinnieスコッチ・シングルモルト・ウィスキー!!
今回はハイランド地方の「ダルウィニー」を飲んでみました。
「ダルウィニー(Dalwhinnie)」とは、イギリスの古い言語ゲール語で「meeting place」と言うんだそうです。文字通りだと「会合場所」??ちょっと分かりませんね?!
実は昔、牛の群れを引き連れて移動する人たちが山を抜けて出会った集結場所のことを言うようです。山道が通っていたことからも想像できるように、ダルウィニーの蒸留所はスコットランドで一番高い所、冷たい風が吹き抜ける場所にあります。では何故こうした場所に蒸留所を造ったのか?それはこの地にはきれいな水が豊富にあり、周囲の湿地から大量のピートが取れるからです。
このダルウィニー蒸留所の歴史をみるとなかなか興味深いものがあります。
この蒸留所は1897年にStrathsyey(ストラスペイ)の名で設立され翌年生産を開始したのですが、不運にも破産し売却されてしまったのです。そして新たに「ダルウィニー」蒸留所として発足したので、ダルウィニーの設立は1898年となっています。
Blackwhitewhiskeyその後1905年にアメリカ人が経営権を得ると、アメリカ・マーケットをターゲットにブレンド・ウィスキーを手掛けるようになります。そしてこの伝統は現在も生きていて、生産量の90%はブレンド用として主として「Black & White whisky」に、残りの10%がシングルモルト・ウィスキーとして使われているそうです。
私は蒸留したスピリッツが全てシングルモルトとして市場に出るものと考えてましたので意外でした。・・・でもよく考えてみると、スコッチ・ウィスキーはブレンドしたものが一般的でしたね…例えば、ジョニ黒、シーバスリーガル、オールドパー、等など・・・。私が若い頃は手が出せなくて、たまに沖縄とか外国に行って免税店で買ったスコッチを大事に飲んだものでした。
話が横にそれてしまいました。
ダルウィニーは、例えばニッカのオールモルト・ウィスキーと比べてみると、オールモルトが濃いめの黄金色に対して薄い黄金色で華やかな感じがします。香りもオールモルトがややきつくてツンとしているのに対して、あまり香りが強くなくマイルドな感じです。スコッチのシングルモルトには、強烈な個性のあるウィスキーが多い中で、強い個性を感じさせないのが個性!?と言えるかもしれません。でも口に含むと最初はマイルドな感じでしたが、次第に口の中に刺激が広がりのど越しを含めて余韻とともに残りました。その昔、日産自動車のスカイラインGTRのPRに『羊の皮をかぶった狼』というキャッチコピーがありましたが、突然その言葉を思い出しました・・・・年齢がわかってしまいました・・・。
でも全体として穏やかで優しくスモーキィなシングルモルトでした。

[メモ] 43% 15 years old
Dalwhinnie
Single Highland Malt Schotch Whisky

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ウィスキー・アベラワー

Aberlourスコッチ・シングルモルト・ウィスキー!!大体月1本の割合で飲んでますが、今飲んでいるのは「アベラワー」です。
スコッチは歴史あるウィスキーで、設立が19世紀のものが多いですね!この「アベラワー」はラベルに1879年と書いてあります。
ボトルが入っている箱に「アベラワー」とは、スコットランドの古い言葉「Mouth of the Chattering Burn」からきている、と書いてあります・・・???直訳だと、燃えるようにぺちゃくちゃしゃべる(chat)口、となるんだけど???・・・私の語学力を超えています・・・誰か分かる人がいたら教えてください。
さて、ラベルをよく見ると大きな木のそばで泉がわき出ている絵が書いてあります。これは「聖ダンスタンの井戸」と言って、聖ダンスタンが洗礼に使った他に類を見ないほど純粋な泉の水を汲みあげた、との謂れを描いているそうです。
Jfleming箱には、『純粋な泉と豊かな自然がケルト人とジェームズ・フレミングをこの地に導いた。』と書いてあります。このジェームズ・フレミングが蒸留所を創設し、泉を仕込み水として使ったのですが、その後枯れてしまったそうです。彼は物静かで冷静、寛容性を備え何事にも控えめな博愛主義者だったそうで、彼のモットーは『Let The Deed Show』・・・結果で示そう!・・・だったとか。推察するに、どんなに努力しても結果が良くなければ何にもならない・・・ひたすら品質の良いウィスキーを造るだけだ!!、ということでしょう。彼のこのモットーは云わば家訓とし、代々受け継がれているとのことです。
こうした長年の積み重ねがIWSC(国際ワイン&スピリッツ競技会)で1986年から2005年までの19年間で9回金賞に輝いたことが証明していると思います。
さてさて、こうした歴史あるシングル・モルトはどんな味わいでしょうか?
色は少し濃いめです!香りはちょっと刺激臭・・・決して不快な刺激ではない・・・がありました。これは何でしょう?・・・箱には、『秋の果実をおもわせる、シナモンとナツメのスパイス』のアロマを感じるであろう、と書いてあり、そう言われればそうかな?と思いましたけど・・・こうしたことから『かなり強烈な個性のある味わいか!』と思って口にしたのですが、意外にもまろやかな舌触りで、穏やかなテイストでした。人はみかけによらないものとは、ウィスキーにも言えるんですね!!のど越しはしっかりとした余韻が残りました。

[メモ]  Aberlour Aged 10 years
Highland Single Malt
Scotch Whisky
     http://www.aberlour.com
     (このホームページは一見の価値ありです。)


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ウィスキー・オーヘントッシャン

Auchen2今日トライしたのはシングルモルト・スコッチウィスキーの「オーヘントッシャン」です。
何だか日本語の『おとっちゃん』と語感が似ていて面白いと思いましたが、英語ではAuchentoshanで、これはイングランドの古い言語ゲール語で『the corner of the field(野原の片隅)』という意味だそうです。蒸留所がスコットランドのローランド地域の端にあって、キルパトリックの丘とイギリス第二の大都市グラスゴーの間にあることから付けられたようです。この地域では過去にはハイランドなど他のスコットランド地方と同じように数多くの蒸留所があったそうですが、いまや実際に稼動しているのは、前回飲んだ「グレンキンチー」と今回の「オーヘントッシャン」、それに「ブラッドノック」の3ヶ所しかないそうです。
AuchentoshansignAuchen3さて「オーヘントッシャン」の歴史は?早速ホームページをのぞいてみました。
1823年に穀物商人のJhon Bullochが設立したそうですが、経営に行き詰まり売却するなど最初はうまくいかなかったようです。一方1900年代になると近隣のグラスゴーが大都市に発展、しかし第二次世界大戦ではドイツの攻撃を受け蒸留所が破壊(1941年、1948年再開)されるなど、苦難の歴史を刻んでいます。
転機は1969年に訪れました。ホテルやバー、レストランを経営する企業が買収しシングルモルト・ウィスキーを造ったのです。そして1984年にモリソン社が買い取り、モリソン社はボウモア、グレンギリーとオーヘントッシャンを所有することになったのです。1994年には、わが日本のサントリー社がこれら3蒸留所を傘下に収めました。
こうしてみると『おとっちゃん』という語感もさることながら、サントリーの所有ということで一段と親しみがわいてきました。
さてこの「オーヘントッシャン」の特徴はなんと言っても3回蒸留による製造法でしょう!この古くからある製法を頑なに守っているのは稼動中の蒸留所ではここだけだそうです。
ではその3回蒸留法とはどういう製法か?
Auchen4一般にモルトウィスキーは、ウォッシュ(麦芽を酵母で発酵させたもの、もろみのこと)を蒸留し(1回目)・・・これをlow wineといいアルコールは約21~24%だそうです・・・更にもう一回蒸留し70%位のスピリッツにしています。ところが「オーヘントッシャン」では更にもう1回(合計3回)蒸留を行い80%以上のアルコール分を確保しているとのこと。このため最終蒸留の過程では、アルコール分を含んだ蒸気を冷却してできるスピリッツの最初と最後の部分をカットしてアルコール強度と品質を確保しているそうです。この点は、焼酎でも蒸留直後の最初の部分(初留・・・はなたれ)と最後を除くので似てますね。
Auchen5なお「オーヘントッシャン」のボトルのキャップには蒸留器のイラストが3つ並んだロゴが使われています。このマークは正に伝統の技を守っているとの心意気を示しているように思えます。
さて、3回蒸留法の「オーヘントッシャン」はどんな味わいでしょうか?
先ずはそのままティスティング・グラスに注いでみました。かなり強烈な個性を感じる香りかと思ったら意外にきつくなく穏やかな感じがしました。口に含んで舌でころがすとアロマが広がりましたが、まろやかでかつスムースな味わいでした。同じサントリー傘下のボウモアがピートの強烈な個性を感じさせるのとは対照的に、マイルドで繊細な個性を持ったシングルモルトでした。

[メモ] 40%、
    The triple distilled AUCHENTOSHAN Single malt Scotch Whisky

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とろ角ハイボール

Torokaku「ハイボール!!」 懐かしいですねぇ・・・
私が社会人となった昭和40年代、世の中は高度成長時代の真っ只中!今ほど豊ではなかったけど活気がありましたね。
先輩に連れられて行ったスナックで、先輩が「ハイボール!!」というとウィスキーの水割りのようなものが出てきた。・・・で、恐る恐る口につけると炭酸のピリリとした味がして意外と口当たりが良くて、それからよく飲んだものです。もっともその頃は給料は安くて、ウィスキーを飲むにしても「サントリー・レッド」や「Hi-Hiニッカ」、ちょっとリッチに「サントリーの角瓶」、「ブラックニッカ」などを飲んでましたね!ちなみに前述の「Hi-Hi ニッカ」は、『ヒヒ・ニッカ』などと言ってましたっけ・・・
当時サントリーから「オールド」が発売となりましたが、高嶺(値)の花で(確か二千円以上してました)、『いつかはオールドを飲んでみたいな』と思ったものでした。
もちろん外国のウィスキーはチョー高値で、確か「ジョニーウォーカー黒ラベル』(通称ジョニ黒)が1万円くらい、私の給料が約3万円だったのでとてもとても近寄りがたい存在でした。それが今は「ジョニ黒」は2千円ちょっとで店頭に並んでいるし、私も「レッド」や「ヒヒニッカ」を卒業してスコッチのシングル・モルトなどを飲んでいるのだから、ずいぶんとウィスキー事情も変わったものです。
「ハイボール」から話がそれてしまいましたが、今「ハイボール」が再び注目されているそうです。ココログ・ニュースによると、「角ハイボール」が話題とか!サントリーの角瓶ウィスキーをソーダ水で割ったものですが、テレビのコマーシャルが中年のおじさんの心をとらえて好評で、サントリーの仕掛けはうまくいっているようです。
この効果に気を良くしたのかサントリーは「とろ角ハイボール」という飲み方をホームページで公開して、更なる売り上げの増加をもくろんでいます。
Torokaku2今回は、そのサントリーの思惑通りに「とろ角ハイボール」をつくってみました。
この「とろ角ハイボール」をつくるには事前の準備が必要です。
角瓶を冷凍庫で冷やします。・・・といってもアルコール度が高いので凍りつくことはありません・・・。グラスに氷を入れて冷凍庫から取り出した「角」を注ぐと、ウィスキーがさらりとしてなくて「とろり」とした感じになってました。そしてソーダ水を注ぎタンブラーで一回縦方向に混ぜ、最後にレモン汁をお好みで注いで完成です。
久しぶりの「ハイボール」、いや初めての「とろ角ハイボール」!!!
とろりとしたウィスキーは何となくカドが取れてまろやかな感じがして期待できます。
一口飲んで・・・う~ん、確かにこんな味でしたね!!!懐かしい!、でも若い頃の失敗の数々を思い出して、ちょっぴりほろ苦い!
ウィスキーはアルコール度が高いものの意外とカロリーが低くプリン体が少ないので、高尿酸値症の私にはぴったりかもしれません。でも、長年ウィスキーの水割りに慣れ親しんだ私には、「とろ角ハイボール」はちょっと違和感がありました。・・・サントリーさん、ごめんなさい! これからは「とろ角水割り」で頑張りますので・・・。

ココログ・ニュース  
http://news.nifty.com/cs/technology/techalldetail/cocolog-news-bl-200903111622/1.htm
サントリー・公式ホームページ
http://topics.blog.suntory.co.jp/000989.html

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ウィスキー・グレンキンチー12年

Gkinchieスコッチのシングルモルト!!
今回は「グレンキンチー」を飲んでみました。私にはちょっとなじみの無いスコッチ・シングルモルト・ウィスキーです。
まず手はじめに、蒸留所の場所から訪ねてみましょう!
エディンバラというスコットランドの首都・・・と言っても北緯56度に位置しているので、日本でいえば北海道の北、樺太を更に北上したオホーツク海になります。このエディンバラから東に20マイル(約32km)離れたところに蒸留所はあります。なおスコッチ・ウィスキーは地域で区分されますが、この地方はローランドと呼ばれています。
余談ですが、かってローランドには多くの蒸留所がありましたが、現在稼動しているのは、グレンキンチーを入れて3つしかないそうです(他は、ブラッドノック、オーヘントッシャン、です)。
Gkinchie3ここに1837年、ジョージ・レイト、ジョン・レイトの兄弟が設立したのが「グレンキンチー」の始まりで、当初は農業との兼業だったようですが、60年後にスコットランドでは最大級の銅製の蒸留器を2基建設し、この蒸留器を使って2回蒸留する方式で現在まで操業しているとの事です。創業当時は、蒸留所の近くを流れるキンチー川の水を使っていたそうですが、最近は蒸留所のある「ラマミュアーの丘」の泉を利用しているとのこと。これは環境汚染に配慮した結果でしょうか・・・時の流れを感じます。
さて「グレンキンチー」の外箱にはこのウィスキーの由来が書いてありますが、その中に『Glenkinchie amid the rolling barley fields ・・・』という文言があって、訳すと『大麦畑にあるグレンキンチー(蒸留所)』となります。ここで注目点は「barley」という単語でウィスキーの原料であるスコットランド在来種の大麦のベア(裸麦)をさしていると思われますが、この在来種は収穫量が少なくなり、最近は改良種に変わっているようです。
Lowlandスコッチのシングルモルトに関するホームページを見ると、ローランド地方は緩やかな起伏の大地が広がっています(ホームページから拝借した写真を掲載してます)。こうした土地で育った大麦と、伝統的に他の地域よりも大きな蒸留器を使う製法によって、仕上がるモルトはやや軽めで短期間で熟成するタイプになっているそうです。
さて、早速試してみましょう!!
意外と香りはきつくなくてまろやかな感じ!ひと口飲むと独特のでも不快ではなく、フレッシュで何というかハーブに似たテイストでした。同じスコッチのシングル・モルトの「ボウモア」のような強烈な個性ではないものの、マイルドでのど越しはドライなので食前酒として愉しむのにあっていると思いました。

[メモ]  43%、750ml
      Glenkinchie Distillery
Pencaitland SCOTLAND
      参考にしたホームページ  http://www.malts,com

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ウィスキー・タリスカー

Talisker2Talisker新年に入り酒を飲むのに明け暮れていた三が日が過ぎ、仕事初め、成人の日と続きあっという間に半ばを過ぎてしまいました。
今回はシングルモルト・スコッチウィスキーの「タリスカー」を飲んでみました。
ラベルには、『The only single malt scotch whisky from the Isle of Skye(スカイ島唯一のシングルモルト・スコッチウィスキー)』と書かれています。スカイ島で造られているようですが、スカイ島はどこにあるのでしょうか?
Skyemap地図でみると・・・あった!!イギリス本島スコットランドの西部にくっつくようにスカイ島がありました。地図で見る限り一つの島としては入り組んだ複雑な地形をしてますね。スカイ島は北緯57度に位置しているから、日本でいうと樺太でかなり北です。ただ暖流の影響で極寒で氷に閉ざされた地域、と言うわけではないようです。
昨年(2008年)の秋、確かNHK・BSでスコットランドからの中継があった時、スカイ島が紹介されてました。 スカイ島は火山活動で出来た山が連なり美しい自然に溢れていて、初心者から上級者向けに多くのトレッキング・コースが整備されています。関連のホームページをみると、『walker's paradise(ウォーカー天国)』と言われているのだ、と誇らしげに書いてあります。前述の中継でもスカイ島の山登りが放送されていましたが、山頂は驚いたことにかなり広くて緑の芝生?に覆われていました。私は日本の山に登った経験がありますが、加賀の白山、北アルプスの常念岳、四国の石鎚山など急峻な頂上しか知らないのでびっくりしました。
さて話がかなり横路にそれてしまいました。
Talisker01タリスカー蒸留所は、スカイ島のほぼ中央Cuillin地区のCarbostに1830年に設立されたので、今や180年になろうという歴史ある蒸留所です。この蒸留所のモットーは伝統を忠実に守るというもので、一例として1960年に火災による被害をこうむった時に古い蒸留器と同じものを寸分たがわずコピーして再建したとのことです。普通は火災を契機に近代的な設備に更新するところですが、そうしなかったところにタリスカー蒸留所のスピリットを感じます。こうした伝統を重んじる姿勢が「タリスカー」というシングルモルトをより味わい深いものとしているのでしょう!!!
先ずはそのまま、生(き)のままで飲んでみました。スモーキーですが、ラフロイグほど強くなく刺激も少なくてまろやかで優しい味わいでした。ロックでも飲みましたが、この優しいテイストは休日の夜をゆったり過ごすにはぴったりのウィスキーだと感じました。

[メモ] 45.8%、
     Talisker Distillery, Carbost, Isle of Skye, IV47 8SR

[補足] 裏のラベルに写真のようなマークがありました。
Talisker3これはスコットランドの『クラシック・モルト』を示すもので、以下の6つのモルトを言うそうです。
     「タリスカー」(アイランズ)、「グレンチンキー」(ローランド)、「ダルウィニー」(ハイランド)、「クラガンモア」(スペイサイド)、「オバーン」(西ハイランド)、「ラガヴィーン」(アイラ)
     これ等のモルトもこれから飲んでいかなくては!
     これが私の『新年の誓い(New Year resolution)』でした!!!

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