« 麦焼酎・御神火 凪海 | トップページ | 芋焼酎・くじら(新焼酎) »

ウィスキー・余市10年

Yoichi日本のシングルモルト・ウィスキー!
前回はサントリーの「山崎」を取り上げたので、今回はニッカウヰスキーの「余市」を飲んでみました。
ニッカウヰスキーは竹鶴政孝氏が設立した会社(1934年、大日本果汁として創業)で、その設立に至る経緯は私のブログで簡単に紹介してます(2007年4月7日付けブログを参照のこと)。そのブログでも述べてますが、竹鶴氏はスコットランドのグラスゴーに留学ウィスキー造りを学んで帰国し、壽屋(現サントリー)が1923年に開設した山崎蒸留所の工場長として招聘されたのです。そして1929年日本で最初のウィスキー「白札」を世に出したのです。
しかしその後、壽屋の創業者鳥井信次郎氏と袂(たもと)を分かって北海道・余市に現ニッカウヰスキーの前身の大日本果汁を設立したのです。鳥井氏と別れた理由については、日本の風土に合ったウィスキー造りを求めた鳥井氏と、あくまでも本場スコッチウィスキーと同じものを造ろうとした竹鶴氏との意見の相違があったようです。
そして竹鶴氏は、スコットランドに似た海と山に囲まれた余市にウィスキーの蒸留所を設立したのです。なおスコットランド留学中に見初めたリタ夫人は余市の風景がスコットランドとよく似ていると言っていたそうです。
ただ風景だけでなく、石狩平野から麦芽の乾燥に必要なピートや燃料となる石炭が取れたことが、余市に蒸留所を建設する決め手になったようです!
Yoichipotウィスキーを蒸留するポットスチル(蒸留釜)は現在ガス燃料で加熱するのが一般的ですが、余市蒸留所では石炭を今も使っています。石炭による加熱は、SLの蒸気機関士が釜の口を開けて石炭をくべる(入れる)光景が印象的ですが、ポットスチルの加熱の場合も同じで、特に石炭をくべるタイミングと燃えカス(燃焼を悪くする)を取り出すタイミングを計るのが大変で、温度管理が難しいとのことです。
現代はデジタル全盛で、蒸留はコンピューターで温度管理するのが一般的ですが、余市蒸留所のように石炭直火蒸留方式と言ういわばアナログ方式をかたくなに守っているのは珍しいと思います。そういえば、焼酎でも昔ながらの木で作った木桶蒸留器で抽出している酒造もあります。こうしたアナログ的方式で造られたものは造り手の想いがこもっているように思います。
さて石炭直火蒸留方式によるシングルモルト「余市」はどんな味わいでしょうか?
ちょっとくせのある香り・・・これはピートの匂いですね!ボウモアのような強烈ではないけど・・・それでいて少し丸みのあるまろやかな香り、そして意外に優しい口当たり、そうですねスコッチのシングルモルトでいえば「ハイランドパーク」に似たテイストでした。
サントリー「山崎」と違って少しくせのあるしっかりとしたテイストで、サントリーが日本人に合うウィスキーを目指したのに対して、竹鶴氏が目指した『スコッチに近づくウィスキー造り』の成果が現れていると感じました。

[メモ] 45%、シングルモルト
     ニッカウヰスキー株式会社 
0120-019-993 http://www.nikka.com

     

|

« 麦焼酎・御神火 凪海 | トップページ | 芋焼酎・くじら(新焼酎) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/52712/42904656

この記事へのトラックバック一覧です: ウィスキー・余市10年:

« 麦焼酎・御神火 凪海 | トップページ | 芋焼酎・くじら(新焼酎) »