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正月のお酒

新年を迎えて『今年こそは!』と決意を新たにした方も多いでしょう。
でも私のように新たな決意をすることもなくだらだらと過ごした人間には、あっという間に正月も半ばとなってしまいました。・・・なので私には取り立てて報告することもありませんが、年の初めに飲んだお酒を「正月のお酒」として紹介したいと思います。
Tamaj1_3最初の1本は『東京の地酒』、石川酒造の「多満自慢 たまの慶(よろこび) 純米大吟醸」です。
石川酒造は東京都の多摩地区・福生市にあります。地図を見ると分かるように、福生市には多摩川と秋川の合流点があり、石川酒造はその合流点の近くにあります。こうしたことから石川酒造は、豊富な伏流水を利用していると想像できます。その歴史は古くて、文久3年(1863年)創業といいますから150年余も続く歴史ある酒造です。明治期に建築された土蔵等は、国登録有形文化財(全部で6件!!)に指定されていて、修繕しながら現在も使われているとのこと。
Tamajiman1さてこの歴史ある酒造は、最初多摩川の対岸にあった森田酒蔵の蔵を借りて創業したそうです。この時森田酒蔵では「八重菊」という銘柄を出していたので、石川酒造では姉妹品として「八重桜」という銘柄を出し、その後大正8年(1919年)に「八重梅」、昭和8年(1933年)に現在の「多満自慢」に銘柄を変えたとのこと。そこで疑問が湧きました。『なぜ多摩ではなく多満としたのか?』  
それは、『多摩の心をうたいつつ、多摩の自慢となるよう、多くの人たちの心を満たすことが出来るように』と・・・つまり「多満」は多くの人の心を満足させたい、との酒造の気持ちが込められているのです。
さて正月の酒「多満自慢 たまの慶」は、純米大吟醸で独特なフルーティな香りが特徴です。そして箱書きには、『大粒の心白米を半分まで精米したものだけを使い、すべての醸造工程を低温で時間をかけて造っている。』、とあります。そして『瓶詰工程では、生酒のまま瓶詰めし栓をしたのち温水による火入れをする。』とのこと。こうすることで香りの揮発を防いで濃酵な味わいを得ることが出来たそうです。
Tamaj2なおここで【心白米】とは、酒造好適米のことで「心白」とはお米の白色不透明な芯をいい、細かい空隙があるので麹菌が入り易く発酵が進むといわれています。
さてこの「たまの慶 純米大吟醸」の味わいですが、先ずそのまま常温で飲んでみました。
吟醸香はあまり感じませんでしたが、口に含むとやや酸味を感じました。さらりとした舌触りで口の中で温まるとしっかりした感じになりました。次にぬる燗でも飲んでみましたが、甘酸っぱい香りがあって、口の中に辛口の余韻が残る味わいでした。
二本目は山形の地酒「遊佐来(ゆさこい) しぼりたて生 原酒」です。
Yusaki酒造は「杉勇(すぎいさみ)蕨岡酒造場」で、大正12年(1923年)創業。江戸時代から続く銘柄「鳳正宗」と当時地酒組合長であった「杉勇酒造」とが合併して出来たとのこと。鳥海山系の伏流水を使った仕込みには定評があります。この「遊佐来」は、酒造のある山形県遊佐町産の酒米【雪化粧】を100%使って、精米度を高め低温で醪(もろみ)をゆっくりと発酵させているそうです。こうすることで純米酒特有の酸味が強くなるのを抑えているとのこと。
このお酒は冷酒で飲んでみました。
やはり【しぼりたて生原酒】ということで、アルコール度が高くとろりとした感触で、しかも純米酒らしい甘みが感じられ、冷たくて口当たりもいいため、ついつい杯を重ねてしまいました。鍋物と一緒にいただくと最高でした。

[メモ]  多満自慢 たまの慶 純米大吟醸  15度以上16度未満
      原材料 米(国産)、米麹(国産米)  精米歩合 50%
      石川酒造株式会社  
      東京都福生市熊川一番地

      遊佐来 しぼりたて生 原酒  18度 精米歩合60%
      原材料 米(国産)、米麹(国産米) 
      遊佐町産「雪化粧」100%
      合資会社 杉勇蕨岡酒造場
      山形県飽海郡遊佐町上蕨岡字御備田47-1  

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