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芋焼酎・あらわざ

Arawaza01鹿児島・本坊酒造の芋焼酎「あらわざ」を紹介します。
「あらわざ」というと荒業という言葉を思いつきますが、この焼酎では新技と書いて「あらわざ」と読むのです。理由は芋焼酎の蒸留に【磨き蒸留」法という特許を取得した新技術を使っているからです。
実はこの「あらわざ」はかつてこのブログで取り上げていて(2015年5月)、ここでは特許を取得した新技術を簡単に紹介した後、本坊酒造について詳しく紹介します。
Honbou01酒造りの工程で蒸留は、原材料を酵母で発酵させた【もろみ】を釜で加熱し、気化したアルコール蒸気を集めて冷却し液体として取り出す。つまり蒸留はアルコールを抽出し濃度を高める工程といえます。そこで【磨き蒸留】法では蒸留釜に新鮮な空気を送り込む方法を採用。こうすることで蒸留中のもろみに空気の対流を発生させ、釜の中のもろみを安定化・均一化する効果があるそうです。でもただ空気を送り込むだけではだめで、釜の形状、蒸留時間、蒸気圧、もろみの量、等々を計算し試行錯誤を繰り返して、もろみを最適な状態で対流させる製法を確立したとのこと。
このように技術開発に熱心な「本坊酒造」とはどんな会社でしょうか?
創業は1872年(明治5年)といいますから、150年近い歴史がある会社です。現在の規模は、資本金が1億円、従業員が200人。少人数で特徴ある焼酎を造る会社が多いこの業界では、非常に大きな会社です。・・・で製品も多岐にわたり、焼酎はもちろん、ワイン、ウィスキー、更に梅酒、まで!
本業の焼酎造りでは、津貫貴匠蔵、知覧醸造所、屋久島伝承蔵、薩摩中郷蔵、と鹿児島県に4つの醸造所を構えています。例えば津貫貴匠蔵は、匠の技を継承するため【匠は貴し】という意味で名づけられるなど、それぞれの目的に応じた醸造所を設置しています。またワインについても山梨県の笛吹市に山梨ワイナリーを設置し(1960年)、2017年には同じ山梨県の韮崎市に穂坂ワイナリーを開設しています。
更にウィスキーについては、【日本のウィスキーの父】と言われる竹鶴正孝氏が勤めた摂津酒蔵(兵庫県)の創業者である岩井喜一郎氏を、第二次世界大戦後本坊酒造に招へいしたのです。そして鹿児島でウィスキー醸造を始め、その後最適な地を求めて山梨(1960年)、信州(1985年)に次々と蒸留所を建設し、1916年に本家帰りというのでしょうか鹿児島県津貫に蒸留所を建設しました。
Arawaza02このように創業地の鹿児島だけでなく、全国に展開しているのは焼酎醸造から出発した企業としては珍しく、マルチ展開が可能となるのは、資本力があるからこそなせる業です。
さて今回の「あらわざ」はどんな味わいでしょうか?
お湯割りで試しましたが、マイルドで優しい味わいでした。だれにでも受けいられそうな味わいでした。酒造では外国での需要を意識してラベルは英語の表記もあり、外国の品評会に積極的に出品してます。実はこの「あらわざ」、前回2015年に紹介した時には、IWSC2013で(世界的なアルコール飲料専門の品質・味覚協議会)金賞に輝きましたが、その後ISC2016(イギリスの酒類専門出版が主催)でも金賞を獲得してます。

[メモ] 25%、さつま芋(鹿児島県産)、米麹(国産米)
     本坊酒造株式会社
     鹿児島市南栄3番町27番地 http://www.hombo.co.jp/

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