芋焼酎・小鶴原酒
小正醸造は「さつま小鶴」の商品名で焼酎を出しています。例えば、くろ小鶴、新焼酎で白と黒の小鶴、蔵の師魂、更に地元の朝掘った新鮮なさつま芋を使った、朝掘り芋仕込み小鶴くろ、など。そして今回紹介する小鶴の原酒があります。
小正醸造は鹿児島県日置市にあり、島津家ゆかりの八幡神社のお神酒作りから始まった約110年の歴史をもつ酒造です。桜島の火山灰から出来たシラス大地で濾過された伏流水を使った焼酎作りには定評があります。
小正醸造のもう一つの特長は、独特の横置きポットスティルを使っていることです。蒸留は、沸騰して蒸発した気体を冷却して液体として取り出す過程ですが、横置きポットスティルを使うことにより蒸気が空気に触れる面積が広くなり、蒸留して出てくるスピリッツ(焼酎の原酒)の温度そのものが低くなり、原材料の持ち味を無理なく引き出せる効果があるとのことです。
さてこうした製法で出来た「さつま小鶴 原酒」は38度です。
先ず生のままで飲んでみました。匂いは強くなく舌先に刺激を感じますが、不快なものではありません。口の中で焼酎が温まるとまろやかなコクを感じました。全体に辛口ですね。
お湯割りにすると匂いが強くなりますが、口に含むと芋独特の香りとコクも感じました。そしてのど越しに辛さが余韻として残ります。ガツン系ではないものの、原酒独特の芳醇な味わいが楽しめます。
[メモ] さつま小鶴 原酒 38度、さつま芋、米こうじ
小正醸造株式会社 鹿児島県日置市日吉町日置3314
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