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日本酒・酔心 純米吟醸 杜氏入魂

Suishin02 今年は8月に入って暑い夏が続いています。暑い時に日本酒を飲むには冷酒にして飲むのがいいと思い、今回は「酔心 純米吟醸」を冷やして飲んでみました。         ところで「酔心」は【広島の酒】というイメージですが、 実は広島県三原市の酒造【酔心山根本店】のお酒なんです。この三原市には戦国大名の小早川隆景が築いた三原城があります。この地は瀬戸内海に面していることから、隆景は水軍を整備し海上と陸路の交通のかなめを抑え発展させました。お酒と言えば江戸時代にはにごり酒が主体だったそうですが、三原では現代の清酒に近いお酒も造られていたとか。交通の要所であるとともに最新の情報が集まってきていたのがうかがえます!

Suishin01 さて創業は万延元年(1860年)といいますから、160年近く続く酒造です。そして明治の中頃に当時20数種あったお酒の銘柄を統一するため二代目の当主があれこれ考えていたところ、ある夜夢枕に白髪の老人が立ち『酔心(よいこころ)とすべし』とのお告げをしたそうです。・・・う~ン、これはちょっとまゆつばだと思うけど、ホームページに掲載されているのでそのまま紹介します。

ところで「酔心」の特徴は何でしょうか?第一は【仕込み水に超軟水】を使っていることでしょう!軟水はミネラルが少なく発酵がゆるやかに進む特徴があり、その結果酵母が香りの源であるエステルを作り出すそうです。このため超軟水による酒造りは、ふくよかで上品な甘み、うま味があり香り高いお酒ができるとのこと。現在使われている仕込み水はブナの原生林が茂る鷹ノ巣山山ろくの湧水で、五代目、六代目の当主が2000年に掘り当てたとのこと。老舗といえども良い仕込み水を求めて努力されているのですね!  次は【米】です。酒米としては最高級との評判の山田錦のほか、広島県産の酒造米をつかっていて、精米歩合は65%以下、最高で30%まで磨き上げているそうです。  更に酒造りで重要な米麹には、「突き破精(つきはぜ)型」の麹を使っているとのこと。聞きなれない言葉ですが、蒸した米に麹菌が繁殖し菌糸が白く見える部分を破精(はぜ)といい、破精が蒸米の内部に深く食い込むタイプのもの(これを、突き破精型という)が吟醸酒を造るうえで理想とされているとか。地酒と言えどもそれぞれ歴史があり、良いお酒を造るための努力が積み重ねられていることが、良くわかりました。

Suishin03 さて冷やした「酔心 純米吟醸」を早速飲んでみました。 ほんのりとした甘い香りがして、口に含むと柔らかい口当たりでした。全体に優しい甘口の味わいで、冷たいので飲みやすくついつい盃を重ねて酩酊してしまいました。

[メモ] 16度、軟水仕込み 精米歩合60%

     広島県産酒造好適米 八反35号100%使用

     株式会社酔心山根本店  広島県三原市東町1-5-58

     http://www.suishinnsake.co.jp/

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ウィスキー・ロイヤル ロッホナガー(Royal Lochnagar)

Royal_lochnagar1 スコッチのシングルモルト・ウィスキーを飲んでみました。今回飲んだ銘柄は「Royal Lochnagar」で、実は約4年前にこのブログで取り上げてました(2015年9月)。      前回紹介したようにこのLochnager蒸留所は1845年に創設されましたが、実はその前史があります。1823年にディ川の北側にジェームス・ロバートソンが設立したのですが焼失してしまい、再度1826年に再建したものの同じように焼失してしまったのです。彼はよほどついていなかったのです。  その後ジョン・ベグが1845年にディ川の南岸に蒸留所を建設しました。  【岸を変えたので、ツキが変わった!?】のでしょう、その後現在に至るまでLochnagar蒸留所は稼働しつづけています。こうしたことからこの蒸留所の公式の開設年は1845年となっています。

Royal_lochnagar_distillery1Royal_lochnagar_distillery4 さてこの蒸留所はスコットランドで最も小さい蒸留所の一つで古い石造りの建物や穀物置き場は今も良く使われている、とのこと。ここでホームページを見ると、歴史を感じさせられる建物の写真を数多く見ることが出来ます。 蒸留所の場所はディ川の南岸といっても小高い山を隔てているので蒸留所の周囲は自然に恵まれた環境で、創建当時のものでしょう石積みの建物が多くて、そのそばに近代的な貯蔵タンクが配置されています。                                  Royal_lochnagar_distillery5 また【Cooper Age】という看板がある建物の写真では、壁は石が幾重にも積み重ねられているのが見て取れます。 この看板で、Cooperは「桶屋、たる製造者、酒屋」の意味があり、Ageは「歳をとる、熟成する」の意味だそうです。なのでこれは私の想像ですが、この建物は「たる熟成庫」ではないかと思います。Ageの意味が「歳をとる」から「熟成する」へと変化していくのは、我々日本人の感覚ともあっているようで、私は面白く感じました。もっとも最近では、『歳をとっても熟成しない人』も散見されますけどね!!・・・ウィスキー造りの決め手の一つである水は、ロッホナガー(Rochnagar)という山の湧水を使っているそうで、この湧水はバルモア城を通って蒸留所に流れてきているとか。そういえば、バルモア城はヴィクトリア女王が1848年に買い取り、その後ベグが女王を招待したところ女王から「王室御用達」の勅許状が届き、以後Royalの名前を冠するようになった、との逸話は前回紹介したとおりです。       Royal_lochnagar_distillery3 ちょっと話題がそれましたが、この蒸留所では単式蒸留器(ポットスチル)を2つ備え、一つ目はウォッシュ(もろみ)スチル、次に再蒸留してスピリッツを取り出すスピリッツ・スチルの二つです。これが最も小さい蒸留所、と言われる所以です。

Royal_lochnagar1 さて最も小さい蒸留所の一つでありながら、高い評価をえているRoyal Lochnagarは、どんな味わいでしょうか?!

色はやや濃いアンバー色で香りは少し刺激のあるものでした。まずストレートで試してみました。最初は舌に刺激がなく優しい味わいと感じましたが、口の中で温まると次第に刺激が強くなりました。ロックでも試しましたがかえって飲みやすく思いましたが、のど越しに辛口の余韻が残りました。

[メモ] 40% Highland Single Malt Scotch Whisky

     Produced in Scotland by The Royal Lochnagar Distillery

                Crathie, Ballater, Aberdeenshire, SCOTLAND

 

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