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ウィスキー・響12年

Hibiki1父の日にウィスキー「響12年」を娘からプレゼントされました。
初めて手にした時、縦長の24面体のボトルが印象に残りました。直線的なカットではなく少し丸みが付いて湾曲したカットが手になじみます。なお24面体は、1日の24時間、季節の移ろいを記す24の節気を表しているとのこと。そういえば、「響」のボトルには【和のテイスト】に溢れてます。ラベルは越前和紙を使い『響』の文字を毛筆体にしてます。このように「響」は、日本のオリジナルなウィスキーというイメージを大切にしているのです。
さて外見はともかく中身はどうでしょうか?
Hibiki3「響12年」は欧州で先行発売されたのですが、『12年ものとは思えない!』と高い評価を得たそうです。
「12年」ですから酒齢12年以上の厳選されたモルト(山崎と白州蒸留所で熟成されたもの)を使い、かつ複数のタイプの違うグレーン・ウィスキー(下欄の【余談】を参照してください)とブレンド。更に梅酒を貯蔵した樽を使って熟成させています。こうしたモルトをサントリーでは『梅酒樽熟成モルト原酒』と称しています。
ウィスキーの熟成に、ほかの酒類に使われた樽を利用するのはごく普通のことのようです。例えば、アメリカのバーボンが詰められていた「バーボン樽」、スペイン・アンダルシア地方で造られるシェリー酒を寝かせた「シェリー樽」などがあります。これ等の樽でモルトを熟成することにより樽にしみ込んだバーボンやシェリーの風味が良い影響を与えているそうです。なお新しい木で作った新樽は、タンニンなど樽の成分が出すぎてモルトの風味が強くなりすぎるので、避けるとのこと。「響」は江戸時代に造られた梅酒に由来する樽を使っている・・・まさに日本的なウィスキーなのです。
Hibiki4さて【和のテイスト】にこだわった「響」はどんな味わいか?!
最初はストレートで飲んでみました。色はちょっと濃いめの黄金色!スコッチとそんなに変わらない・・・というかまぁ当然でしょう!でも口にすると、とてもまろやかでスムースな味わいでした。そして甘い感じがのど越しに残りました。スコッチのシングルモルト・・・アイラ島のボウモアなど・・・が強烈な個性を主張するのに対して、「響」は個性を主張せず中庸に徹し、それでいて繊細な部分をさりげなく示している、正に日本人的なウィスキーだと感じました。

[メモ] 43%、モルト、グレーン
    サントリー酒類株式会社
    東京都港区台場2-3-3

【余談】 グレーン・ウィスキー
 19世紀半ば過ぎ、英国でブレンデット・ウィスキーが誕生しました。このきっかけは、連続式蒸留器が発明され、純度の高い蒸留酒ができるようになったことでした。純度90%以上で、純粋のアルコールに近い・・・でもそれは個性がない・・・グレーン・ウィスキーの誕生です。そして原料には主にトウモロコシが使われるので安く大量に生産できたのです。つまり当時のスコッチ・ウィスキーには、癖の強いモルトと没個性のグレーンの2種類あったのです。この二つをミックスして飲みやすく美味しいウィスキーはできないかと考えたのがアンドリュー・アッシャーで、両者をブレンドしたところ風味も安定し旨いウィスキーが出来、ここにブレンデット・ウィスキーが世に出たのです。

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