黒糖焼酎・長雲40度

Nagakumog黒糖焼酎「長雲」を飲んでみました。
実は3年ほど前にも飲んでました(2007年8月9日のブログを参照のこと)。この時は同じ「長雲」でも25度のいわゆるレギラー酒でしたが、今回は40度のスピリッツに近いものを飲んでみました。
山田酒造は、住所をGoogle Earthに入力して航空写真を見ると、奄美大島の山の中にありました。三方を山に囲まれ川のそばにあるようです。黒糖だけでなく、よい水にも恵まれているようです。
Yamada1さて前回も紹介しましたが、山田酒造は昭和32年に山田嶺義氏が創業したので、約50年ほどの焼酎蔵としては比較的歴史が浅いほうです。現在は二代目夫婦とその息子さんの3人で切り盛りしていて、全て手作業で焼酎を造っています。仕込み、もろみの温度管理、ビン詰、ラベル貼りなど、全て手作業で行っているので、年間の醸造は400石弱というから1升瓶で4万本程度の小さな家族経営の酒造です。
この酒造のこだわりは昔ながらの「常圧蒸留法」です。この方式では、高温で蒸留するので多くの成分が焼酎に移行して風味に幅が出て、更に長期貯蔵によって熟成が進みまろやかな味わいが出ると言われており、山田酒造では常圧蒸留にこだわり続けています。
さてその味わいは?
アルコール度が高いので、先ずロックで試してみました。
独特の甘い香りがして、口に含むととろりとした感触がしました。口の中で温まるにつれて香ばしい味わいが広がりのど越しに黒糖らしい余韻が残りました。
お湯割りでも試してみましたが、最初から香ばしい匂いが立ち込め、常圧蒸留の黒糖焼酎らしいしっかりとした味わいでした。

【余談】 酒の肴
  お酒の友?伴?・・・酒の肴にはいろいろあって、飲み屋に行くと突き出しとして小鉢が出ます。お店によっては手の込んだものが出ますが、家庭で飲む場合はどんなのが良いのでしょうか?
Wasabi_2我が家では夕飯のおかずが酒の肴になることが多いのですが、会社の美女から「自家製わさび」の差し入れがあったので「長雲」と合わせてみました。・・・本当は日本酒の方が良かったかもしれませんが、手持ちがなくてゴメンナサイ・・・で、結果はVery GOOD!!自家製の新鮮なワサビのピリ辛感が黒糖焼酎に良く合ってました。
Torikimo  次は市販の「鳥すな肝の甘煮」。しっかりとした味付けが、「長雲40度」の濃厚な味わいに負けてませんでした。これはこれでよかったのですが、メタボ気味の私にはあまり沢山食べるのは良くないので控え目につまみました。

[メモ]  40%、黒糖、米こうじ
     有限会社 山田酒造
     鹿児島県大島郡龍郷町大勝1373-ハ

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芋焼酎・薩摩の薫・純黒

実は最近、歯痛に悩まされていて飲酒の方も控え気味です。
歯痛の原因は、歯周病ではないかと思います。つまり歯と歯肉の間に隙間(ポケット)が出来そこに食べカスなどが入り炎症を起こしたのです。冷たいロックはもちろんのこと熱い焼酎でも飛び上るほど痛みが走ります。先ずここは酒を我慢して歯周病を直さなくては!・・・・このため歯間ブラシで痛さを我慢してブラッシング!最初は血で赤くなっていたブラシも約2週間たって少し血がつくくらいまでになりました。あともう少し・・・
Junkuroさて今日紹介する芋焼酎「薩摩の薫・純黒」は昨年の暮れに知人からいただいたもので、少しずつ飲んでいたものです。限定品ということで、ラベルには鶴、亀、松、竹、梅、宝船などが描かれ正月にふさわしいおめでたいものです。
「薩摩の薫・純黒」を造っているのは田村合名会社ですが、代表社員は桑鶴ミヨ子さんでご主人の跡をついで酒造を切り盛りしてます。この「薩摩の薫・純黒」を造るきっかけとなったのはミヨ子さんの発案だそうで、ご本人は『5人兄弟の末っ子で、B型。思いこんだら突っ走る。』性格でチャレンジ!今や「純黒」シリーズで酒造は全国区となりました。
酒造のある山川町は、1705年(1709年という説もあるそうですが・・・)に船乗りの前田利右衛門が琉球を訪問し、さつま芋を持ち帰ったことから「さつま芋伝来の地」と言われています。このため山川町はさつま芋造りが盛んで、酒造では毎日新鮮なさつま芋を使って焼酎を造っているとのことです。
SunaburoJinetsu指宿は古くから砂風呂が有名ですが、最近では地熱発電所が設置されています。酒造ではこの地熱を利用するためカメ壺を地面に埋めて発酵を行っています。特に今回飲んだ「純黒・限定品」は、一次仕込み(米麹、酵母、水を混ぜて発酵)と二次仕込み(更にさつま芋を加えて発酵)にカメ壺を使用しているとのこと。こうした製法でまろやかで、同時にしっかりとしたコクのある味わいを実現したとのことです。
歯が痛いので、お湯割りを少しぬるめにして少量を恐る恐る飲んでみました。
香りはほんのり匂う感じで、そんなに強くありませんでした。口に含むと刺激が少なくまろやかで、それでいてのど越しに芋焼酎らしいしっかりとした余韻が残りました。

[メモ] 25度、米こうじ、さつま芋
    田村合名会社
    鹿児島県指宿市山川成川7351-2
Tel 0993-34-0057

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芋焼酎・カナブン焼酎SAGA(サーガ)

Kanabun珍しい焼酎を飲んでみました。
何故珍しいか?・・・・それはユニークなネーミングと製法、それに芋焼酎は九州!という常識?から外れた生産地にあります。
先ず順序は逆になりますが、生産地から・・・・このカナブン焼酎SAGAの醸造元は笹一酒造株式会社で、住所は山梨県大月市となってます???芋焼酎の本場九州からはるか遠く山梨県で芋焼酎!?
まぁ、原材料のさつま芋はどこでも手に入るでしょうから、その気になればどこで芋焼酎を造ってもいいのですが・・・でも何故山梨で芋焼酎を?・・・という疑問が生じます。
例えば鹿児島で造られる焼酎には「薩摩焼酎」という産地呼称が認められてますが、山梨ではそういうメリットは無い訳ですし・・・
次にその製法ですが、減圧蒸留法で造った芋焼酎に常圧蒸留法で造った芋焼酎を40%の割合でブレンドし、更にオーク樽で貯蔵しオーク樽の香りを付けているとのこと。なかなか面白い試みです。
そして最後が「カナブン焼酎SAGA」という名前です。さてどうして付けたのか?
これは笹一酒造のホームページを当たってみるしかないようです・・・・
先ず驚いたのが、笹一酒造では焼酎だけでなく、日本酒、ワイン、梅酒など各種酒類を造っていることです。ワインの製法からオーク樽による貯蔵という発想が出たのかもしれません。
Balutan_2・・・・・で「カナブン焼酎」の由来ですが、ホームページを見ても残念ながら分かりませんでした。ただ手掛かりらしい情報として、ネットのカナブン焼酎の紹介欄に、『低空を飛ぶカナブンは子供の頃に親しんだ昆虫。それと同じように芋焼酎の入門用として親しんで欲しい。』という趣旨のことが書いてありました。この辺りが名前の由来かな?とも思うのですが、良くわかりません。それにSAGAとはどういう意味か?正に謎で、お手上げです!
なお笹一酒造では、取引先限定で変わったラベルのお酒も出しているようで、この「ばるたん星人」も面白いので紹介します。遊び心のある社員の発想から出来たのかもしれません。
さてこの「カナブン焼酎SAGA」は、どんな味わいでしょうか?
先ずうっすらと黄色がかった色合いがオーク樽貯蔵を想わせます。お湯割りにして試してみましたが、芋焼酎独特の甘い香りが薄らいでほんのり木の樽の香りを感じました。口に含むとガツン系の芋焼酎のような刺激は無いものの、芋焼酎らしいしっかりとした味わいと木の樽貯蔵による独特のテイストを味わうことが出来ました。

[メモ]  25度、さつまいも、米麹
      笹一酒造株式会社
      山梨県大月市笹子町吉久保26
      Tel 0554-25-2111

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芋焼酎・紫師魂

Mshikon_3「紫師魂」は昨年(2009年)6月発売の新しい芋焼酎です。
「師魂」の名前から想像出来るように「蔵の師魂」でよく知られた小正醸造が新しく造った芋焼酎で,、「紫」という文字から紫芋を使っていることも想像できます。この芋焼酎にはどんなこだわりがあるのでしょうか?
私は、地元と原料の二つのキーワードにそのこだわりが込められていると思います。
第一の地元とは、芋をつくる農家のことです。芋焼酎の原料であるさつま芋は、米や麦などの穀物とは違って長く貯蔵出来ないので、どうしても新鮮で品質の良いものが必要となります。このため酒造は地元の農家と契約して品質と数量を確保しています。ただこの方式は長年に渡り安定して芋の供給を確保できるものの、農家の高齢化に伴い後継者の育成が課題となっています。Mshikon2_2このため「紫師魂」の原料である紫いもについては、長年契約農家として付き合いのある東馬場さんの指導によって若手の農家古田さんと本町さん達が栽培し育てた紫芋・・・正式名称は、南薩摩産紫芋「パープルスィートロード」と言うんだそうですが・・・を使ったとのこと。つまり地元密着で品質の良い原料の芋を確保するとともに後継者の育成を図る、という一石二鳥の手法を取り入れたのです。なかなか上手い手です!!(写真は小正醸造のホームページから拝借した古田さんと本町さんです。)
もちろん「蔵の師魂」で定評のある小正醸造ですから、その他の原料についてもこだわりがあります。原料米は南薩摩産コシヒカリ、仕込み水は日吉町熊野神社『権現さぁの井戸』から湧き出る天然地下水、などなど・・・。
では早速そのこだわりを飲んでみましょう!
定番のお湯割り!先ずグラスの半分にお湯を満たし、それから「紫師魂」をゆっくり注ぎます。
するとほんのり甘い感じのちょっと華やかな香りが立ち込めます。口に含むと辛味を感じましたが、全体にまろやかで上品な味わいがしました。

[メモ] 25度、さつまいも、米麹、金峰紫芋仕込み
     小正醸造株式会社
     鹿児島県日置市日吉町3314
     Tel 099-292-3535

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米焼酎・媛囃子

Himebayashi昨年暮れに松山で手に入れたのが「媛囃子」です。
商品名は「伊予老酎 媛囃子」となってますが、米焼酎でアルコール分は40度ですから原酒と言って良いでしょう!
今から30年以上前、私は松山に住んでいてその頃にこの「媛囃子」があったのを覚えてます。ただ当時は焼酎と言うとちょっとイメージが悪いというか安くて臭いイメージがあって敬遠したものです。今考えてみると芋焼酎は臭かったかもしれないけど、米焼酎である「媛囃子」は違った筈・・・焼酎については、当時その程度の知識だったんですね・・・
酒造「株式会社 媛囃子」の住所は西予市となっています。この市は平成の大合併によって平成16年に誕生し、宇和海に面した明浜町から高知県境の城川町まで東西に長い地域の5つの町が統合して出来たのです。
この「媛囃子」酒造は城川町にありますが、懐かしい思い出がこの地にはあります。
松山からは車で国道56号線を南下、大江健三郎氏の生家のある内子町を経由し、197号線で途中湖畔の桜が見事な鹿野川ダムを過ぎて約2時間半で城川町に着きました。役場の隣りの「ぎゃらりーしらかわ」ではかまぼこ板に絵を描く『全国かまぼこ板の絵』展覧会を開催するなどユニークな活動をしていて時々訪ねたし、近くの道の駅「きなはい屋」で地元で取れた野菜や果物の加工品を買って帰るのが楽しみでした。またピアニストの熊本マリさんの演奏会が「総合センターしろかわ」で開催され、松山からわざわざ出かけて行ったこともありましたっけ・・・
・・・と年寄りの思いで話は尽きませんが、ここで「媛囃子」の紹介をしましょう!
Himebayashi3松山市内の店頭では、「媛囃子」の白、黒、ゴールドの3種類が並んでました。アルコール分がそれぞれ35、40、40.9度となっていて、焼酎としては高めですね!私はコストパフォーマンスを考えて黒ラベルを選びました。ビンの形は一般的な円筒型ではなく四角で特徴がありますし、外箱もなかなかユニークで、『ひめばやし』の文字がぐるりと一周してます。
さてこの酒造は、200年余り前から「大師」という焼酎を造っている四国唯一の焼酎専業酒造です。
Himebayashi4城川町の山の中に建つ蔵は周りの風景に溶け込んでいるし、写真左にある茅葺屋根の建物はお遍路さんのお接待のために造られ、地域の寄り合いにも利用されているとのことです。長年地域と共に歩んできた酒造らしい話題です。
「媛囃子黒ラベル」は『減圧・常圧、混和』と説明されてます。これは減圧蒸留と常圧蒸留で造った原酒を混ぜ合わせてある、ということですが、実際の割合は書いてありません。焼酎を蒸留するには大気圧で行う常圧蒸留と減圧して真空で行う方法とがありますが、常圧の方が原材料の旨みが出て、減圧ではくせのないまろやかな味わいになる、と言われています。この『減圧・常圧、混和』は両方の良いとこどりを狙っているのでしょう!
さてその狙いは成功しているのでしょうか?早速飲んでみましょう!
米麹のほんのり甘い香りがしたので甘口かと思いましたが、意外に辛口でした。それにまろやかな口当たり。なかなか良いです!!良いとこどりはうまくいっているのかも・・・

[メモ] 40度、米、米麹
     株式会社 媛囃子
     愛媛県西予市城川町魚成4598番地
     http://www.himebayashi.jp

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焼酎・メローコヅル 磨(みがき)

Mkozuru1今日飲んだのは「メローコヅル 磨(みがき)」です。
表題で単に「焼酎」としたのは、この「メローコヅル 磨」は麦焼酎と米焼酎の原酒をブレンドしたものなので、どちらに分類するのも適当でないと考えて敢えて「焼酎」としました。
この焼酎の更に大きな特徴として、麦と米の原酒をブレンドする前にそれぞれの原酒を樽で熟成させていることです。そのせいでしょうか、普通焼酎は無色透明に近い色合いですがこの「メローコヅル磨」は、ウィスキーのような黄金色とはちょっと違うけど淡い黄色をしてます。香りも麦や米とは明らかに違います。樽熟成の効果でしょう!!
Mkozuru2さて「メローコヅル」とはちょっと変わったネーミングです!!何故こういう名称を付けたのか??先ずラベルには、カタカナで「メローコヅル」と書いてあるのは当然ですが、それ以上に英文で大きく「Mellowed KOZURU」とあります!?『mellowed』とは英語で熟成するという意味だし、『コヅル』は、小正醸造の主力焼酎「小鶴」のことでしょう!・・・多分・・・??
さてこの「メローコヅル」を出している小正醸造のホームページを拝見すると、メローコヅル・シリーズが紹介されてます。
「メローコヅル35」は、米焼酎の原酒を樫樽で貯蔵して熟成。アルコール度はその名のとおり35%!そして「メローコヅル・エクセレンス」は、米を原料にした原酒を樫樽で貯蔵、長期熟成したもの。アルコール度は41%にもなります。もうこうなると焼酎の域を超えていると言ってもよいでしょう。その証拠に、2009年モンドセレクションのスピリッツ&リキュール部門において最高金賞を獲得したとのこと。世界に認められた焼酎です。
さて、こうした輝かしいメローコヅル・シリーズの、いわばボトムを支える「磨(みがき)」はどんな味わいでしょうか?早速試飲をしてみました。
先ず「生」のままで味わってみました。口に含むと刺激が少なく匂いもそんなにありません。のど越しもとてもまろやかでしたが、ちょっと物足りない感じでした。次にお湯割りで試してみました。こんどは香りが少し前面に出てきました。米のもつ芳醇な味わいを感じましたが、全体として麦のもつ淡麗さに長期熟成によるまろやかさが加わった、との印象を持ちました。

[メモ]  25%、麦・麦麹、米・米麹、長期貯蔵焼酎
      100%樽貯蔵
      小正醸造株式会社
      鹿児島県日置市日吉町日置3314
      Tel 099-292-3535 http://www.komasa.co.jp/

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黒糖焼酎・奄美

Amami1久しぶりに黒糖焼酎を飲んでみました。
黒糖焼酎は奄美諸島だけで造られている焼酎ですが、次のような経緯で世に出ました。
江戸時代から奄美諸島では黒砂糖を原料とする黒糖酒が造られてきました。そして第二次世界大戦後、アメリカの占領が続いた時期には黒砂糖が余り、そうはいっても日本本土へ移出もできず、このため黒糖酒造りが盛んになったと言われてます。1953年奄美諸島が日本に返還される際に、振興策の一環として米麹を使うことを条件に奄美諸島に限って黒糖を原料とする焼酎の製造が認められ、「黒糖焼酎」が誕生しました。
ということで「黒糖焼酎」は、奄美諸島の特産品となってます。
Amami2さて今回取り上げた黒糖焼酎「奄美」は、他の焼酎とは違ってます。一般に焼酎は、蔵で独自の工夫を凝らしながら製造されています。スコッチ・ウィスキーでいえば、シングル・モルト・ウィスキーです。ところがこの黒糖焼酎「奄美」は、5つの蔵元で造られた黒糖焼酎の原酒をブレンドしているのです。つまりブレンド・ウィスキーです。今はシングル・モルト・ウィスキーが人気ですが、ブレンド・ウィスキーも味わい深いものがあるように、この「奄美」にもブレンドによって引き出された味わいがある筈です。
さて味わいは?
お湯割りで試してみました。黒糖の甘い香りがするのかな?と思ってましたが、意外に匂いがありませんでした。口に含むと少し甘い感じと辛口とがミックスした味わいで、それでいてのど越しは刺激が少ない柔らかい口当たりで、まろやかなコクも感じました。

余談Ⅰ 5つの蔵元は次のとおりです。
     徳之島町:亀澤酒造場、高岡醸造、天川酒造、
     天城町 :中村酒造、 伊仙町:松永酒造場
余談Ⅱ 揚げこがし密まん「黒忍者」
Kuronija1Kuronija2  これは立川市に住む知人からいただいた饅頭ですが、「黒忍者」というネーミングが気に入りました。立川が青梅街道に面している史実に着目し、街道だから黒装束をまとった忍者も往来してたであろうと想像して付けたそうです。なんだか焼酎の名前を付ける発想と似ているではありませんか!!食べてみると黒糖らしい味わいを感じてなかなか美味でした。・・・で、久しぶりに黒糖焼酎を飲んでみたい、と思ったわけです。
なおこの饅頭は、良質の小豆流し飴を黒糖風味の生地に包み、蒸し上げた後、更に油でカラッと揚げているそうで、なかなか凝った造り方をしてます。東京・立川市にある青梅街道茶屋「花奴」の「黒忍者」!!是非食してみてください。

[メモ] 25度、黒糖、米麹(黒)
     奄美酒類株式会社
     鹿児島県大島郡徳之島町亀津1194  
Tel 0997-82-0254 http://www.amanisyurui.jp/

     

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芋焼酎・不二才(之にて三年)

3ybunise1不二才と書いて『ぶにせ』と読みます。
土地の方言で「ぶさいく」の意味で、「ぶ男」に通じます。この反対語が「よかにせ」で「いい男」となります。
さて「不二才」は2006年12月にこのブログで紹介してますが、その時と今回の違いは3年間熟成した「不二才」であることです。
ラベルには、『之にて三年』の文言と共に「平成十七年蒸留」と記されています。更にラベルには『薩摩の薩摩』の文言も書いてあります。「薩摩」とは鹿児島県で造られる芋焼酎について地域原産呼称として「薩摩焼酎」を名乗ることが許されているのはご承知かと思いますが、「薩摩の薩摩」とはどういう意味でしょうか?
3ybunise2実は前回(すなわち2006年12月に)のブログで紹介してますが、「不二才」には「薩摩の薩摩」と共に「こんそつ・・・そつは焼酎にそつとルビをふっています・・・は圏外人呑むべからず」と書いてあります。この場合の圏外人とは「焼酎を飲みなれない人」という意味だそうですから、要するに『この不二才は焼酎を飲みなれていない人は飲まないでください、なにしろ焼酎の中の焼酎だから!』と解釈できます。まぁ、それだけ酒造としては自信を持って造っている焼酎で、正に芋焼酎の中の芋焼酎という意味で「薩摩の薩摩」と称しているのだと推察できます。
「不二才」は濾過を最低限しかしてないそうで、このため芋焼酎らしいしっかりとした味わいとなっています。更に「不二才・醅(はい)」という芋焼酎も出しています。この「醅(はい)」は、濾過しないにごり酒を表している漢字で、字の通り濾過していない「不二才」です。私は飲んでませんが、かなり芋の風味があふれたガツン系の焼酎であろうと思います。
さて、3年貯蔵の「不二才」はどんな味わいでしょうか?前回はガツン系ではないもののしっかりとした味わいが印象に残ってましたが、今回はどうでしょうか?
先ず口に含むと刺激が少なくまろやかな感じがしました。そして刺激が徐々に口の中に広がり、のど越しに辛口のしっかりとした余韻が残りました。見た目はぱっとしないけど人間味のある「ぶ男」が、年齢を重ねて精神的に充実し円熟みを増し更に魅力あふれる人間になったのが、「不二才(之にて三年)」といった印象でした。

余談Ⅰ  佐多宗二商店のホームページには焼酎造りを紹介するブログが掲載されています。
焼酎造りはお盆明けの8月下旬から芋の仕込みから始まりますが、それに先立ち「うったち式」を行ったとの記事が掲載されてます。鹿児島弁で「始める」を「うったつ」ということにちなんだ式だそうで、芋の仕込みを始めるにあたって、芋農家の皆さん、芋切のパートさん、地元の酒屋さんなどを集めていわば『気合いを入れる』式ですが、いかにも地元に密着した佐多宗二商店らしいエピソードです。
Ksengan余談Ⅱ  皆さんはさつま芋の花を見たことがありますか?実は私は佐多宗二商店のブログで初めて見ました。この写真はコカネセンガンの花だそうですが、驚いたことに朝顔と同じ「ひるがお科」なんだそうです。

[メモ] 25度、頴娃町産コガネセンガン、米麹(白)
    佐多宗二商店
    鹿児島県南九州市頴娃町別府4910番地
    http://www.satasouji-shouten.co.jp/diary/index.html/

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芋焼酎・晴耕雨讀(未ダ三年也)

3yseikou1先日は日本酒の会(正式には「熱き醸造家たちが醸す情熱の酒を楽しむ会」)に参加して、日本酒の奥深さにちょっぴり触れることが出来ました。・・・で、これを機会に日本酒党へと政権交代?!・・・とは行かなくて、これは多分に習慣でしょうが・・・芋焼酎を手に取ってしまいました。
3yseikou2「晴耕雨讀」の三年物、ラベルには『未ダ三年也』と書いてあります。
この酒造は佐多宗二商店ですが、この三年ものの「晴耕雨讀」を日本酒の会を主宰する東京狛江市の篭屋商店で見つけたのです。そして同じ佐多宗二商店が出しているこれまた有名な芋焼酎「不二才(ぶにせ:不男ブオトコの意味)」と並んで棚に置かれていたのです。・・・で、その「不二才」をよく見るとラベルに「之にて三年」と書いてあるのです。
???まだ3年とこれにて3年の差って?これはどういう意味なのか???
・・・あれこれ考えるよりも買って飲み比べたら分かるかも・・・と思って衝動的に2本買ってしまったのですが、今にして思うにこれはあまり意味のある文言ではないかもしれません。私のようなノリのいい【おっちょこちょい】なら直ぐに飛びつくだろう、という佐多宗二商店の作戦かもしれません。
Seikouさて、以前飲んだ「晴耕雨讀」は半透明の白いボトルに入っていて、飲み口はマイルドで女性にも好まれる焼酎の一つです。その秘密は基本は芋焼酎ながら米焼酎を少しブレンドしているのです。こうすることで芋焼酎独特の芋香を弱めフルーティでマイルドな味わいにしたとのこと。
・・・でこの三年物の「晴耕雨讀」のラベルを見ると、原材料はさつま芋と米麹となっていて米焼酎は入ってません。つまり同じ「晴耕雨讀」でも違う焼酎なのです。
Udoku3それともう一つの違いは、1リットル瓶であることです。
焼酎は一升瓶と四合瓶(720ml)で売られているので、1リットル瓶は珍しいと思います。先日飲んだ「竈猫」と比べると一目瞭然、かなり太めでどっしりとした印象です。
随分前置きが長くなりましたが、飲んでみましょう!
お湯割りで飲んでみましたが、芋焼酎らしい芋の甘い香りがして口当たりは柔らかくて米焼酎をブレンドした「晴耕雨讀」のようなフルーティさは無いけれど優しい仕上がりでした。これは3年熟成の効果かも。ロックでも試してみましたが、優しい甘みが口の中に広がりました。お湯割りでもロックでもお好みでどうぞ・・・

[メモ]  25度、さつま芋(頴娃町産コガネセンガン)、米麹
     佐多宗二商店
     鹿児島県南九州市頴娃町別府4910番地

余談ですが、佐多宗二商店のホームページには、晴耕雨讀のコーナーがあります。
『世の流れなんかには、左右されない』との文言で始まるこのコーナーは、良いですよ。
特に「焼酎のある風景」のエピソードは私的には「Good!」でした。
興味のある方は、こちらへ! → http://www.satasouji-shouten.co.jp/

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麦焼酎・金狼

Kinrou「金狼」は、薄い黄金色の麦焼酎です。黄金色と言っても人それぞれイメージが違うでしょうけど、具体的には白ワインを濃くした黄色、またはウィスキーを薄くした黄色と表現すれば分かるかもしれません。
私は先ずこの「金狼」の文字を見た時、若い頃に読んだ大藪春彦著「蘇える金狼」(野望編、完結編)を思い出しました。私が大学生だった頃に出版されたかと思いますが、昼間は真面目で目立たない会社員でありながら、一方自分の野望のためには手段を選ばず邪魔者を平然と殺す若者の物語だったと記憶してます。この物語の結末は忘れてしまいましたが、当時『和製ハードボイルド』などと言われてストーリィ展開と共に殺しの場面などが強烈な印象として残ってます。
Kinrou2さてこの「金狼」は宮崎県の王手門酒造が造ったものです。王手門酒造と言えば、焼酎造りで定評のある酒造でこのブログでも何回もとりあげてますが、ネーミングもユニークなものが多いのです!!
例えば、麦焼酎に限っても「龍。(ろんてん)」、「隠し蔵の三悪人」・・・など。
この「金狼」について、前述の『蘇える金狼』からヒントを得たのかどうか、一度確認してみたい・・・と思っていたら、「金狼」と言う幻(仮空)の動物からとったという説がネットにありました。・・・まっ、この方がそれらしいですよね・・・
・・・で、その「金狼」を名前に採った麦焼酎ですから、さぞやハードなガツン系の焼酎であろうと想像します。一方ネット上では、同じ宮崎県の「百年の孤独」(プレミアム過ぎて私には手が出せません)を超えている、との評判も見られます。
その味わいが楽しみです。
先ず香りをかいでみました。おっ、スコッチのシングル・モルトに近い香りがしました。「金狼」は樽で熟成した原酒を加水(すなわち水で割ったもの)したそうですから、これは木樽の香りでしょう。口に含むと、意外や意外、とても優しい感じがしのど越しも軟らかいものでした。
・・・これはハードボイルドではないですね!その昔『羊の皮をかぶった狼』というキャッチコピーがありましたが、この「金狼」は『狼の皮をかぶった羊』と言った方がぴったりでした。お湯割りもいいですが、ロックでウィスキーを味わう感覚で「金狼」を楽しむのも良いでしょう。

[メモ] 25度、大麦、麦麹
    王手門酒造合名会社
    宮崎県日南市飫肥6丁目7番43

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