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ウィスキー・The Arran Malt

Arran01今回はスコッチのシングル・モルト、The Arran Malt(アラン モルト)を飲んでみました。なお「シングルモルトを愉しむ」土屋守著(光文社新書)には、Isle of Arran(アイル オブ アラン)と紹介されてます。
このウィスキーの蒸留所は1993年に創立され、1995年に最初の製品を出荷しています。スコッチウィスキーは100年以上の歴史がある蒸留所で造られている、とばかり思っていた私には驚きです。
実はこのシングル・モルト、スコットランドの西部にあるアラン島の北部にある蒸留所(正式名は、The Isle of Arran Distillery)で造られています。この島では19世紀初頭まで50以上の蒸留所があったとのこと。ただしこれ等はすべて非合法の蒸留所であったため本島に運搬されて当時のGentry(貴族の直ぐ下の階級)を中心に珍重され、非合法ウィスキーであったため『アランの水を飲む』とも言われていたそうです。アラン島にはこうしたウィスキー造りの歴史があるので、新参者の蒸留所とは言え実力はあなどれません。
Arran02アラン島がウィスキー造りに適しているのは、第一に水が良いことが挙げられます。山の湧水がゆっくり流れ落ちる過程でピート(泥炭)の層で濾過され優しい柔らかな水質となっているとのこと。
そして第二に温暖な気候があります。同じ島でも「ボウモア」など個性の強いウィスキーを造るアイラ島は、大西洋に直接面し厳しい気象条件にありますが、アラン島はキンタイア半島に囲まれたクライド湾にあり気候が温暖なのです。こうした自然環境を生かすと共に、ピートによる香り付け、カラメルによる色付けなど人手を加えないウィスキー造りを行っていて、【Pure by nature】を売りにしているのです。
Arran04なおラベルには、うっすらと細長い巨石が平原に直立しているのが見えますが、これ等はアラン島南西部にある【Machrie Moor Stone Circle】という巨石群だそうです。
Arran03_2またボトルには二羽の鷲が描かれています。これは蒸留所建設当時に鷲の巣が発見され雛がかえるまで工事を中断したのですが、蒸留所開所の式典中に二羽の鷲が空を舞ったことから、『無事雛がかえったのでお礼に来たのだろう!』として、二羽の鷲が描かれているそうです。
Arran02_5ところでこの蒸留所では、発酵過程で木製のwashback(蒸留所のホームページに掲載されてたのを拝借しましたが、大きな桶のように見えます)を使っています。オレゴン・パインの木で造られているそうですが、何だか日本酒の工程と同じようで嬉しくなりました。

さてこのようにちょっと変わったスコッチ・シングル・モルト!どんな味わいでしょうか?!
ストレートで試してみました。先ず香りはくせが無いのでやさしい味わいかと感じましたが、口に含むとしっかりとした辛口の味わいでした。でもスコッチ・ウィスキーの特長である「スモーキィ・フレイバー」はありませんでしたし、ウィスキーはうすい黄を帯びた色でした。これはスモークも色付けもして無いから当然ですが、スコッチのスモーキィ・フレーバーを味わい人にはちょっと物足りないかも・・・

[メモ] 46%
    Distilled,Matured and Bottled in Scotland,
    Isle of Arran Distillers LTD,ARRAN

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