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東京の地酒・小澤酒造場・八王子城

HacjioujiOzawah1前回と同じ八王子の小澤酒造場の純米酒「八王子城」を飲んでみましたので、紹介しましょう。
八王子は古くから「桑都」といわれたように養蚕や製糸が盛んな土地であったことは前回紹介しましたが、歴史的には関東を治めた北条氏の勢力範囲であったことから、市内には滝山城、八王子城が残されています。滝山城は北条氏の四代目氏政の弟氏照が本拠を構えた所で、現在は八王子市郊外に城跡があり、奥多摩と八王子を結ぶ滝山街道としても知られています。一方八王子城はどこにあるのか?さっぱり見当がつきません。地図で調べてみると、高速道路の圏央道(中央道と関越道を結ぶ高速道路)のトンネルのほぼ真上にありました。この城は、天下統一を狙う豊臣秀吉の脅威を意識して守りやすい山城が構築されたとのこと。しかし1590年の秀吉の小田原攻めの際にわずか1日で落城してしまった!どうやら城主の氏照が小田原城にいて八王子城に居なかったため士気に影響したのであろう、と言われてます。確かに、上司が陣頭指揮を執らないと部下もやる気をおこしませんからねぇ・・・でも落城の代償は余りにも高かった・・・城を守っていた兵士や妻子までもが滝の上で次々と自刃、このため川の水が三日三晩赤く染まった、と伝えられてます。・・・なんだか純米酒「八王子城」を楽しむ雰囲気ではなくなってきました・・・
Lacegしかし1986、87年の発掘調査で、御主殿(城主の館)につながる虎口(城の入口)が発見され、更に御主殿内部から陶磁器の破片や銭貨など7万点を超える遺物が見つかったのです。中でもイタリア・ベネチアで特殊な技法で製作されたレース・グラス(レース模様をガラス器に表現したもの)の破片が37点入っていた!!破片は落城当時のものであることが、出土した地層から明らかにされているそうですが、なぜ八王子城の御主殿にあったのかは、現在も謎だそうです。ベネチアでレース・グラスの技法が開発されたのは、ルネサンス期の15、16世紀です。八王子城の落城が1590年ですから、余り長い時間をかけずに日本の、しかも八王子の山城にまで伝わったのは、確かに謎です!!【写真は、箱根ガラスの森美術館のホームページから拝借しました。】
Hachioujij・・・と、この純米酒「八王子城」は、興味が尽きない話題を持っておりますが、まずは味わってみましょう!
ぬる燗で試してみましたが、純米酒独特の香りはそんなに強くないものの、口に含むと辛口のお酒であることが分かります。のど越しに辛口の余韻が残るものの、そんなに強くなくどちらかというとまろやかな感じがしました。
中世のベネチアのレース・グラスがどのようにして八王子城まで伝わったのか、そんなことを想いながらついつい盃を重ねてしまいました。

[メモ] 15度以上16度未満、米(国産、一部八王子・加住地区産米使用)、
    米こうじ(国産米)、精米歩合65%
    有限会社小澤酒造場
    東京都八王子市八木町2-15

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