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日本酒・甲子正宗

Sakurajo1千葉県・佐倉市にある佐倉城址公園を訪ねました。
佐倉城は天守閣や櫓はなく城の面影は敵の侵入を防ぐための土塁などがあるだけでしたが、本丸跡を含む公園の規模から大きな城であったことが伺われました。また公園内には国立歴史民族博物館があり、「日本の中世文書」という特別展示公開が行われてました。また常設展示として、古代から現代まで時代ごとに日本人の生活様式が展示されており、一見の価値があります。
Sakurajo2園内を散策すると堀田正睦(まさよし)とハリスの銅像が並んでおりました。実は佐倉城は1610年徳川家康の命により土井利勝が築城し、その後長く佐倉藩を堀田家が治め9人もの老中を輩出した名門なのです。特に江戸時代末期、日米修交通商条約の交渉に当たったのが老中・堀田正睦で、二対の銅像はこの史実を元に造られたようです。
今回は城址公園だけを見学しましたが、佐倉市内には武家屋敷や旧堀田邸など史跡が点在し佐倉藩11万石の城下町の面影を楽しむことが出来るとのこと。次回桜の頃にはもう一度たずねたいものです。
なぜ急いだかというと、実はもう一箇所日本酒の酒造「飯沼本家」を訪ねたかったからです。
この酒造は江戸時代の元禄年間に創業したといいますから、300年以上続く老舗です。でも現社長の飯沼氏は、『先祖が造っていた酒を同じように造っていては長続きしない。時代の先をいく酒造り、例えば和食とのマリアージュを考えるなど、食との関係を意識した酒造りをしている。』と述べています。
Iinuma1Kinoene1酒造の敷地内に「酒々井まがり家」というカフェ&ギャラリーがあり、日本酒や土産物のほか軽食も提供していて、私はホットコーヒーを頂いて冷えた体を温めました。車で来たため試飲は出来なので、散々迷った挙句「甲子正宗」の【純米吟醸】と【濃醇旨口】の2本を購入しました。
私は純米酒がその蔵の特徴を表していると思っているので、ここで【純米吟醸】を選んでみました。このお酒は「ワイングラスで美味しい日本酒アワード2017」で金賞を受賞したとのこと。
次に選んだ【濃醇旨口】はいわゆる醸造アルコールを添加した甘口の普通酒に昭和55年醸造の大吟醸酒を加えることにより、濃醇な旨味を出した長期熟成酒だそうです。
ではどんな味わいか!?早速試してみました。
Kinoene2先ずは【純米吟醸】から・・・『ワイングラスで美味しい』とのことなので冷やして飲んでみました。いい香りと共に酸味も少し感じました。口に含むとお酒の温度が上がるためでしょうか、のど越しに辛口の余韻が残りました。次にぬる燗にして飲んでみました。香りがやや強くなり酸味も感じて複雑な香りとなりました。口に含むとまろやかでのど越しに辛口の余韻が残るのは同じでした。
次は【濃醇旨口】の方ですが、先ず色がほうじ茶のような薄い茶色でした。実は同じようなお酒を以前飲んだことがあります。・・・たしか「ダルマ正宗」という長期熟成酒で、同じような色をしてました(2013年1月14日付ブログ参照)。
Kinoene3このお酒には好き嫌いがはっきり出ると思います。というのも、かなり複雑で鼻をつくような香りでしたから。ぬる燗でも冷酒にしても飲んでみましたが、味わいが濃厚すぎてちょっと引く、という感じでした。そこで常温で試してみたところ、こちらの方がくせが無く、私には飲みやすいものとなりました。


[メモ] 甲子正宗 【純米吟醸】  15度、原材料 米、米麹(いずれも国産)
                     精米歩合 55%
     甲子正宗 【濃醇旨口】  15度 原材料 米、米麹(いずれも国産)
       平成16年醸造酒             醸造アルコール
                     精米歩合 70%

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イタリアの赤ワイン

ワインのことをインターネットや書籍で調べると、『テロワール(Terroir)』という言葉が良く出てきます。聞きなれない言葉ですが、フランス語で土地を表す単語Terreの派生語で、ブドウ品種の栽培における土壌、地形、気候、更には栽培技術など、その土地独特の環境や栽培方法を含めた概念を示す、と言われています。
Romanee_conti_2例えばブドウ品種のピノ・ノワール種から多くの赤ワインが造られていますが、同じ品種で醸造される「ロマネ・コンティ」はどんなに安くても1本100万円を下らない、と言われています。この赤ワインはフランスのブルゴーニュ地方・ロマネ村の全面積369haのうちわずか1.8ha(100m×180m)の面積で栽培されるピノ・ノワール種から醸造されているのです。ではその周囲で栽培されているものとの違いは?と問われれば、それは『正に「テロワール」の違いである。』と言うことでしょう!?
ところでブドウの品種はどのくらいあるのか?調べてみると、赤ワイン向けの黒品種は30種、白品種は18種とのことでした(ウィキペディア「ワイン用のブドウ品種の一覧」、より)。
Italianmap_2私は黒品種では前述のピノ・ノワール種の他カベルネ・ソービニオン種、メルロー種など主としてフランス・ワインで使われているものしか知りませんでしたが、イタリア・ワインには、北部のピエモンテ州のバルベーラ(Barbera)種、南部のシシリー島のネロ・ダヴォラ(Nero D’Avola)種、があることを知りました。
そこで今回は、この2つの品種を使った赤ワインを飲んでみることにしました。
Italy_sansilvestro3lItaly_sansilvestro_2先ずはイタリア北部ピエモント州のSANSILVESRO社の「BARBERA D’ASTI」、格付けはDOCGと最上位です。この会社は4世代にわたり経営を続け、少量生産のブドウ栽培者からブドウを買い上げワインを醸造しています。ブドウの品質がバラバラでは良いワインは出来ませんから、品質維持のため【信頼と協調】をキーワードに、多くの生産者との良好な関係を保つよう努めているそうです!このワインで使われているバルベーラ品種は渋味が少なく酸味が強い特徴があり、イタリア以外ではカルフォルニア・ワインでも使われているそうです。
さて味わいはどんなでしょうか?私はワインのテイスティングには自信がありませんが・・・色はやや濃いルビー色で、香りは少し酸味のあるもの。口に含むと渋味よりも少し酸味を感じましたが、そんなに気になりませんでした。
Italy_dacastelloNero_davola次にシシリー島のネロ・ダヴォラ種を使ったDACASTELLO社の「SICILIA NERO D’Avola」です。格付けはDOCですから、DOCGに次ぐものとなります。このネロ・ダヴォラ種のブドウはシシリー島南東部の小さな町Avolaで数100年前に栽培され、その後島中に拡大したと言われています。この会社はピエモント州のアルバ(Alba)に本部があって、イタリア国内各地で栽培される良質なブドウ品種を選んでワインをつくる方法を採っているとのことです。
色は濃いルビー色でこれはこの品種の特徴のようです。口当たりは最初まろやかでその後舌先に渋みを感じました。そしてのど越しに渋みが余韻として残りました。全体に力強い印象でした。

[メモ]  BARBERA D’ASTI
     Denominazione di Origine Controllata e Garantita(DOCG)
     2014  SANSILVESRO
     
     SICILIA
     Denominazione di Origine Controllata (DOC) 
     NERO D’Avola
     2017  DACASTELLO

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