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ウィスキー・Speyburn(スペイバーン)

Speyburn01久しぶりにスコッチのシングル・モルトを飲んでみました。
今回はスコットランド・ハイランド地方の「Speyburn(スペイバーン)」を選びました。
先ず蒸留所の場所ですが、スコットランドのスペイサイド地方、ローゼス(Rothes)地区にあります。この地区による分類は、【シングルモルトを愉しむ】(土屋守著、光文社新書)によりますが、ボトルのラベルには「ハイランド(Highland)」の文字が??土屋氏によると、以前スペイサイドはハイランドの一部とみなされていたのですが、スペイサイドに多くの蒸留所が林立(現在約50)したため、独立した区分としたとのことです。
Speyburn01_2創立は1897年と言いますから、約120年になります。この蒸留所は創業者のJohn Hopkinsが最初に造ったもので、この年がビクトリア女王の即位60年に当たったことから、年内12月1日の操業を目指して準備したそうです。
ではなぜ彼はこの地に蒸留所を造ったのでしょうか?
それはこの地を流れるスペイ川の支流で手つかずの川(Granty Burn)を発見し、水質がとても良くクリアだったので『自然でフレッシュなウィスキーが出来るだろう!』という直感から、蒸留所を建設することを決めたとか。彼の優れた洞察力が、その後120年余続くことになったのです!
そしてこの蒸留所建設に当たって、当時有名な設計者だったDoigは川の谷間で十分なスペースがとれないため建物にパゴダ式の屋根を使い蒸留所内の空気の流れを造りだす工夫を凝らしたとのこと。このパゴタ式の屋根は尖塔型になっていていわば煙突の役割を果たしています。原材料の大麦に水を加え発酵を促し麦芽にしますが・・・これをモルティングといいます・・・、この建物に麦芽を乾燥するための役割を持たせているので、【乾燥塔(キルン)】とも呼ばれています。なおモルティングは大麦の発芽を均一にするため人力で均一にならす必要があり、これが重労働なのです。この蒸留所ではドラム式モルティングという、蒸気を動力にしてシリンダーを回転させモルティングを行う方式を行っています。これも狭い場所を上手に利用する工夫だそうです。
Speyburn02スコッチ・ウィスキーでは古くからの設備をそのまま使用している蒸留所が多いですが、御多分に洩れずSpeyburnも100年来蒸留法は変えておらず、単式蒸留器と全長100mにもなる銅管式冷却器は設立当時のものを現在も使っているとのこと。更にアメリカ産樫樽で熟成する石積みの建物もそのまま使っているそうです。
さて古くからの方式を守っているSpeyburnは、どんな味わいでしょうか?早速試してみました。
色はゴールデン・アンバーというか、やや明るい黄金色でした。
香りは少し甘みを感じました。ラベルの説明書きによると、蜜の他レモンやリンゴの香りがするとのことですが、私には分かりませんでした・・・。味わいはソフトで優しいもので、これは創業者のJohn Hopkinsが惚れ込んだGranty Burn川の水のなせる技だと思いました。

[メモ] Speyburn 
    Highland Single Malt Schotch Whisky  40%、
    The Speyburn Distillery、 Rothes Marary、Scotland
    http://www.speyburn.com

   

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