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ウィスキー・ラフロイグ10年

Laphloaig今日飲んだのは、スコッチのシングルモルト・ウィスキー「ラフロイグ」の10年物です。
先日飲んだ「ボウモア」はアイラ島の中心地区にありますが、ラフロイグの蒸留所はアイラ島の南端にあります。いずれにしても、アイラモルト特有のピートの香りとスモーキーな味わいが期待できますが、ボウモアとの違いはどんなものでしょうか楽しみです。
さて私が読んだウィスキーの本に1934年当時のラフロイグ蒸留所の写真がありました。その写真で男たちに混じって一人の若い女性が写っていました。当時英国では女性の参政権はあったのでしょうが、蒸留所という男の職場に女性が一緒に働くのは珍しいことだったのではないか、そう思ってラフロイグのホームページを覗いてみました。
ラフロイグのホームページによると、1810年にジョンストン兄弟がアイラのラフロイグに1000エーカー(約120万坪)の土地を購入し放牧を始めたのですが、長い冬の間を過ごす楽しみに造るウィスキーが評判となり牛よりも利益を上げるようになったため、1815年「正式に」ラフロイグ・ウィスキーが誕生することとなった、とのことです。
・・・でその歴史をたどると、前述の女性はBessie Williamson(ベッシー)で、グラスゴー大学を出た才媛でした。彼女が卒業した1932年は不況の真っ只中で正規の職を得ることが出来ず、ラフロイグ蒸留所に夏季限定の事務職をやっと見つけたのです。そして彼女は夏用のスーツケース一つだけでやって来たのです。・・・それ以後40回も夏を過ごすことになろうとは、彼女自身知る由もありませんでした・・・
当時のオーナーは創業者の係累でしたが子供が無かったため、彼女の才能を認めウィスキー造りのノウハウを彼女に継承し、1954年死去に際してベッシーに遺産を相続させました。彼女はアイラに溶け込む努力をし同時に世界戦略を立てラフロイグをより大きく発展させました。特に1960年代にスコットランドの優良企業にラフロイグを売却するなど、思い切った戦略により現在の世界的な評価を得ることが出来たのです。
さてこうした物語を知ると何気なく飲むウィスキーもちょっと違う味わいとなりました。
スモーキーな香り、そして病院のヨードチンキを思い出させるテイスト、正にアイラモルトそのものです。更にピートというか土のような味も感じました。人によっては好みが分かれる味わいかもしれません。
Laphroaig1ラフロイグを飲みながら、彼女がどんな想いでアイラで過ごしたのか、興味を覚えました。
彼女は何に魅せられたのか?もちろん第一にウィスキー造りでしょうが、それだけだったのでしょうか?私はラフロイグ蒸留所のある風景、自然、そして何よりも土地の人々をとても愛していたのではないか、と想像します。その証拠と言うわけではありませんが、今彼女は蒸留所を見下ろす小高い丘の墓地に眠っているそうです。
私は時間に余裕が出来たら一度訪れてみたいと思っています。

[メモ] 40%、Single Islay Malt Scotch Whisky
     Laphroaig Distillery Established 1815
     ホームページ http://www.laphroaig.com/

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