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焼酎・黒霧島といいちこ

Iichiko1今年(2013年)8月、帝国データバング福岡支店が2012年の全国の焼酎メーカーの売上高ランキングを発表しました。このランキングは毎年発表されてますが、今年は大きな変化があったのです。
それは、2003年の調査開始から9年連続で首位をキープしていた麦焼酎「いいちこ」の三和酒類(大分県宇佐市)が、芋焼酎「黒霧島」の霧島酒造(宮崎県都城市)に首位を奪われたのです。売上高比較で、霧島酒造が515億円、三和酒類が503億円だそうで、約10億円の差がつきました。3位の雲海酒造の売上げが179億円なので、2社の売上げがダントツなのが分かります。
Ranking2012霧島酒造の逆転は新聞記事によると、「黒霧島」は黒麹(こうじ)仕込みの本格焼酎でありながら『くさい』というイメージがなく飲みやすく、2011年秋に新工場を建てて生産能力を拡大し全国の居酒屋等の扱いが増えたから、と分析しています。
ここで両社を比較すると、三和酒類は1958年(昭和33年)設立と歴史は浅いものの資本金は10億円。一方霧島酒造は1916年(大正5年)江夏吉助が「川東江夏商店」を創業したのが始まりで、1933年(昭和8年)「霧島」を商標登録。1949年(昭和24年)会社組織に移行し資本金は2289万円です。焼酎の酒造は大半が伝統はあるものの小規模で、三和酒類のような会社はこの業界では巨大企業です。
一方の霧島酒造は資本金の規模からいうと中堅企業といったところでしょうか!新興の巨大企業(三和酒類)対老舗の中堅(霧島酒造)の対決!・・・といった図式です。
そしてその違いは商品展開にも表れています!  霧島酒造が焼酎に特化しているのに対して、三和酒類は焼酎はもとより、ワイン、ブランデー、リキュール、清涼飲料など、多方面に展開していることです。会社の規模からいってこれは当然かもしれませんが・・・
ただ両社には共通した点があります。・・・それは、会社のモットーです。
Iichiko2Iichiko3霧島酒造が、『品質をときめきに』として最高品質を追及する!のに対して、三和酒類は、『品質第一』すべては品質のために!を掲げているのです。要するに両社ともに品質を重視した焼酎造りを行っています。
さてこのような両社ですが、主力は焼酎で霧島酒造が芋焼酎「黒霧島」、三和酒類が麦焼酎「いいちこ」です。芋と麦の違いはありますが、共に25度と20度の焼酎を出していて価格も1000円程度の手頃な設定にしています。特に「いいちこ」は、『下町のナポレオン』を名乗って庶民の味方をアピール、一方「黒霧島」は『本格焼酎』をうたって一歩も引かない、という形です。2012年は霧島酒造に軍配が上がりましたが、来年はどうでしょう?!ちょっと気になります。
さて野次馬的に両社の違いを見てきましたが、両社の看板焼酎のテイストはどうでしょうか?
まずは「いいちこ」を試してみました。最初にロックで飲みました。味はあっさり系で麦焼酎とはいえ個性を主張してないように感じました。『下町のナポレオン』という意味は、誰にでも親しまれるということでしょうか?ロック、お湯割り、サワーなど、どれでも合うように思います。試しにとスダチの絞り汁を加え炭酸ソーダで割ってみましたが結構いけました。
一方「黒霧島」は正統派芋焼酎ですね!芋焼酎の強い個性をお好みの人には物足りないと思いますが、万人に好まれる仕上がりだと思います。お湯割りにすると、芋焼酎の甘い香りがしました。強い『臭い』はなく、この点でも女性に好まれて売り上げを伸ばしたのだと思います。

[メモ]  黒霧島  20度 原材料:さつま芋(黄金千貫)、黒麹、霧島裂罅(れっか)水*
                      *都城盆地の地下150mからの湧水
             霧島酒造株式会社  宮崎県都城市下川東4-28-1
     いいちこ  25度 原材料:大麦、大麦麹
             三和酒類株式会社  大分県宇佐市大字山本2231-1

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