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芋焼酎・さつま諸白(もろはく)

Morohaku1今回は芋焼酎の本場「さつま諸白」を飲んでみました。
芋焼酎を飲むのは久しぶりです。この【諸白(もろはく)】の「いわれ」を調べてみると、薩摩藩19代藩主島津光久が阿久根を訪れた際に、当地の焼酎を飲んで『これは諸白だ!』と言ったとのこと。
【諸白】とは『上等の酒』と言うことだそうで、教養の無い私には初めて目にする言葉です。
早速広辞苑で調べてみると、【諸白】は『麹も米もよく精米したものを用いて醸造した上等の酒を、江戸時代末期にこの名で呼んだ。』とあり、一方【片白(かたはく)】は『白米と黒麹で醸造した酒』と出てました。
どうやら【片白】は【諸白】よりもやや劣る酒のことのようです。
ではその頃阿久根に焼酎があったのだろうか?と思って調べてみると、江戸時代の寛永年間(1624~1645年)の後半に・・・丁度島津光久公が藩主となった時期に一致・・・阿久根の折口伊兵衛が「千酒(ちざけ)」という焼酎を造っていたそうで、光久公がこれを飲んで「阿久根諸白」と命名したように思います。なお光久公は79歳まで存命したそうで、当時としては抜きん出た長寿を全うしました。
Morohaku2今回飲んだ「さつま諸白」の名前について・・・【いわれ】はホームページには掲載されてないのでこれは私の想像ですが・・・、鹿児島酒造が阿久根工場で焼酎を造るに際して、【阿久根諸白】にちなんで「さつま諸白」としたのではないか、と想像します。
さてその鹿児島酒造ですが、昭和61年(1986年)に安楽酒造(昭和29年、1954年創業)の焼酎の事業を継承する形で創業したとのことです。このため焼酎造りの歴史は浅いものの、江戸時代からの阿久根焼酎の歴史の積み重ねがあるように思います。
更にホームページによると、この酒造には黒瀬安光氏が総杜氏としてかかわっています。一般に、杜氏はその蔵の酒造りの全体を統括する総責任者であり、蔵人のリーダーとして技術・知識にも優れていることを求められています。日本酒の杜氏には、南部杜氏(岩手)、越後杜氏(新潟)などの集団が有名で、一方焼酎については黒瀬杜氏がよく知られています。この集団は鹿児島県南さつま市の黒瀬地区出身で、明治時代に沖縄で泡盛の製造技術を学んだのが始まりと言われています。技術を習得後、九州各地の蔵で焼酎造りの指導を行ったとのこと。なかでも黒瀬安光氏は各種麹菌を駆使して、味わい深い焼酎を造るのに貢献しているのです。
なお鹿児島酒造では、氏の名前を冠した焼酎「黒瀬安光」(限定品)を出していますが、
ネットでは1升瓶で1万円もするプレミアムな焼酎です。
私のような【ビンボー人】にはとても手が出せません・・・。
さて庶民の味方「さつま諸白」は、どんな味わいでしょうか?
例によってお湯割で試してみました。芋焼酎独特の甘い香りがほんの少し感じました。
意外と優しい味わいかも・・・と思って口に含むと、そんなに刺激がありませんでした。
製法を確認したところ、しっかり系の常圧蒸留法ではあるものの白麹菌を使っているので、やさしい味わいになっているようです。

[メモ] 25%、さつま芋、米こうじ
    鹿児島酒造株式会社阿久根工場
    鹿児島県阿久根市栄町130
    TEL 0996-72-0585 http://kagoshimashuzou.jp/

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