芋焼酎・宝山 紅東(べにあずま)
若き当主、西陽一郎氏が率いる西酒造から出されている蒸撰シリーズの中から、今宵は「宝山 紅東(べにあずま)」を飲んでみました。
西陽一郎氏といえば、それまでの芋焼酎の概念を変えたと言われる「冨乃宝山」を世に出して一躍注目を集めました。そして「焼酎界のヒットメーカー」ともいわれているようですが、実はこだわっているのは「芋」だそうで、氏は常々『芋を掘り下げたい』と語っています。そのため芋を栽培する農家と専属契約を結び、日々研究を怠っていません。その一例が、今回飲んだ蒸撰シリーズの芋焼酎です。一般に芋焼酎の9割は、原料の芋に黄金千貫(コガネセンガン)を使っていますが、その他にも綾紫(あやむらさき)、白豊(しろゆたか)、紅東(べにあずま)という名前の芋があり、それぞれ「芋を掘り下げて」、原材料の芋にふさわしい芋焼酎をつくったのが、「蒸撰」シリーズなのです。
さて「宝山 紅東」は、当然のことながら南薩産紅東を使って、常圧単式蒸留方式で、無濾過・無調整で直詰めしたとのこと、どんな味わいか興味をそそられます。
お湯割にしてみましたが、先ず濃厚な香りに圧倒されました。『これぞ芋焼酎だ!』という存在感のある匂い・・・こんな匂いがあるのか?!、と言う突込みが入りそうですが・・・ちょっときつい感じがしました。しかし意外と口当たりは柔らかく辛口でしたね!喉越しに辛口の余韻が残りましたが、長く尾を引きません。こういうのをキレが良いというのでしょうか?
さて全体に濃厚な感じだな!?と思って、ラベルを良く見ると「アルコール度34度」となってました。これはロックでも試してみないと・・・・芋の甘さと焼酎の辛さが感じられ食中酒として飲むのにも最適だと思いました。
[メモ] 34度、さつま芋(南薩産紅東)、米麹
西酒造株式会社
鹿児島県日置郡吹上町与倉4970-17
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