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日本酒・丹沢山

Tanzawa2今回紹介するのは、神奈川県山北町・川西屋酒造店の「純米酒 丹沢山」です。なお「丹沢山」は『たんざわさん』と呼ぶそうです。・・・で実はこのお酒、知人から『美味しいお酒だよ!』と言われて貰ったものです。ラベルには【純米酒】という表示の他に【吟醸造り】とも・・・【純米吟醸】とはどう違うのかな?そんな疑問もあってちょっと調べてみました。
さて神奈川県は東京都の隣ですが、山北町がどこにあるのか私には見当つきません。地図を見ると・・・山北町は神奈川県の西部にあり、町の中心部は東名高速の大井松田インターを過ぎてJR御殿場線と高速に挟まれた地域で、その他はほとんどは丹沢山系などの山地です。
Tanzawa1この酒造は1897年(明治35年)創業で約120年続いていて、その酒造りのポリシーは【食べ物との一体感】で日本酒と食べ物の調和を追究しているとのこと。そのため原材料には最高のものを求め、特に酒造好適米には足柄若水、越後五百万石などを使い、特に地元産の足柄若水は農家と栽培契約を結んでいるそうです。更に仕込み水には、丹沢山系の地下水を使っているとのこと。
さて冒頭記した純米酒の「吟醸造り」と「純米吟醸」との違いですが、裏のラベルを見ると「純米吟醸 丹沢山」と書いてありました。・・・なぁんだ、同じことか・・・まぁ当然かもしれませんが、この酒造では「手造り吟醸造り」として酒造好適米を少量ずつ(10kg程度)洗米し低温で長期発酵させる方法を行っているそうです。少量ずつなのでかなり手間ひまのかかる製法だと思います。そして仕込みは三段仕込みだそうで、①酵母を増やす【初添え】、次に麹と米を加えてアルコールを生成する②仲添えと③留め添えを繰り返す工程を経て日本酒を造っているとのこと。
Tanzawa3さて「純米吟醸 丹沢山」の飲み心地は?
冷やして飲むのがお勧めとのことなので、冷酒にして飲んでみました。
先ず口に含むとほんのり甘味を感じました。そして口の中で温まると芳醇な香りが強くなり、でものど越しには辛口の余韻が残る、という味わいでした。口当たりもいいし、ついつい盃を重ねてしまいました。要注意のお酒でした。


[メモ] 15度以上16度未満 原材料:播州山田錦(兵庫県産)、米麹(国産米)
    精米歩合 55%、日本酒度 +3.5、2017年2月製造
    合資会社 川西屋酒造店
    神奈川県足柄上郡山北町山北250

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芋焼酎・霧島 志比田工場原酒

Kirishimag1今回は【黒霧】や【白霧】と呼ばれる霧島シリーズで有名な霧島酒造の「芋焼酎 霧島 志比田工場原酒」をとりあげます。ラベルには【原酒】という文字が大きく書かれており、筆記体で「Kirishima Shibita Distillery Row Spirits」の文字も!
外国の方を意識したラベルと見受けました。
ラベルにはアルコール分36%となってます。一般に焼酎は25%か20%なので、36%は確かに高いアルコール分です。でも原酒と言うからにはもっと高いのでは?との疑問がわきます。一体全体「原酒」の定義はどうなっているのでしょうか?我が国ではアルコール類は【酒税法】で決められていて、焼酎は次のように定められています。
①ウィスキーと区別するため、発芽した穀類を使用しないこと。
②ウォッカと区別するため、白樺の炭などで濾過しないこと。
③アルコール度数は、連続式蒸留の場合36度未満、単式蒸留の場合45度以下とすること。   などです。
一般に何回も連続して蒸留すると度数は上がっていきます。例えばウィスキーの仲間にグレーン・ウィスキーがありますが、これは連続式蒸留法でアルコール度は94.8%に達するとか。こうなるとアルコール度は高いものの風味は無くなり没個性になってしまうそうです。このため連続式蒸留による焼酎の度数は36度未満と決められています。一方単式蒸留法では風味豊かな個性的な焼酎が特徴ですが、アルコール度を高めれば良いというものではないそうです。例えば原酒で40度と60度のものを考えると、水分はそれぞれ60%と40%になります。香味成分が水分中にあると考えると、水分が多い原酒40度の方が香味分が60度よりも高くなるので、原酒のアルコール度が高ければ良いとは限らないのです。
こうしたことから単式蒸留方式は45度以下と定められたそうです。
こうした税法上の規定を頭に入れて、今回の「霧島 志比田工場原酒」を見ると『アルコール分36%、単式蒸留』となっています。これはどういうことか?ホームページを見ましたが特に説明はありませんでした。
まぁ、45度以下までアルコール分を高く抽出できるけど、36度(%)がちょうど風味との兼ね合いで丁度良いバランスだったから、かもしれません。
Kirishimag2さてこの「霧島 原酒」は、原材料に南九州産さつまいも「黄金千貫」を、仕込み水に「霧島裂罅(れっか)水」を使っているとか。ここで【裂罅】という難しい言葉が出てきましたが、これは「さけめ」とか「われめ」の意味で、都城盆地の地下に溜まった霧島山麓の伏流水が湧き出ている水を仕込み水として使っているとのこと。
さてこの「原酒」の飲み方のお勧めはストレートだそうです。
なるほど、『ストレートでも飲みやすいようにアルコール分を36%にしたのだろう』と納得しました。いつも焼酎はお湯割りで試すのですが、今宵はストレートで飲んでみましょう!
ウ~ン、最初に少し甘味を感じましたが、口の中で温まるにつれてしっかりとした味わい・コクを感じました。正にストレートで楽しめる芋焼酎でした。原酒の法定上の最高度数45度(%)にしなかった霧島酒造の商品企画に納得です。

[メモ] 36%、原材料:さつま芋、米こうじ(国産米)
    霧島酒造株式会社
    宮崎県都城市下川東4-28-1
    http://www.kirishima.co.jp/

【余談】 うまいもので飲む「うまいものはうまい」
KirishimagobouKirishimakinako  霧島酒造のホームページに、上記のコーナーがあります。このコーナーでは宮崎県の野菜などの特産品や食べ物を紹介しています。焼酎を飲みながらこれ等の特産物をいただくのも良いかもしれないと考え、私の独断で都城市の物産を紹介します。
先ずは【元気坊】で、都城特産こぼうのしょうゆ漬けです。
Kirishimasoba焼酎・お湯割りのつまみに良いでしょう。次はメインに【きなこ豚】です。これは豚を生育するのにきな粉とトウモロコシ等をブレンドした飼料を使っているとか。
そして最後の締めは、地元の【手打ちそば】を食べましょう!

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日本酒・副将軍

Fukushougun1今年はホントついてない年です。3月に体調を崩して喉や鼻を痛め、更に4月に入ると検査入院を余儀なくされる、など・・・。
このためブログの更新が滞りましたが、なんとか回復したので
たまってるお酒のレポートを再開したいと思います。
・・・なにっ!!体調悪くても酒を飲んだのか!? 
・・・はい、さし障りのない程度に・・・
ということで、いささか旧聞に属する情報からアップします。
Kairakuen1Kairakuen2_23月に水戸に行き偕楽園、弘道館などを見学し、「副将軍」のブランドを出している明利酒類(株)を訪ねました。
偕楽園は、金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本三名園のひとつといわれていて、私はやっとこの歳で三名園を訪ね終えました。偕楽園は、幕末を生きた水戸藩第九代藩主徳川斉昭が飢饉と軍用の非常食として梅に着目して造園したと言われてます。また斉昭は文武両道の修練する場として弘道館も造りました。
Kairakuen3当日はあいにく雨模様で広い庭園をくまなく見ることはできませんでしたが、見事な梅林は一見の価値がありますし、うっそうとした孟宗竹の林、こんこんと湧き出る吐玉泉など、変化に富んだ造りでした。なお吐玉泉は大理石をくりぬいた井筒から水が湧き出る構造で、造園当初からのものだとか。
Koudokan次に訪ねたのは弘道館です。市の中心部にあり、藩士の師弟が儒学のみならず医学、薬学、天文学、兵学など、実用的な学問を学んだとされてます。中に入ってまず驚いたのは、天井の高さです。我が家のちまちました造りとは違って廊下も幅広く開放的な造りで、この藩校を造った斉昭の熱意がうかがわれました。庭には600本を越える梅が開花していて、館内からの景色は一見の価値があります。
さて水戸の歴史に触れた後は、お楽しみの酒造巡りです。
選んだのは「明利酒類」という酒造で、偶然にも以前ブログでこの酒造の「百年梅酒プレミアム」を取り上げていました(2015年12月)。
Besshunnkan工場見学は難しいので、会社に隣接した「別春館」という展示館を訪ねました。ここでは2階に酒造りの歴史が展示されていて、1階ではブランド銘柄「副将軍」や各種梅酒が展示販売されてました。
2階の展示室に年譜が掲げてあり、それによると創業は幕末の安政年間に加藤高蔵氏が創業、戦後1950年(昭和25年)に明利酒類(株)を設立したとの事。最初は焼酎を造っていて、その後梅酒、清酒の製造免許を取得したそうです。この酒造の特筆すべき点は、清酒の製造に必要な【清酒酵母】の製造免許を取得し、「明利小川酵母」を造り(1968年)、その後も1995年に新酵母「M310」を開発したことです。
Fukushougun3Fukushougun5さてあれこれ迷ったあげく、【副将軍】の「純米吟醸」と「特別本醸造・生貯蔵酒」の2本を購入しました。
ブランド銘は天下の副将軍、第二代藩主水戸光圀公から採ったのはいうまでもありません。ラベルのデザインも助さん角さんを従えた光圀公(やや劇画調)と葵の御紋があしらってあります。
さて気になるのはその味わい。生貯蔵は冷酒で飲みましたが、甘さを抑えたちょっとあっさり系で口当たりが良くつい飲み過ぎてしまいました。一方純米吟醸の方はぬる燗で試してみました。純米酒らしく香り豊かでまろやかな味わいでした。この純米吟醸酒では「M310」酵母を使って醸造しているそうです。

[メモ]  ・副将軍 特別本醸造 生貯蔵
      15度、米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
      ファインセラミックス膜を用いて濾過しているとのこと。
      ・副将軍 純米吟醸
      15度、米(国産)、米麹(国産米)、精米歩合50%
   明利酒類株式会社 茨城県水戸市元吉田町338

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