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東北の地酒3・乾坤一

Kenkon1「がんばれ、東北!」として東北の地酒を取り上げてますが、今回は第3弾として宮城県村田町、大沼酒造店の「乾坤一(けんこんいち) 特別純米辛口」を紹介します。
村田町は、仙台市の南西約20km、海岸から20km位離れた内陸にあるので、大津波による被害はのがれたものの、3月11日の大地震で仕込蔵が激しく損傷し、その後5日間断水、停電が14日間も続いたため酒の仕込が中断したそうです。さらに4月7日の大きな余震で瓶に貯蔵した酒が沢山破損したとのことです。
今回飲んだ「乾坤一 特別純米辛口」は、ラベルに23年4月製造となっていたので、被災しながらも何とか酒を造り続けた結果でしょう。大震災にめげず頑張っている努力に頭が下がります。
Kenkon4Kenkon3さてこの村田町は、伊達政宗公の直轄地として、公の指示によって「紅花」栽培が始まったといわれています。当時紅花は紅色の染め粉として珍重され莫大な利益を上げたそうで、村田町には現在も紅花商人が建てた土蔵が多く残っていて「みちのくの小京都」と言われています。この酒造の創業は正徳二年(1712年)なので300年も続く歴史があります。今回の大震災で仕込蔵も大破しましたが、社長は『歴史ある蔵なので全面建て替えでなく、一部を残しつつ耐震性を高めた蔵にしたい』と話しています。
さてどんな味わいでしょうか?
Kenkon2この「乾坤一」は、酒造好適米ではない飯米用のササニシキを使っているそうで、日本酒度+4、酸度1.4といいますから「特別純米辛口」を名乗るのも納得です。栓を開けるとほんのり甘い香りがしました。早速ぬる燗で飲んでみました。口に含むと柔らかい口当たりでフルーティな感じ、しかも辛口で美味しい酒でした。他のブログを見ると、10℃くらいに冷やして飲むのも良いそうです。
現社長の大沼充さんは、伊達公の直轄地であった村田町の歴史を念頭に、『年間600石の小さな酒造で、酒の味はまだまだです。足りない分は歴史を飲んでいただきたい。』といたって謙虚です。でも大震災による被災からいち早く商品を出荷したように、酒造のそして東北の再建・復興に向けて努力されていますし、私も応援したいと考えてます。

[メモ]  15度、米、麹、精米歩合55%、23年4月製造
     有限会社大沼酒造店
     宮城県柴田郡村田町56-1
     

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