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麦焼酎・安心院蔵

九州の焼酎の分布図をみると、大ざっぱに言って鹿児島県は芋焼酎が中心で、北に行くにしたがい宮崎県の南部は芋焼酎、北部は麦焼酎、そして大分県は麦焼酎が中心となっています。一方鹿児島県の北隣りの熊本県は米焼酎が中心、とほぼ県単位で分布に特徴があります。このことは、九州には県単位でそれぞれ独自の焼酎があり、更に九州全体で大きな焼酎文化を形成している、と言ってよいでしょう!!
Ajimuさて今回取り上げる麦焼酎「安心院蔵」は、大分県宇佐市の大分銘醸株式会社がつくっています。でも宇佐市ってどこにあるのか??・・・地図を広げると大分県の北部周防灘に面した市で、西隣りは福岡県に接する中津市です。安心院(あじむ、と読みます。あんしんいんではありません・・・念のため)は、海岸線から内陸に15キロほど入ったところにあって、近くには駅館川(やっかんがわ、というそうです。・・・地名は難しいですね・・・)が流れているので水の良い土地柄と思われます。中津市から宇佐市に至る地域は、中津平野、あるいは宇佐平野と呼ばれていることから米や麦などの穀物の栽培に適しています。
「安心院蔵」のラベルには『創業正徳二年「縣屋」』の文字が書かれています。何のことか調べてみると、「縣屋(あがたや)」とは縣屋酒造のことで正徳二年(1712年!)今から約300年前江戸時代中期に創業した大分県最古の酒造でした。そしてこの縣屋酒造が所有する安心院蔵という置き場を使用して貯蔵・熟成しているそうです。
宇佐市には7つの酒造がありますが、下町のナポレオンで有名な「いいちこ」(三和酒類)や「兼八」(四ツ谷酒造)など全国区の焼酎をつくる酒造があります。
Ajimu2こうした中で大分銘醸は、清酒「双葉山」で培った醸造技術をもとに焼酎を造っていて、「安心院蔵」は精米をふつうは70%位のところを50%まで精白し、更にもろ味の発酵温度を通常より3~5度低く抑える低温発酵法で醸造しているとのこと。こうすることでライトでスッキリとした切れの良い麦焼酎に仕上がるそうです。
さて早速「安心院蔵」を試してみました。
お湯で割ると、芋焼酎のような甘い香はしないものの、少し香ばしい匂いがしました。ラベルには「高精白大麦醸し」、原材料には大麦と大麦麹を使っていて、いわゆる「麦むぎ」の焼酎です。口に含んでもまろやかでのど越しもちょっと辛口の余韻が残るものの、刺激のないまろやかな麦焼酎でした。

[メモ]  25度、大麦、大麦麹、高精白大麦醸し、吟仕込み
     大分銘醸株式会社
     大分県宇佐市安心院町折敷田204-3

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