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日本酒・ふるさとの地酒(越後・糸魚川)

Nunagawa1私の手元には「ふるさとの地酒」というお酒のパックがあります。ここでいう【ふるさと】とは越後・糸魚川の奴奈川(ぬながわ)地域のことで、ここでは古くから良質の米と清らかな水を使った酒造りが盛んとのこと。このパックは奴奈川の酒造が持ち寄った清酒を詰め合わせたものです。先日知人から頂いて、全国区ではない無名のお酒ですが、酒どころ越後の珍しいお酒なので紹介したいと思います。
Nunagawa2このようなお酒のパックでは、同じ酒造の異なる種類・・・たとえば純米吟醸、特別本醸造、など・・・を詰め合わせたのを良く見かけますが、私が手にしているのは三つの酒造がそれぞれ異なるタイプのお酒を持ち寄ったものです。発売元は糸魚川市の「富江商店」となっているので、地域おこしを兼ねた企画商品かもしれません。
さてそれぞれどんな酒造、銘柄かみていきましょう!
Yukituru1Yukituru2【雪鶴】 本醸造、生貯蔵。 田原酒造㈱。
創業は明治30年(1897年)といいますから120年続く老舗です。銘柄の【雪鶴】は鶴が縁起が良いことと、【雪に舞う鶴】は気品があり、酒造りの目標とする『うるわしく気高い酒質』を表している、として命名したとのことです。仕込み水は糸魚川市にある標高1500mの頸城駒ヶ岳の山麓を源とする天然の湧水を使い、新潟県産の酒造好適米「五百万石」を使用しています。
「生貯蔵酒」との表示があったので冷やして飲んでみました。少し甘味を感じたものの柔らかい口当たりで、口の中で温まると少し辛味を感じることが出来ました。
Kenshin1Kenshin2【謙信】 純米吟醸。 池田屋酒造㈱。
越後と言えば戦国武将「上杉謙信」公!その名を冠した【謙信】を造る「池田屋酒造」は、創業が文化九年(1812年)という歴史ある酒造です。生産石高は900石(1升瓶で9万本分)と少ないものの小さい蔵ならではの手作り感を大切にした酒造りを行っているそうです。仕込み水は日本アルプスの白馬岳を水源とする姫川の伏流水を使い、酒造好適米をぜいたくに使っているとのこと。
最初ちょっと甘味を感じたものの、のど越しに辛口の余韻が残る味わいでした。
Tukimizu1Tukimizu2【月不見の池】 特別本醸造、生貯蔵。 猪又酒造㈱。
銘柄は『月見ずの池』と読みます。ちょっと珍しいネーミングです。創業は明治23年(1890年)で【雪鶴】の田原酒造とほぼ同じ時期です。この酒造では同じ地域のなかで早くから純米酒造りを手掛け、昭和40年(1965年)には純米酒「奴奈姫(ぬなひめ)」を発売しています。この奴奈姫は神話の時代この地域を統治していたとの言い伝えがあり、ヒスイの女神、酒造りの名人と言われたそうです。ヒスイと酒では落差というか違いが大きく『どうだろう?ほんとかな?!』と思うものの、古事記には奴奈姫と大国主命とのロマンスの記述があるそうで、まんざら作り話ではなさそうです。
さて【月不見の池】の名前ですが、これは早川郷という藤の名所がありその中の小さな池は春になると雪解け水で満水となり、藤の季節にはつるが水面を覆い尽くすほどに伸びて月を見ることが出来ないほどである、ということから名付けられたそうです。地元ならではの銘柄で、いわれを知るとより親しみがわきました。
このお酒は「生貯蔵酒」だったので冷酒にして飲んでみました。少し甘い香りがして、全体に甘口なものの切れの良い味わいのお酒でした。
三種三様のお酒を味わいましたが、それぞれに個性があり美味しいお酒でした。やはり米処の新潟で、日本アルプスなどの山々を背後にひかえた糸魚川は伏流水に恵まれているからでしょう!
糸魚川市には更に2つ酒造があります。それらは、加賀の井酒造(創業慶安3年、1650年)と渡辺酒造(創業明治元年、1868年)で、前述の3蔵と合わせて【糸魚川五蔵】と称しているとのこと。
ただ残念なことに、この五蔵の中で一番歴史がある「加賀の井酒造」は、昨年12月22日の【糸魚川大火】で全焼する災難にあいました。
一日も早く再起されるよう祈念しています。

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