« 日本酒・神渡 純米吟醸 | トップページ | 芋焼酎・古の千鶴 »

日本酒・純米芳樹

正月は日本酒と芋焼酎を交互に飲みましたが、今日は日本酒の「純米芳樹」を紹介しましょう。この日本酒は昨年晩秋にバス旅行で富岡製糸場跡を見学したとき手に入れた群馬県の地酒です。富岡製糸場は世界遺産暫定リストに記載されてますが、実際どんなところか一度見学をしてみたくてバス旅行に参加したのです。
Tomioka1Tomioka2明治5年に完成した製糸場の建物は、明治政府が進めた「殖産興業」の政策の象徴的な建物であったと思います。つまり当時の輸出品の要であった生糸の大量生産を可能にする機械化された製糸場が必要だったのです。
実際に見た製糸場は壮大なものでした。繭を貯蔵する繭倉庫は高さ15m、幅12m、長さ104m、繭から生糸を作る繰糸場は高さ12m、幅12m、長さ140mもあり、この3階建て程の建物を木の骨組みの間をレンガで埋める工法で造ったのだから驚きです。
Tomioka3そして女工たちが働く繰糸場は、トラス構造という木組みだけで巨大な空間を創り出し、更に採光のため窓ガラスを多く使うなどの配慮がされていました。明治政府が国を興す基幹産業としていかに重視していたかが窺われます。
当時の日本は貧乏な後進国だったのですが、それゆえに『坂の上の一朶(いちだ)の雲』を目指して、ひもじさを我慢しなけなしの金をはたいて壮大な製糸場を作った。この富岡製糸場は、そうした時代の象徴の一つなのでしょう。
Yoshiki1Yoshiki2さて帰りのサービスエリアで買ったこの「純米芳樹(よしき)」は、群馬県藤岡市の松屋酒造のものです。
この酒造は、江戸後期、現在の富山市で米問屋を創め明治後期から酒造りを始めたとのこと。「なんで富山の酒造が群馬県で?」と疑問がわきますが、これには次のような経緯があったのです。
第二次世界大戦後の酒不足の時期に、現在地の酒蔵が売り出されたのを知って酒造権と共に酒蔵ごと買収し、富山市から藤岡市に移転したのだそうです。昭和26年に株式会社となり、平成7年には南部杜氏が高齢のため引退したのに伴い社長自ら杜氏として陣頭指揮を執っているとのこと。『酒造り一日体験実習』を募って一般の人と一緒に酒を造りを行うなど、地域に溶け込む努力を続けています。
酒蔵のある藤岡市は長野・埼玉県境を源とする神流川などの伏流水が豊富な場所で、この「純米芳樹」は、水と上質米で極寒時に低温長期発酵させる方法で造ったとのことで、優雅な香りと端麗でありながらどっしりとした味わいのあるお酒ができた、とのこと。
さてどんな味わいでしょうか?お勧めは冷酒(10~15℃)だそうで、早速試飲してみました。
香りは??? ・・・ウ~ン、優雅な生活をしていないので表現に困りますが・・・かなりしっかりしたちょっと独特の甘い香りがしました。口に含むと甘さを感じましたが、全体にしっかりとしていてのど越しにやや辛口の余韻が残る味わいでした。

[メモ]  アルコール分:15~16度、酒米:群馬県産若水・60%精米
     日本酒度:+3、酸:1.3、 製造年月:平成23年10月
     松屋酒造株式会社  杜氏:松原三友
     群馬県藤岡市藤岡180     Tel 0274-22-0022
http://www.tousenkura.jp/

 

|

« 日本酒・神渡 純米吟醸 | トップページ | 芋焼酎・古の千鶴 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/52712/53736193

この記事へのトラックバック一覧です: 日本酒・純米芳樹:

« 日本酒・神渡 純米吟醸 | トップページ | 芋焼酎・古の千鶴 »