日本酒・天覧山 純米吟醸
正月になると日本酒を飲む機会が増えますねぇ・・・
今年は「おとそ」も飲みました。「おとそ」は、年の初めに飲むとその一年は健康に過ごせると言われていて、子どもの頃は良く飲まされたものでした。「おとそ」はみりんに屠蘇散・・・健康に良いとされる生薬がブレンドされたもの・・・を加えて造るのですが、みりんと言ってもアルコールなので私がのんべえになったのは、小さい頃正月におとそを飲んだ影響かもしれません。
それはともかくとして、今年も我が家では「おとそ」を造ってみました。ただみりんだけだと私には甘すぎるので、清酒「天覧山 純米吟醸」をメインに三河みりんを加えそれに屠蘇散のパックを加えてみました。約8時間後色は濃い黄金色となり飲みごろとなりました。
でもみりんは何でこんなに甘いんでしょうか!?実はみりんはもち米に米麹を混ぜ、更に焼酎か醸造アルコールを添加して60日間熟成しているとか。この熟成期間に、もち米のデンプンが糖化するので甘くなるのだそうです。・・・う~ん、成るほど!!
早速この一年の健康を願っておとそを頂きましたが、みりんが入っているので甘く、多くは飲めません。やはり日本酒に限る、ということで「天覧山 純米吟醸」をいただくことに・・・おっと、「天覧山」の紹介を忘れてました。
この「天覧山」は、東京の隣埼玉県の飯能市にある五十嵐酒造のものです。この酒造は、明治30年に新潟出身の杜氏久蔵が、「澤乃井」ブランドで知られる青梅の小澤酒造から独立し埼玉県の川寺村に開設したのが始まりとのこと。その後昭和12年に現在地に移転し昭和32年に五十嵐酒造を設立現在に至ってます。ブランドの「天覧山」は、明治15年地元で近衛兵の大演習が行われ、羅漢山に明治天皇が登って閲兵したことから以後その山を『天覧山』と呼ぶようになった、との故事から取っているそうです。酒造は飯能市を流れる名栗川と成木川の合流地点にあり、その伏流水を割水に使用しているとのこと、期待出来ます!
先ずぬる燗で・・・ポッとした甘い香りがして、口の中でも甘味が広がりましたが、のど越しに辛口の余韻が残りました。次に冷酒で試してみました。甘い香りはほんの少ししか感じませんでした。でも口の中で温まると甘さを感じ、しかものど越しは辛口、という変化を楽しむことが出来ました。
[メモ] 15度、原材料:米(国産)、米こうじ(国産)、
精米歩合55%、製造年月 平成27年12月
五十嵐酒造株式会社
埼玉県飯能市川寺667-1 http://www.tenranzan.jp
三河みりん アルコール分13.5%、エキス分43度以上
原材料:もち米、米こうじ、本格焼酎
株式会社角谷文次郎商店
愛知県碧南市西浜町6-3
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