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日本酒・豊明 ひやおろし

Sakaraij先日、茨城県坂東市にある逆井城址に行ってきました。
この城は戦国時代末期1500年代にこの地を逆井氏(さかさい)が治めていましたが、1536年に北関東進出を図る北条氏が攻撃し逆井氏は滅亡。この地は北側に「飯沼」という自然の要害があり堅牢な城と言われ、北条氏は拡充整備に努めました。しかし豊臣秀吉の北条攻めにより1590年に北条氏が滅亡すると、その後廃城となりました。
現在は発掘調査結果を元に、物見櫓(やぐら)、二層櫓門、井楼矢倉などが復元され、敵の攻撃を防ぐ土塁、堀などが現存し、これらを見学できる城址公園として整備されています。訪れたのは10月で紅葉が始まったばかりでしたが、緑豊かな公園に黒い櫓門がそびえ青空に映えていました。公園には桜の木が数多く植えられていたので、満開の桜の時にも訪れてみたいと思いました。
さて歴史に触れた後は、お楽しみの酒造巡りです。
Ishii1坂東市と接する埼玉県側の幸手市(さってし)に石井酒造があるので、立ち寄ってみました。
幸手市は江戸時代に日光街道の宿場町と栄えたことで知られてますが、日光街道が整備される以前から利根川水系による河川船運により栄えていたのです。幸手宿は日光街道で21ある宿場の日本橋から数えて6番目になります。1843年の記録によると幸手宿は道幅が6間(約11m)あって家屋数が約1000軒、約4000人が居住していて、城下町に併設された宿を除くと千住、越ケ谷に次ぐ道中3番目の規模を誇ったとのことです。
お目当ての石井酒造は1840年創業だそうですから、前述の記録にあったように幸手宿が繁栄していた時期と重なります。当然お酒の需要も多かったことでしょう!
さて現在の酒造は、意外にも地元スーパーの隣にありました。でも酒造の入り口には杉玉が飾ってあり酒造であることが分かります。
Ishii2さて店内に入ると【ひやおろし】の日本酒が置いてありました。「豊明 純米原酒」と「幸手 純米原酒」です。いぞれも【原酒】とあるようにアルコール度が高く豊明は16度、幸手は18度もあります。【ひやおろし】とは、一般に日本酒は酒造好適米を秋に収穫し冬から春にかけて仕込みますが、その新酒を暑い夏の間涼しい蔵内に置いてゆっくり熟成させます。そして秋になって涼しくなったころに蔵出しをするので、こう言われています。つまり【ひやおろし】は新酒の粗さが取れ程よく熟成し日本酒が最も飲み頃になったものなのです。
Ishiih1Ishiih2まず「豊明 純米原酒」ですが、埼玉県の酒造好適米「さけ武蔵」を使って三段仕込みによって特徴のある味わいを出しているそうです。日本酒の醸造では、元になる酒母に酵母と水と麹を加えてアルコール発酵を促しますが、これを3回に分けて行い(これを三段という)出来上がった「もろみ」を絞ると日本酒が出来ます。この仕込みの過程を【三段仕込み】といっております。
どんな味わいかぬる燗で試してみました。
ぽっと甘い香りが立ち込め口にする前から濃厚な感じがしました。アルコール度もやや高めの16度です。口に含むと濃淳で甘い味わいがしました。でも甘ったるいものではなかったので、後に残りませんでした。
Ishiis1Ishiis2次は同じひやおろしでも「幸手 純米原酒」です。このお酒は幸手で収穫された米を使っているので地名を冠した正に「地酒」です。でもアルコール度は18度と高く、更に日本酒度は+1とのことなので、数値的には濃醇だけど辛口となりますが、実際にはどうでしょうか?
ぬる燗の「幸手」は、「豊明」と違ってほんのりとした甘い香りを感じました。飲み口は濃厚な味わいだけどあっさり系?・・・ちょっと矛盾した表現かも!?・・・のど越しに甘さよりも少し辛口の余韻を感じました。
ラベルには、それぞれ味わいのチャートが付いてましたので、参考にしながら味わうのも一興です。

[メモ] 豊明 純米原酒  埼玉県産酒造好適米「さけ武蔵」100%使用
                 精米歩合 70%、16度、日本酒度-16
    幸手 純米原酒  米(国産)、米麹(国産米)
                精米歩合 70%、18度、日本酒度+1
    石井酒造株式会社  埼玉県幸手市南2-6-11
                  Tel 0480-42-1120 http://www.ishii-syuzou.jp/

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