ジョージア・ワイン
今回取り上げるのは「ジョージア・ワイン」です。 【 ジョージア共和国】はロシアとトルコに挟まれ一部を黒海に面しています。わが国では長年【グルジア共和国】と称していましたが、この国でロシア語由来の「グルジア」を嫌う傾向があるそうで英語圏の呼称「ジョージア」が一般的になっているとか。むしろ関取「栃ノ心」の出身地と言ったほうが分かりやすいかもしれません。
さてこのジョージアは、葡萄を醸造する文化が八千年以上続いていると言われており、土器【Kvevri(クベリ)】(右の写真)を使った伝統的なワイン製法が無形文化遺産に指定されています。
今 回ジョージア・ワインを4本購入したので、順次紹介していきたいと思いますが、今回は「Gotsa(ゴッツア)」という銘柄のロゼと白ワインを飲んでみました。ワイナリーは祖父の代(1860~1940年)に開園し、現在は孫のべカ氏一家が醸造に携わっています。なお銘柄の「Gotsa」は家名のGotsadzeの一部を使っているのではないか、と私は考えます。なお当主のベカ氏は元建築士という変わり種です。でも『当主が後を継ぐのは当然!』ということで、建築士の仕事に未練はないようです。一家はAsureti谷にある農園で有機農法によりブドウを栽培し、収穫されたブドウは標高1300mにある土地(Kiketi)でワインを醸造しています。わざわざこうした手間をかけるのは、冷涼な気候が微細なコントロールが必要な発酵作用やワインの個性を決める熟成を可能にするからだそうです。熟成については古典的な方法で行われています。その方法は、①野生のイースト菌を使用、②埋め込みの土器クベリ(埋め込みの大きな壺)に貯蔵、③フィルターをかけずにボトルに詰める、というものです。
さてこのような製法で作られたジョージア・ワインはどんな味わいでしょうか? 今回味わったのは、Gotsa TAVKVERI 2015のロゼ・ワイン(写真右)、とGotsa Tsistska-Tsollauri 2016の白ワインです(写真左)。いずれもNatural Wineとの表記されて有機栽培のブドウを使っているいることを表しています。 先ずはロゼ・ワインから・・・色はピンクというよりもやや薄く赤みを帯びた色でした。ほんのり甘い香りがして口に含むと弱い渋味すなわちタンニンを感じましたが、飲みやすい味わいでした。次に白ワインですが、色がやや黄色味、うすいウィスキーのような色合いでした。味わいはやや酸味を感じましたが、軽い味わいですいすい飲めました。
[メモ] Gotsa Tavkveri 2015 11.5%
Rose Georgian Natural Wine Asureti Valley, KARTLI
Gotsa Tsistska-Tsollauri 2016 12%
Dry Unfiltered,Unfined White Wine Asureti Valley,KARTLI
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