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ウィスキー・YAMAZAKURA

Yamazakura1スーパーの酒類の棚を眺めていていると、輸入ウィスキーが豊富で価格が安くなっていることが分かります。例えば私が社会人となった当時、「ジョニーウォーカー・黒ラベル」・・・ジョニ黒・・・は、私の初任給が3万円にも満たない頃1万円以上していたので、とてもじゃないけど手が出せない高値の花でした。ところが今や3000円程度で買えるから驚きです。それに種類も豊富で「ボウモア」などのスコッチのシングル・モルトまで揃っています。
一方国産ウィスキーもサントリーやニッカの良く知られた定番ウィスキーの他に、ちょっと知られていない【地ウィスキー】までラインアップされているから驚きです。
今回取り上げる「YAMAZAKURA」はそうした【地ウィスキー】の一つです。ラベルを見ると全て英語で表わされていて、一瞬『どこの国のものかな?』と思ったんですが、裏のラベルを見ると日本語で書いてあり、福島県産のウィスキーであることがわかりました。でも何故酒処の福島でウィスキーなのか?疑問は深まります。
Sasakawa3その答えは表のラベルに『笹の川酒造は、1765年に設立、1946年にウィスキーの醸造免許を取得(この時の主税局長は故池田隼人氏)。以来東北地方唯一の地ウィスキー・メーカーとして製造している。製品はunblennded whisky (原酒のこと?)でマイルドでスムースである。』と記載されてます。う~ん、なるほど!?ではなぜ1946年に免許を取ってウィスキー製造に乗り出したのか?疑問がわきますが、この答えはなんと!裏のラベルに日本語で書いてありました。
・・・それは当時の社長が、『終戦直後郡山市に進駐軍が駐留してきたので、この人たちに飲んでもらおう。』との発想でウィスキー造りに参入し、社名が山桜酒造だったのでブランド名を「YAMAZAKURA」としたとのこと。
Sasakawa2しかし更なる疑問が・・・それでは現在の笹の川酒造との関係はどうなっているのか、ということです。
先に述べたように創業は1765年ですが、その後の会社の成り立ちを調べてみました。実は1932年(昭和7年)に山桜酒造合資会社が設立されており、戦後日本酒のほかにウィスキー製造に乗り出しました。しかし1966年(昭和41年)に別会社の笹の川酒造が設立されました。これは日本酒・ウィスキーだけでなく焼酎の製造など、事業拡張のためだったのだろうと想像します。その後1998年に両社は合併し、現在の笹の川酒造となったのです。
Yamazakura2さてウィスキーの話に戻しますと、地ウィスキーブームが起こり
「YAMAZAKURA」はヒット商品となります(1984年)。しかしその後ブームは下火となり原酒の蒸留を停止し残った原酒や海外からの輸入原酒を使って製品を出荷してしのぎました。その後ブームの再燃により会社は新設備の導入を決断、2016年安積蒸留所を開設したのです。
・・・この蒸留所については「ウィスキー・マガジン」(http://whiskymag.jp/sasa_asaka/)を参照のこと。
さて長々と述べましたが、どんな味わいでしょうか?
色は薄い黄金色で印象としては「カティーサーク」に似た感じでした。味わいはどうでしょうか?!確かに、ラベルに書いてある通り【マイルド】で【スムース】でした。看板に偽りなし!!お勧めのウィスキーでした。

[メモ]  40% 原材料:モルト、グレーン
     笹の川酒造株式会社
     福島県郡山市笹川1丁目178

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