« 正月の酒・李白 特別純米 | トップページ | 芋焼酎・不二才(ぶにせ) »

日本酒・真澄 樽酒 純米あらばしり

Masumiar1今回は、長野県諏訪市・宮坂醸造の「真澄 樽酒 純米あらばしり」です。
「真澄」については2011年10月のブログ「真澄 純米吟醸」で、諏訪地方を治めていた高島藩の藩士であった宮坂醸造の祖先が1662年に武士を辞め(脱サラし)酒屋を始めたことを紹介しました。以来350年余高島藩御用達の酒屋としてそれなりに発展したのですが、江戸時代末期になると経営が思わしくなくなり明治・大正にかけては貧乏酒造として借金のかたに酒蔵を差し押さえられた時期もあったそうです。
Masumislide2最大のピンチは大正中期に現社長の曽祖父が倒れてその息子宮坂勝氏が跡を継いだ時でした。廃業が検討されたそうですが、『日本一の美酒を醸すしかなし』として当時(1919年)まだ20代半ばだった若者窪田千里氏を杜氏に抜擢し、二人三脚で酒造りに取り組むことにしました。そして二人の努力の結果1943年には全国清酒鑑評会で一位を獲得することが出来たのです。
Masumikagami宮坂勝氏は、朝9時に出社しきき酒をして泥酔。更に夕方からも泥酔するほどきき酒、という生活を毎日続けていたそうです。
ところが驚いたことに氏は酒に弱く酒好きではなかったそうです。普通なら体をこわしてしまうところですが、95歳まで生きて長寿を全うしたそうです。まさに宮坂勝氏と窪田千里氏は酒造の発展に貢献した【中興の祖】です。なおブランド名の「真澄」は、諏訪大社の宝物館に収納されている【真澄の鏡】から命名されたとのこと。この鏡は神様だけが映ると云われてますが、さてどうでしょうか・・・?
Masumiar2この「真澄 樽酒 純米あらばしり」は、東京・狛江市の籠屋で買い求めたものですが、ラベルには【詰替者 秋元商店】となってました。秋元商店とは籠屋さんのことなので、要するにこのお酒は籠屋さんで瓶詰したということです。これは私の想像ですが、樽で購入して瓶に小分けして販売しているようです。
ラベルには『あらばしり』とありますが、これはどんな意味か?
清酒の醸造工程では、原材料である酒米、米こうじに水を加えアルコール発酵させると全体がドロリとした【もろみ】になります。
このもろみを袋に小分けして絞って清酒を取り出します。・・・この工程を上槽と言います・・・。現在は自動圧搾機で効率よく絞っていますが、昔は袋詰めした【もろみ】から自然に流れだしてくる清酒を【あらばしり(荒走り)】と言い、絞り滓(かす)が混じっているのであまり良い意味では使われていませんでした。しかし最近では新酒の新鮮さを表す言葉として使われるようになっています。
ではこの「真澄 純米あらばしり」はどんな味わいでしょうか?
早速試してみましょう!
生酒で【要冷蔵】なので冷酒で飲んでみました。口に含むと最初少し酸味を感じて、口の中で温まるにつれて甘味が増してきました。でものど越しには辛口の余韻が残りました。このように味わいの変化を楽しめるお酒です。ただし生酒で冷酒!なので口当たりが良く、ついつい飲み過ぎてしまいました。

[メモ]  純米酒(生酒)  17度、原材料/国産米、米こうじ(国産米) 
      精米歩合60%
      宮坂醸造株式会社
      長野県諏訪市元町1-16

|

« 正月の酒・李白 特別純米 | トップページ | 芋焼酎・不二才(ぶにせ) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/52712/64847007

この記事へのトラックバック一覧です: 日本酒・真澄 樽酒 純米あらばしり:

« 正月の酒・李白 特別純米 | トップページ | 芋焼酎・不二才(ぶにせ) »