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日本酒・純米大吟醸 夢風

Yumekaze1今日は秋田の地酒、純米大吟醸「夢風」を紹介します。
ただここで「地酒」というのはどうかな?という気がします。・・・というのは、このお酒は首都圏の生活クラブが共同で秋田県にかほ市の酒造「飛良泉本舗」と共同開発したものだからです。
ではなぜ首都圏の生活クラブがわざわざ秋田の酒造と共同開発したのか?との疑問が湧いてきます。これは首都圏の生活クラブ(東京、神奈川、埼玉、千葉)が共同で自前のエネルギーを確保するとの思いから、にかほ市に風車を2012年3月建設したことがきっかけとのこと。そしてにかほ市の生産者と交流を深めるなかで、酒造と検討を重ねた結果出来たのが生活クラブオリジナルの『純米大吟醸・夢風』だったのです。
なお銘柄は風車の愛称【夢風】と同じにしたとのこと。
Hiraizumi4_2ではこの「飛良泉本舗」とは、どんな酒造でしょうか?!
創業は、なんと1487年!京都の銀閣寺が創建された年です。
この酒造は秋田県では最古、日本でも三番目に古いとのこと。
当時にかほの平沢港は日本海に面し北前舩の寄港地として発展しており、もとは廻船問屋の「和泉屋」が酒造りにも事業を広げ、当初「金亀(きんき)」という銘柄で造っていました。では現在の「飛良泉」になったのは??これには諸説あるようですが、ひとつは、地名が平沢だったので『ひらさわのいずみ屋のお酒』と言われたから『ひらいずみ』となったという説。もうひとつは、地元の画工が越後の良寛和尚に酒を『飛びきり良い白い水』としたためて献上したことから、【飛】と【良】、そして【白い水】の字を重ねた【泉】から、「飛良泉」とした、という説。
二番目の説は後から創作したようにも思えますが・・・まぁ良しとしましょう!!
Hiraizumi2さてこの酒造の特徴は?というと、まず第一に山廃仕込みが挙げられます。「山廃」とは、「山卸」という工程を廃止した仕込み方法で、環境の変化に耐え安定した発酵を促す山廃酵母を使っています。なお「山卸」とは、日本酒のもととなる酒母を桶に入れ櫂棒で蒸米をつぶさないように摺る工程で、寒い冬の深夜に一晩中行うハードな作業です。この工程が新しい酵母の開発で廃止することができたのです。
次の特徴は、仕込み水に鳥海山系の伏流水を使っていることです。この伏流水は硬水でミネラルが豊富、しっかりした味わいとなるとのこと。
なお話が横にそれますが、酒造の仕込み蔵の横に樹齢500年になる大きな欅(けやき)があり、夏場の日光を遮り蔵の温度を低く保つ効果があるとのことで、歴史ある酒造らしいエピソードだと思います。
Yumekaze2さて「純米大吟醸 夢風」は、どんな味わいでしょうか?
早速試してみましょう!
まずはぬる燗で・・・香りは少し酸味を感じる独特のものでした。
口に含むと舌先に刺激がなくまろやかな感触。のど越しにちょっと酸味を感じたもののしっかりとした味わいでした。存在感のあるお酒とでも言うんでしょうか、食中酒として肉料理などに合わせて飲んでも良いかもしれません。

Yumekaze0【余談】 風力発電量について
   にかほ市に設置した風力発電について、生活クラブでは発電量を公表しています。2014年のデータによると、冬場は88万kWH(12月)になるものの、夏には22万kWH(8月)に落ちています。つまり年間を通して発電量が一定でなく、電力会社が送電接続を拒否する理由の一つと言われてます。しかし夏場は太陽光発電量が増えるはずで、こうした自然エネルギーを組合せることで安定供給は可能だと思います。一方原子力発電のように安定供給は可能でも核燃料廃棄物処理がままならない現状を考えると、我が国はより多くの自然エネルギーの活用を考える段階にきていると思います。

[メモ] 16度、原料米:秋田酒こまち(秋田県産)100%使用、
    米麹(国産米)、精米歩合:50%、日本酒度:+2.0、
     酸度:1.6  2016年4月製造
     株式会社 飛良泉本舗
     秋田県にかほ市平沢字中町59
     
   

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