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濁酒・十二六(どぶろく)

1026a『どぶろく』という言葉は、私にとってちょっとマイナスのイメージがあります。・・・というのは、『どぶろく』の製造は酒税法違反【製造するだけで5年以上の懲役、又は50万円以下の罰金】で、密造酒の別名として使われているからです。(ただし、製造の許可申請をして認められれば法律上問題ありません。)
いきなり堅苦しい話をしてしまいましたが、東京・狛江の籠屋さんで「十二六」を予約して手に入れたので紹介します。
1026b_21026dこの「十二六」は、武重本家酒造(長野県佐久市)が醸造したもので、よくすりつぶした米に麹と水を加えると米から十分な甘味が出て、酵母によりアルコールと炭酸ガスが出てきます。このため瓶の栓(キャップ)には真ん中に穴が開いていて、発生する炭酸ガスを逃すようにしています。このように瓶の中では発酵が進んでいるので次のような注意事項が瓶に書いて(印刷して?!)あります。
曰く、 ①酵母の働きで香味が変化するので5℃以下で貯蔵すること。 ②よく冷やして冷たいうちに開栓すること。 ③暖かい所に置いておくと中身が噴き出すことがある。 ④中身を混ぜるときは瓶を振らず、栓の穴を押さえてゆっくり天地返しをすること。
しかも製造年月日と賞味期限も明示されてます。私が手に入れたものは、2013年10月29日製造、賞味期限は2013年11月18日となってました。
また瓶には『甘酸泡楽』の文字が!!・・・これは、『米の【甘】味十分に、キリリとした【酸】味、程よい刺激の炭酸の【泡】、飲むほどに口いっぱいに【楽】しさがひろがる。』
を表しているとのこと。
1026cさて、白く濁った「十二六」!いかにも『どぶろく』という怪しい雰囲気!?がしました。透明な器として選んだのはワイングラスですが、耳に近づけるとプツプツという音がしました。どぶろくの表面はブクブクと泡立ち少し固まってました。この白濁した塊ごと口に含むと、甘酸っぱい細かなピリリとした刺激が感じられました。
韓国の「マッコリ」と同じ系統ですが、マッコリが乳酸飲料のようなテイストだった(2011年2月の当ブロクを参照のこと)のに対して、この「十二六」はピリリとした味わいの純米酒でした。

[メモ]  5度、米、米こうじ(いずれも国産米使用)
     武重本家酒造株式会社(明治元年開業)
     長野県佐久市茂田井2179
     0267-53-3025 http://www.doburoku.jp/

【余談】 「どぶろく」の漢字は?
   「十二六」は、武重本家酒造の造語・あて字で、広辞苑によると「濁醪」、または「濁酒」となってました。字のとおり醸造したかすを漉さないで造った酒で白く【濁った酒】だったので、「白酒」とも呼ばれるそうです。
なお面白かったのは同じ読みで「溷六」という言葉がありました。・・・溷六をどぶろくと読む?・・・意味は「酒に酔いつぶれた者」だそうですが、そもそも「溷」ってどう読むのでしょうか?読めないとパソコンで漢字変換出来ないので調べてみると、音読みで『こん、ごん』、意味は『にごる』とのこと。どうやっても「溷六」を『どぶろく』とは読めません。
多分「溷」は濁るの意味で「濁」の代わりに使われたのかも・・・そう言えば「宿六」のように、「六」は人、者を表しているので、濁り酒をしこたま飲んで酔いつぶれた人のことを示す言葉として出来たのかもしれません。・・・となると、「十二六」をしこたま飲んで酔いつぶれた私は「溷六」となる・・・のかな?

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