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芋焼酎・黒瀬(紅芋)

Kuroser1今宵は「やきいも焼酎 黒瀬」の紅芋バージョンを飲んでみました。
前回は紫芋の「やきいも焼酎 黒瀬」を飲んだのですが、【紅芋】の黒瀬はどんな味わいか比べてみましょう!
ところで紅芋とははどんなさつま芋か、紫芋は果肉が紫色だったので、紅芋は果肉が赤いのでしょうか?
先ず「黒瀬 紫芋」では、頴娃町産の紫芋【頴娃紫】(写真左)と【パープルスウィートロード】(写真右)が使われています。
EimurasakiPapleswietどちらも果肉が紫色です。これはアントシアニンが含まれているからで、このアントシアニンは、目の健康を守る効果のほか強い抗酸化作用や免疫力向上などの効果があると言われています。なお【頴娃紫】は、鹿児島県南部の頴娃町で少量生産されている上質の紫いもです。上品でくせのない甘さが特徴です。また【パープルスウィートロード】も皮と果肉が紫色で甘み豊かなさつま芋とのこと。
Benisatuma1一方【紅芋】は「紅さつま」ともいわれますが、写真の通り皮は赤色ですが果肉は黄白色です。ちょっと意外ですね!
このさつま芋は早掘りに適した品種で、鹿児島県では多く栽培されて甘みが強く美味しいとの評判です。ということは、「黒瀬(紅芋)」は甘みの強い焼酎になっているかもしれません。
さてここで鹿児島酒造について簡単に紹介しておきましょう。
Denshoukura2_2この酒造は、安楽酒造として阿久根市で1954年(昭和29年)2月に焼酎造りを始めました。阿久根市は、前回も取り上げたように焼酎造りでは歴史のある地区です。その後昭和42年に杜氏の黒瀬安光氏が阿久根工場に着任。氏は焼き芋焼酎の開発など、数々の功績を上げます。そして1986年(昭和61年)7月鹿児島酒造として事業を引き継いで現在に至ります。阿久根工場をグーグルで見たので写真をちょっと拝借しました。全体に黒を基調としたなかなかシックな建物です。
Kuroser2Kuroser3さてどんな味わいか試してみましょう!
お湯割りでも香りはそんなに強くなく、ほんのりとしたものでした。紅さつまは甘みが強いと聞いてたのでちょっと意外な感じを受けました。それに口当たりも柔らかいものでした。
次にロックで飲んでみましたが、刺激が少なく飲み易かったです。紅芋の黒瀬は優しい味わいでつい飲み過ぎてしまいました。

[メモ] 25度 原材料 甘藷、米麹(タイ産米)
     単式蒸留しょうちゅう
     鹿児島酒造株式会社 黒瀬杜氏伝承蔵
     鹿児島県阿久根市栄町130番地
     Tel 0996-72-0585 http://www.kagoshimasyuzou.jp

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芋焼酎・黒瀬(紫芋)

Kurosep1今回取り上げる芋焼酎は、「黒瀬」ですが、【やきいも焼酎】といったほうが有名だと思います。この焼酎は11年前(2005年6月2日のブログ参照のこと)に取り上げましたが、今回も鹿児島県阿久根市の鹿児島酒造の【やきいも焼酎 黒瀬】で、未だ飲んだことの無いものが手に入ったので試してみました。
ところで何故「黒瀬」というネーミングなのでしょうか?!どうやらこれは、やきいも焼酎を発明?!した黒瀬杜氏に敬意を表してつけられたようです。「黒瀬杜氏」とは焼酎造りの指揮をとる杜氏の中でとりわけ有名な存在です。ただこの黒瀬杜氏は明治以降のできた職能集団で、それには次のような背景がありました。
そもそも焼酎を造る際に必要な蒸留技術は、1500年代に我が国に伝わったといわれており、以後庶民の間で自家製の焼酎を造って楽しむことが盛んになったとのこと。そして江戸時代には、【阿久根の焼酎】と【国分の煙草】が有名となり薩摩藩の財政に大いに寄与したそうです。
しかし明治政府は焼酎の自家製造を禁止したことから、販売目的の焼酎蔵ができ焼酎造りを指導する杜氏の集団ができたのです。中でも明治の創成期に活躍した黒瀬金次郎は、黒麹を使った良質の焼酎を実現し九州全域の蔵元で指導したそうです。そして3男の黒瀬安光氏(昭和12年生)は15歳の時から九州各地の蔵元で修業し、30歳の時阿久根に着任し以後【やきいも焼酎】の開発に取り組んだのです。
Kurosep2一般に焼酎造りに際しては原材料のさつま芋を蒸しますが、『焼くことで甘みと香りが増すであろう!』との発想で開発を始め、焼き時間や温度を変えて試行錯誤を繰り返し、ようやく甘みと香りを最大限引き出すことに成功したのです。黒瀬安光氏のこうした焼酎造りに対する努力の結果、氏が76歳の時【現代の名工】という賞が与えられました。氏のモットーは至ってシンプルで、『特別なことは何もない。ただ、ひたすらに焼酎を思い、好きでいられること。』だそうです。
こうした氏の思いのこもった【やきいも焼酎 黒瀬】を2種類(紫芋と紅いもを原材料にしたもの)、東京・狛江の籠屋さんで手に入れました。まずは紫芋の方を・・・!。
Kurosep3紫芋は頴娃町(薩摩半島の先端、開聞岳の近く)産でこれを焼き芋にし、更に紫芋でも甘みがあるパープルスイートロード(甘紫)をブレンドしたとのこと。杜氏が長年の経験と技により自信を持って造ったこだわりの焼酎!とのことなので、期待が持てます。
では先ずお湯割りで・・・香りはあまり甘さを感じませんでしたが、意外と口当たりは優しいものでした。でものど越しにちょっぴり辛口の余韻が残りました。【やきいも焼酎】として甘さが強調されますが、ベースは芋焼酎であることが分かりました・・・当然か!。
次にロックで試しましたが、焼酎が冷えた分だけ甘みが少なくなったように思いました。でも口の中で焼酎が温まるにつれてしっかりとした味わいが出てきました。
次回は紅芋の【やきいも焼酎 黒瀬】にトライして、報告したいと思います。

[メモ] 25度 原材料 甘藷、米麹(タイ産米)
     単式蒸留しょうちゅう
     鹿児島酒造株式会社 黒瀬杜氏伝承蔵
     鹿児島県阿久根市栄町130番地
     Tel 0996-72-0585 http://www.kagoshimasyuzou.jp

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ウィスキー・The Irishman

Irishman1今回取り上げるのはアイルランドの「The Irishman」です。
それにしてもこの名前・ネーミングは何と言えばいいのか・・・
【アイルランド人?!】・・・ウィスキーの名前としてどうなのか。それに【アイルランド人】というなら「The Irish」とか「Irishman」じゃないかな・・・と私のつたない英語力で思うんですが・・・ で、
このウィスキーの成り立ちについてネットで調べてみました。
ウィスキーの元となる蒸留技術自体はメソポタミアに発し、酒の蒸留は地中海沿岸とかエジプトで始まったと言われてます。その蒸留法が地中海沿岸を経由しスペインにわたり、更に海を渡ってアイルランドに到達。その後北アイルランドの小王国を治めていたスコット族が、5世紀末ごろ対岸のスコットランドのキンタイア半島に移住し、移住とともにウィスキーの蒸留技術も英国に渡ったと言われています。・・・なのでウィスキー造りの歴史はアイルランドの方がスコットランドよりも古いのです。
なお記録に残る文献では、1405年にアイルランドの部族長がクリスマスに飲みすぎて死去したとの文書があり、また1494年のスコットランド財務省の文書にはウィスキー造りの許可を与えるとの記述があるそうです。・・・アイルランドの文献はホントかな?と思いますが、Walshウィスキーのホームページに載っています・・・。
Walsh_distilleryBernard_rosemary_walshさてこの「The Irishman」は、アイルランドの首都ダブリンから南西にあるWalsh蒸留所で造られてます。実はこの蒸留所!元となる会社設立が1999年と新しく、当初Irish Creamというウィスキーとクリームとコーヒーを組み合わせた酒類を扱っており、その後2006年にウィスキーの製造に乗り出したのです。この蒸留所のオーナーはバーナード/ ローズマリー・ウォルシュ夫妻です(写真)。、ハンドメイドで19世紀と同じ蒸留法で行っているとか。夫妻の哲学は『1800年代黄金期であったアイリッシュ・ウィスキーの再現を試みる。と同時に新しい時代に即した技術革新を導入し、新たなレガシーを創出する。』とのことです。
Irishman2このように『アイリッシュ・ウィスキーはスコッチ・ウィスキーよりも歴史があるのだ!』というアイルランド人の自負が夫妻の話から伺えます。そしてこうした哲学を知った上で、このウィスキーのネーミングについて考えると、あえて「The Irishman」と【the】を付けたのは、スコットランドよりも古くからウィスキーを造っていたという自負と共に「アイルランド人が造りだしたもの」という意味をこめたのではないか?!と・・・まぁ、これは独断と偏見ですが・・想像します。
Irishman3さてアイリッシュ・ウィスキーの特徴ですが、3回蒸留を基本としていて、原料の大麦から麦芽を造る際の乾燥にはスコッチ・ウィスキーのようにピート(泥炭)を使わず石油や木材等を燃やします。従ってスコッチの特徴であるピートによるスモーキーな風味はありませんが、とても素直な味わいと言われています。
更にこの「The Irishman」はオーク樽とシェリー樽でそれぞれ熟成され、最大6000本という少量一括生産方式を採っています(右の写真のバッチNoを参照)。
ではどんな味わいでしょうか?!早速試してみました。
ウィスキーはやや赤みがかった濃い黄金色をしていて、かなり刺激の強い香りがしました。口に含むと最初舌先にはやわらかい感触でしたが、口の中でウィスキーが温まるにつれて全体に刺激が強まりました。
夫妻の熱い想いを感じさせるウィスキーです。

[メモ] 40%、
     Small Batch Irishwhiskey Batch No 1402/2014
Walsh Whiskey Distillery  http://www.walshwhiskey.com

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