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ジョージア・ワイン(その2)

前回に続いてジョージア・ワインを紹介します。

ジョージアでは八千年以上ワインづくりが行われています。そのきっかけは、『紀元前6世紀頃ブドウジュースを土器の壺に入れてひと冬寝かせたところ今でいうワインになった。』ことだそうです。その後ブドウ栽培が盛んになりKvevrisという地中に埋めた大きな壺状の土器に貯蔵するようになりました。 古くからワインづくりが行われて来たのは前述の偶然による発見もありますが、ジョージアの気候も関係しています。この国は夏でも半袖で過ごせるくらい涼しく冬は温暖。しかもコーカサス山脈を源とするミネラルを多く含んだ豊富な伏流水、黒海の影響による温暖で湿気を含んだ空気、とブドウ栽培に適した土壌と気候が備わっています。

Gwine1Gwine2 さて今回飲んだのは、ジョージアの東部カヘティ地方(上図参照)にあるギウアジュヴィリ(Giuashvili)家の赤ワインです。この家系では古くからブドウの栽培とワインづくりを行ってきていて、1894年息子の誕生を機に本格的なワイン造りを行うようになったとか。そして2010年には本格的なワインメーカーとして出発し、銘柄も「Giuaani(家名を方言で呼んだもの)」に統一したとのこと。その製法の特徴は、ブドウを破砕後果汁と果皮をステンレスタンクで1、2日間低温で保ち、その後酵母を加えて25日程度発酵させるものです。この低温貯蔵法は「スキンコンタクト」と言ってブドウの香り成分を果汁に溶け込ます効果があるそうです。

Gwine3Gwine4 もう1本は、ジョージアの西部黒海に近いバグダティ(Baghodati)地方のワインです。「Vartsikhe Marani」という銘柄で、ラベルにあるTsitskaとTsolikouriという文字は、ブドウの種類を示していて、2種類のブドウが使われていることがわかります。このワイナリーは手造りを基本に添加物を加えず少量生産を行っています。ブドウは有機栽培で行い昔ながらの製法・・すなわちKvervriで貯蔵してひと冬越した後、別のKvevriに移して数か月後に取り出して瓶詰めをする・・で行っており、これはかなりの重労働で人手もかかる作業です。今回飲んでみたのはいわゆる【オレンジ・ワイン】です。これは白ワインの工程で搾汁後果汁と果皮を分離しないので、果皮の色素がワインに移りオレンジのような色になるからです。ただ一般に【オレンジ・ワイン】という区分はなく、2004年にイギリスのワイン輸入業者が言い出したのが始まりのようです。

さてそれぞれのワインの味わいはどんなものでしょうか?

Gwine5 最初のGiuaaniの赤ワインは酸味が独特でした。ちょっと酸っぱく悪く言うと鼻を衝く酸味でした。でもそんなに不快な感じはありませんでした。その分タンニン酸が少ないのか渋みが軽いように思いました。次にVartsikhe Maraniを試してみました。グラスに注ぐと濃い黄金色をしてました。これをオレンジというのはちょっと無理かなと思いますが、でも白ワインにしては濃い色合いでした。味わいは濃厚で酸味を少し感じる美味しいものでした。ラベルの下に手書きで【407/951】の数字が読めるので、951本中407番目に瓶詰めされたようです。なおこのボトルは栓の部分がロウ付けされていて、ロウを削って開栓するのに苦労しました。

[メモ] Giuaani  2014             12.5% Dry Red Geogian Wine

                             Kakheti, Manavi, Sagarejo Region, Georgia

               Vartsikhe Marani  2016     11.5% Dry White Wine

                             Varutsikhe 1002, Baghdati district, Geogia

 

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ジョージア・ワイン

今回取り上げるのは「ジョージア・ワイン」です。Ggmapja_1     【 ジョージア共和国】はロシアとトルコに挟まれ一部を黒海に面しています。わが国では長年【グルジア共和国】と称していましたが、この国でロシア語由来の「グルジア」を嫌う傾向があるそうで英語圏の呼称「ジョージア」が一般的になっているとか。むしろ関取「栃ノ心」の出身地と言ったほうが分かりやすいかもしれません。

Gotsa1_1 さてこのジョージアは、葡萄を醸造する文化が八千年以上続いていると言われており、土器【Kvevri(クベリ)】(右の写真)を使った伝統的なワイン製法が無形文化遺産に指定されています。

Gotsa3_1今 回ジョージア・ワインを4本購入したので、順次紹介していきたいと思いますが、今回は「Gotsa(ゴッツア)」という銘柄のロゼと白ワインを飲んでみました。ワイナリーは祖父の代(1860~1940年)に開園し、現在は孫のべカ氏一家が醸造に携わっています。なお銘柄の「Gotsa」は家名のGotsadzeの一部を使っているのではないか、と私は考えます。なお当主のベカ氏は元建築士という変わり種です。でも『当主が後を継ぐのは当然!』ということで、建築士の仕事に未練はないようです。一家はAsureti谷にある農園で有機農法によりブドウを栽培し、収穫されたブドウは標高1300mにある土地(Kiketi)でワインを醸造しています。わざわざこうした手間をかけるのは、冷涼な気候が微細なコントロールが必要な発酵作用やワインの個性を決める熟成を可能にするからだそうです。熟成については古典的な方法で行われています。その方法は、①野生のイースト菌を使用、②埋め込みの土器クベリ(埋め込みの大きな壺)に貯蔵、③フィルターをかけずにボトルに詰める、というものです。

Gotsa5_1Gotsa4_1 さてこのような製法で作られたジョージア・ワインはどんな味わいでしょうか?    今回味わったのは、Gotsa TAVKVERI 2015のロゼ・ワイン(写真右)、とGotsa Tsistska-Tsollauri 2016の白ワインです(写真左)。いずれもNatural Wineとの表記されて有機栽培のブドウを使っているいることを表しています。    先ずはロゼ・ワインから・・・色はピンクというよりもやや薄く赤みを帯びた色でした。ほんのり甘い香りがして口に含むと弱い渋味すなわちタンニンを感じましたが、飲みやすい味わいでした。次に白ワインですが、色がやや黄色味、うすいウィスキーのような色合いでした。味わいはやや酸味を感じましたが、軽い味わいですいすい飲めました。

 

[メモ] Gotsa Tavkveri 2015 11.5%  

                  Rose Georgian Natural Wine       Asureti Valley, KARTLI 

              Gotsa  Tsistska-Tsollauri 2016  12% 

                  Dry Unfiltered,Unfined White Wine      Asureti Valley,KARTLI

 

 

 

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