ウィスキー・Connemara(カネマラ)
「Connemara(カネマラ)」というウィスキーを飲んでみました。
これは英国の隣国、アイルランドのウィスキーです。そういえばアイリッシュ・ウィスキーを飲むのも久しぶりです。2013年7月に「Jameson」を、2012年3月に「Tullamore Dew」を飲んでますが、アイリッシュ・ウィスキーはあまりなじみがないものの、飲むと意外に美味しいという印象がありました。
さてこの「Cannemara」を造っているCooley(クーリー)蒸留所は1987年設立と意外にも歴史の浅いものでした。当時アイルランド政府は経済拡充政策をとり、国営アルコール蒸留所を民間に売却し、John Teeling氏が設備投資を行いクーリー蒸留所として操業したのです。
ところでアイルランドの蒸留所は最盛期には一千ほどあったそうですが、近年はほんの僅かになりました。現在のアイルランドの蒸留所を示す地図がネットにあったので拝借しました。
こんなにアイルランドの蒸留所が減少したのは、アイルランド独立戦争(1919~1921年)とアメリカ合衆国の禁酒法(1920~1933年)が契機だと言われています。その後アイルランドの蒸留所は新しい時代に対応することなく衰退の一途をたどました。
これに対してJohn Teeling氏はマーケット・リサーチを重ね、かっての代表的な銘柄を復活させていったのです。例えば、Kilbeggan(キルベガン)、Tyrconnell(タイコネル)、そしてConnemara、など。なかでもKilbegganを造っていたLocke's(ロッキー)蒸留所は1757年にライセンスを得たアイルランドで最も古い蒸留所でしたが、1957年に操業を停止し現在は博物館となり、またクーリー蒸留所の原酒をねかせておく貯蔵庫としての役割を果たしているそうです。
さて今回飲む「Connemara(カネマラ)」は、ピート(泥炭)で香り付けをしたシングル・モルトです。更にアイリッシュ・ウィスキーでは定番の3回蒸留ではなく2回であるのも特徴と言えます。
ボトルの裏ラベルには、『アイルランドの西部では、長年にわたりピートを燃やしながらウィスキーの原料である大麦の麦芽造りを行い独特の香り付けを行ってきたが、次第に廃れていった。』、そして『この製法を再現したのが、Connemara Peated Single Malt である。』・・・と。
なるほど、ではそのテイストを確かめてみましょう!
ストレートとロックで試してみましたが、口当たりはまろやかでスムース!
ただのど越しに独特の燻香・・・スモーキーとでも言うんでしょうか・・・が残りました。スコッチ・ウィスキーのアイラ・モルトのような強烈な燻香ではないけど、まろやかなウィスキーを好む人にはちょっと抵抗があるかもしれません。
[メモ] 40%、Connemara Peated Single Malt
Cooley Distillery Rivertown Co.Louth Ireland
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