« 芋焼酎・摩無志(まむし) | トップページ | 日本酒・多満自慢 山廃純米原酒 »

米焼酎・猫また焼酎

Nekomata今日はちょっと変わった焼酎を選んでみました。
どう変わっているかと言うと、名前が想像上の化け物である「猫又」から取っていることもさることながら、酒造が鳥取県境港市にある「千代むすび酒造」だからです。焼酎といえば九州地方が一般的で良く知られていますが、山陰地方の鳥取県というのは珍しいと思います。さつま芋のように九州地方のシラス台地の土壌を好むものと違って、穀物の米を材料にするので造りやすいと言えるかもしれませんが・・・
さて「猫又」ですが、これは古くから化け物の一つとして言われてきました。確か中学か高校で習った古典の「徒然草」にあったような・・・・と思って調べてみたら、確かにありました!!
「徒然草」第八十九段に、『奥山に、猫またといふものありて、人を食ふ(くらふ)なる』と人の言ひけるに、・・・・で始まる話が載ってました。・・・で、この話を要約すると・・・・、『山でなくても、このあたりで猫が年取って猫又になり人の命を取る』という話を聞いた和尚さんが、『気をつけなくては!』と常々考えていたところ、たまたま歌会があり遅くなって帰る途中突然何者かに襲われのどを食いちぎられそうになった。和尚さんは驚いて川に落ち『助けてくれ!猫又だ!』と叫んだところ近所の人に助けられ、這うようにして家に入った。・・・・という話です。ところがこの話には「落ち」があって、猫又と思ったのは和尚さんの飼い犬で、犬が主人が帰ってきたのを喜んで飛びついたのだ、と最後に書いてあります。「猫又、猫又」と考えていたため、飼い犬を猫又と間違えてしまった、ということですが、思い込みがとんでもない結果をもたらすという、現代にも通じる話です。
Nekomata2Nekomata4さてこの「猫又」はどんな姿・形をしているのでしょうか?実はこうした東西古今の化け物を絵にした人がいるのです!!
その人の名は、鳥山 石燕(とりやま せきえん)といって江戸時代の浮世絵師です。彼は妖怪絵師として活躍し、「画図百鬼夜行」3部作を描いてます。その中に「猫又」が書かれていますが、見て分かるとおり「猫また焼酎」のラベルと同じです。「猫また焼酎」が「画図百鬼夜行」の絵から猫又を抜き出しているのです。なお酒造の名誉のために付言しますが、画図は1776年に出版されているので著作権問題は生じません。
Nekomata3では何故「猫また焼酎」という名前を付けたのでしょうか?
その理由は、裏のラベルに書いてありました。ラベルをそのまま写真に撮ったので読みにくいかもしれませんが、『長い月日寝かせると人をあざむき、たぶらかす魅惑の酒(ささ)となる』と言われているから!!だそうです。そして最後に、『猫また焼酎の魔力に魅了され・・・・猫又にたぶらかされ酔いに溺れてみたいものだ』と結んでいます。
なるほど、酒造としては「猫また焼酎」の魔力によって飲むものを魅了し、ついては売り上げを伸ばそうとしているのか!?・・・と思ってしまいましたが、逆にそれだけ自信作なのでしょう。
では早速飲んでみましょう!!
先ずはお湯割りで・・・と、日本酒と同じほんのり米の甘い香りがしました。口に含むと刺激は無いものの、のど越しに辛口の余韻が残り、しっかりとした味わいでした。次にロックで試してみましたが、冷えてもしっかりした味わいは変わりません。むしろアルコール度が高いので猫又の魔力が増したように感じました。・・・猫又に取りつかれてしまったのかな?!・・・・ブルブル・・・

[メモ]  25%、本格米焼酎、米、米麹
     千代むすび酒造株式会社
     鳥取県境港市大正町131

|

« 芋焼酎・摩無志(まむし) | トップページ | 日本酒・多満自慢 山廃純米原酒 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/52712/44816107

この記事へのトラックバック一覧です: 米焼酎・猫また焼酎:

« 芋焼酎・摩無志(まむし) | トップページ | 日本酒・多満自慢 山廃純米原酒 »