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芋焼酎・不二才(之にて三年)

3ybunise1不二才と書いて『ぶにせ』と読みます。
土地の方言で「ぶさいく」の意味で、「ぶ男」に通じます。この反対語が「よかにせ」で「いい男」となります。
さて「不二才」は2006年12月にこのブログで紹介してますが、その時と今回の違いは3年間熟成した「不二才」であることです。
ラベルには、『之にて三年』の文言と共に「平成十七年蒸留」と記されています。更にラベルには『薩摩の薩摩』の文言も書いてあります。「薩摩」とは鹿児島県で造られる芋焼酎について地域原産呼称として「薩摩焼酎」を名乗ることが許されているのはご承知かと思いますが、「薩摩の薩摩」とはどういう意味でしょうか?
3ybunise2実は前回(すなわち2006年12月に)のブログで紹介してますが、「不二才」には「薩摩の薩摩」と共に「こんそつ・・・そつは焼酎にそつとルビをふっています・・・は圏外人呑むべからず」と書いてあります。この場合の圏外人とは「焼酎を飲みなれない人」という意味だそうですから、要するに『この不二才は焼酎を飲みなれていない人は飲まないでください、なにしろ焼酎の中の焼酎だから!』と解釈できます。まぁ、それだけ酒造としては自信を持って造っている焼酎で、正に芋焼酎の中の芋焼酎という意味で「薩摩の薩摩」と称しているのだと推察できます。
「不二才」は濾過を最低限しかしてないそうで、このため芋焼酎らしいしっかりとした味わいとなっています。更に「不二才・醅(はい)」という芋焼酎も出しています。この「醅(はい)」は、濾過しないにごり酒を表している漢字で、字の通り濾過していない「不二才」です。私は飲んでませんが、かなり芋の風味があふれたガツン系の焼酎であろうと思います。
さて、3年貯蔵の「不二才」はどんな味わいでしょうか?前回はガツン系ではないもののしっかりとした味わいが印象に残ってましたが、今回はどうでしょうか?
先ず口に含むと刺激が少なくまろやかな感じがしました。そして刺激が徐々に口の中に広がり、のど越しに辛口のしっかりとした余韻が残りました。見た目はぱっとしないけど人間味のある「ぶ男」が、年齢を重ねて精神的に充実し円熟みを増し更に魅力あふれる人間になったのが、「不二才(之にて三年)」といった印象でした。

余談Ⅰ  佐多宗二商店のホームページには焼酎造りを紹介するブログが掲載されています。
焼酎造りはお盆明けの8月下旬から芋の仕込みから始まりますが、それに先立ち「うったち式」を行ったとの記事が掲載されてます。鹿児島弁で「始める」を「うったつ」ということにちなんだ式だそうで、芋の仕込みを始めるにあたって、芋農家の皆さん、芋切のパートさん、地元の酒屋さんなどを集めていわば『気合いを入れる』式ですが、いかにも地元に密着した佐多宗二商店らしいエピソードです。
Ksengan余談Ⅱ  皆さんはさつま芋の花を見たことがありますか?実は私は佐多宗二商店のブログで初めて見ました。この写真はコカネセンガンの花だそうですが、驚いたことに朝顔と同じ「ひるがお科」なんだそうです。

[メモ] 25度、頴娃町産コガネセンガン、米麹(白)
    佐多宗二商店
    鹿児島県南九州市頴娃町別府4910番地
    http://www.satasouji-shouten.co.jp/diary/index.html/

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