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ビール・多摩の恵

Megumi地ビールは町おこしなど地域活性化の一方法として、各地で試みが行われています。そして比較的小規模で地域に密着し地名を含めその土地柄を示すネーミングがされていて、たとえば私が住む調布市の「深大寺ビール」などがあります。
さて今日取り上げる「多摩の恵」は、「多摩地方の地ビール」であろうと想像できますが、実はこのビール!先日訪ねた「石川酒造」で造っているビールなのです。何で日本酒の酒造が?と思ったのですが、この酒造の歴史を知ると納得でした。
Sake4石川酒造が創業したのは前回も触れたように江戸時代の文久3年(1863年)ですが、明治維新になって日本にビールの製法が紹介され横浜の外国人居留地等で製造が開始、明治10~20年代には日本各地で盛んに製造されたとのこと。石川酒造も日本酒からビール作りに挑戦し、明治20年(1887年)からドイツ式で醸造し、21年6月には「日本麦酒(Japan Beer)」の商標で販売を開始。しかし王冠の技術が無かったため瓶を破裂させるなど、商品としては未完成で2年程でビール造りから撤退してしまったとのこと。
Ishikawa5そしてそれから111年後の1998年に復活したのが、地ビール『多摩の恵』なのです。日本酒もビールも製造する!これらをつなぐキーワードは『水に恵まれている』ことでしょう。こうした歴史を物語るように敷地内にはビールを醸造するときに用いた直径3メートルはありそうな大きな釜が展示されています。
さてさて、これらビールの味わいや如何に!?
Pilsner先ずは「ピルスナー」。これは下面発酵ビールと表示されてます。下面発酵???
実はビールは、酵母の種類によって発酵法が異なり、10℃以下の低温で長時間発酵させると最終的に酵母が下層に沈む「下面発酵ビール」と、常温で短時間発酵させ炭酸ガスが盛んに噴出し酵母が上面に浮かび上がる「上面発酵ビール」とがあります・・・私は初めて知りました!ビールの歴史からいうと、最初上面発酵ビール(エール)が造られ、その後下面発酵ビール(ラガー)が造られたのですが、下面発酵法は大規模大量生産に適していたため今日では主流となったのです。
話が横にそれましたが「ピルスナー」は、ドイツスタイルのラガーだそうでやや濃い色をしてほろ苦い正にビール!という味わいでした。のど越しにはやや甘い味が残るもののなめらかでマイルドなテイストでした。
Paleale次に「ペール・エール」、先ほど述べた上面発酵ビールです。・・・このタイプのビールは明治時代、日本各地で醸造が試みられたそうです。・・・複雑な香り(バラのような)がしてコクのあるビールでした。
Belgian最後は「ベルジャン・ウィット」、上面発酵ビールです。白く濁った・・・といってもやや透明感にかける程度ですが・・・ホワイトビールとして世界中で親しまれているそうです。このビールは、前の2種類と違って炭酸の刺激が少なくさわやかな印象でした。

こうして3本の「多摩の恵」を楽しみましたが、お値段は一本が消費税込みで609円(500ml瓶のみ)でした。ビールとしては割高ですが、日頃発泡酒など1本百円ちょっとの安いビールを飲みなれている私にとって、久しぶりにビールらしいビールで個性の違いを楽しんで飲めました!そして日本のビールの歴史にも触れることができ、更に新たな知識も得た!・・・こう考えると安い、と言えるかもしれません。

[メモ] ①ピルスナー(Pilsner) 麦芽、ホップ、5%
     ②ペール・エール(Pale ale) 麦芽、ホップ、5.5%
     ③ベルジャン・ウィット(Belgian wit) 麦芽、小麦麦芽、ホップ、
                           麦芽使用比率67%以上、                                                   スパイス、5%

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