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泡盛・どなん・海波

Kaiha01先日・・・といっても2018年8月のことですが・・・テレビで沖縄の海をシーカヤックで渡るドキュメンタリー番組がNHKで放映されました。沖縄・八重山諸島の石垣島から与那国島まで118kmを、海洋冒険家の八幡暁さんがシーカヤックを操り、それをドローンによる空中撮影を交えて紹介する番組でした。コバルトブルーの海にサンゴ礁が透けて見え、白いシーカヤックがポツンと浮かんでいる・・・とてもすばらしい自然の美に感動しました。
【美ら海(ちゅらうみ)】といわれるのも納得でした。
ところで番組の終わり近く『与那国島は渡るのが困難な島ということから、【渡難(どなん)】と言われてました。』とのナレーションが入りました。・・・あっ、そういえば与那国島には「どなん」というアルコール度60度のお酒があったなぁ!・・・と、美しい風景に感動したのに、呑ん兵衛の悲しさ「どなん」が急に飲みたくなりました。
・・・【注】 『どなん』という言葉の由来には諸説ありまして、与那国島を表す島の言葉「どに」とか「どぅなん」による、とも言われています。・・・
・・・という訳で、早速東京・狛江「籠屋」さんに行ったのですが、最近「どなん」は入荷がないそうで、わずかに小瓶が一つだけありました。これだけでは物足りないので、同じ与那国島の崎元酒造所の「海波」も購入。どちらもアルコール度は30度とちょっと控えめですが、与那国島の土地柄を知るにはちょうどよいかもしれません。
ここで泡盛について、ちょっとおさらいをしておきましょう!
DonanKokusen泡盛は、15世紀にシャム王国(現在のタイ)から琉球王国に伝わったと言われていて、アルコール度数を決める時一定の高さからグラスに注ぎ、その泡の盛り上がり具合から度数を決めたことから「泡盛」という名前が生まれたとか。琉球泡盛の原料はタイのインディカ米で、これを蒸し麹には黒麹菌を使用、そして麹菌を付けた蒸し米と水と酵母を一度に仕込み(全麹仕込み)発酵熟成させます。この発酵熟成したモロミを単式(つまり1回)蒸留してアルコールを抽出します。なおここで最初に蒸留したものを「はな=初め」と言ってアルコール度が高いのでこれを「花酒」と称するようになったそうです。
なお「花酒」はアルコール度60度でスピリッツ類に分類され、45度未満のものは「泡盛」で焼酎乙類に区別されています。30年位前に沖縄へ行って花酒「どなん」を購入しましたが、水割りにしたら色が白濁したのが印象に残っています。今回花酒の「どなん」が手に入らなかったのは残念です。
この「どなん」30度は、与那国島の国泉泡盛合資会社のもので、この会社は1958年に地元の有志3人で設立されたのです。人工添加物を一切使わず蒸し米も蒸留も昔ながらの直火式釜を使い、全て手造りで長い伝統を伝える花酒や泡盛を造り続けています。
Kaiha02Sakimotoさてもう一つの泡盛「海波」は、昭和2年(1927年)設立の崎元酒造所のものですが、伝統的な手造りの製法を守っていることで知られています。特にこの「海波」は2007年から発売されている比較的新しい「にごり泡盛」です。ここで「にごり」の意味は、蒸留直後の濃い原酒を割り水とブレンドし白く濁らせているからだそうです。そして半年くらい熟成が進むと徐々に透明となりまろやかになる、とラベルに表示されてます。
さてこれ等の泡盛はどんな味わいでしょうか?
先ずは「どなん」をロックで試してみました。
香りはあまりありませんでしたが、口に含むとちょっと甘みを感じました。のど越しも柔らかくて飲み易く何杯でもいけそうな味わいでした。
次に「海波」を同じロックで飲んでみました。
香りはちょっと表現に困る独特なものでした。口に含むと少し辛口ですが、優しい口当たりでした。製造年月は2018年4月となっていたので、瓶詰め後半年過ぎているので、まろやかな味わいになっているのでしょう!
「どなん」も「海波」も、どちらもくせのない飲み易い泡盛でした。


[メモ] どなん 30度、米、米こうじ、
          国泉泡盛合名会社
          沖縄県八重山郡与那国町字与那国142

    海波   30度、米こうじ(タイ産米)、
          合名会社 崎元酒造所
          沖縄県八重山郡与那国町字与那国2329

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