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ウィスキー・ジュラ

Jura2今宵取り上げるのは、スコッチ・ウィスキーのシングルモルト『ジュラ(JURA)』です。
ボトルのラベルには、The Isle of JURAと書いてあるので、ジュラ島で造られるウィスキーであることは分かりますが、場所がどこなのか調べてみました。すると、スコッチ・ウィスキーの中でも特徴のあるシングルモルト・・・例えば、ラフロイグ、ボウモア、等・・・を造っているアイラ島の東、スコットランド寄りにありました。
Mapjura右図の赤い島がジュラ島、その斜め左下の隣りの島がアイラ島です。アイラ島にはスコットランドのグラスゴーから空路でアクセス出来るから、簡単にジュラの蒸留所に行けると思ったのですが、これがどうやら大変な道のりのようです。アイラ島の空港から国道?A846でアイラ島を縦断し、フェリーでジュラ島にわたり、また延々とA846で蒸留所のある所まで行かなければなりません。・・・蛇足ですが、A846はジュラ島の北部で行き止まりとなってます。
しかしこのジュラ島には作家のジョージ・オーウェル(George Owell)が晩年の3年間を過ごし、また1947年から48年にかけて小説「1984年」を執筆したことでも知られています。どうしてオーウェルはこの土地を気に入ったのでしょうか・・・人口はわずか180人、でも鹿は5000頭!!山々が迫った厳しい地形・自然、・・・だからこそそこに住む人々は心暖かく緊密につながっている・・・オーウェルはこうしたコミュニティを気に入っていたのかもしれません。
Juradistillさて、この島の唯一と言ってよい産業、ジュラの蒸留所は、『スコットランドの西海岸の外れ、ジュラ島は神秘の島、優しい海風が吹き、新鮮なロブスターもある。そこには、お店が一つ、パブも一つ、一つのコミュニティ、そして素晴らしいモルトウィスキーの蒸留所がある。』と「ジュラ(JURA)」の箱に書いてあります。
さてそのジュラ島自慢のウィスキーのテイストや如何に!
先ず驚いたのは、お隣のアイラ島のシングルモルトの強烈なテイストとは違って、どちらかというとマイルドな味わいだったからです。同じ地域の島でこんなに違うのか!と思いましたが、どうやらその違いはピート(泥炭)の焚き方にあるようです。大麦を乾燥させるためにピートを焚く、その時にスモーキィな風味がウィスキーにつくのですが、「ジュラ(JURA)」はそんなに焚いていないので、アイラ島の「ボウモア」のような強烈な個性は感じられないのです。しかし「ジュラ(JURA)」のまろやかな味わいは、ジュラ島の人々の優しさに通じているように感じました。

[余談] 作家オーウェルについて
彼がジュラ島について語った言葉に『Extremely unget-at-able』があるそうです。この言葉だけでは何の事を言ってるのか分かりませんが、前後の文脈から『・・・(ジュラに)行くのはとても大変で(忍耐のいる旅だった)』と表現したそうです。確かに飛行機を乗り継いで、更に車で長距離を移動しなければならかったのは苦痛であったでしょう。しかし『行くのは大変だけど、去るのはもっと大変だ!』と言っていたそうですから、如何にジュラ島がオーウェルを魅了していたかが分かります。それはジュラ島の自然だけでなく、そこに住む人たちとの交流、それにもしかしたらシングルモルトの「JURA」があったからかもしれませんね・・・

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