知覧Tea酎・茶

Tea01 先日テレビの歌番組で、『焼酎天国』(歌・島津悦子)が流れてきました。  

いただきもっそう焼酎天国               ひとつおじゃったもんせ鹿児島へ            ふとか男は 西郷隆盛                 三つみあげる 桜島                  四の五のいわずに まず一献

と軽快なリズムで数え歌風に歌詞が続きます。恥ずかしながら私は初めて耳にしました。そして間奏には、『いっぺこっぺ ちりりんりん、わっかおなごが ちりりんりん』という私にはよくわからない歌詞が続きました。    特に『いっぺこっぺ』ってどういう意味なんでしょうか?!薩摩弁?鹿児島弁?わかる方は教えてください。

Tea02 さて今回取り上げるのは、知覧一番茶葉とさつま芋を使用した焼酎(知覧Tea酎)です。ところで茶葉と芋をどうやって融合させるのでしょうか?一般に芋焼酎の製造過程は、①製麹(せいさく):原料米に麹菌をつける、②一次仕込み:米麹、水、焼酎酵母を入れ発酵させる(これを、一次もろみ、という)、③二次仕込み:一次もろみにさつま芋、水をいれて発酵させます。その後二次仕込みでできたもろみを蒸留し、蒸留後の焼酎に含まれる油分(フーゼル油)を除いてタンクに貯蔵・熟成します。     この「知覧Tea酎」は、二次仕込みの段階でさつま芋と緑茶の茶葉を加えて発酵させています。こうすることで【緑茶のさわやかな香りと芋焼酎の豊かな味わい】を感じることが出来る!とは酒造の言葉です。

Chiran01Tea03 さてこのユニークな焼酎を造っているのは、鹿児島県南九州市知覧町の知覧酒造です。知覧町と言えば薩摩の小京都と言われ【知覧武家屋敷群】は重要文化財に指定されてますし、太平洋戦争末期の特攻出撃地としても知られています。一方知覧町はお茶の栽培でも有名で、2018年の統計によると全国市町村単位で生産量第一位となっています。知覧酒造は1919年(大正8年)創業と言いますから、今年で100年目になります。現在の当主は四代目で杜氏も兼ねていて、『人も麹も自然からの授かりもの。大切に育み生きる。』というのが信条だそうです。そして酒造りにおいては『機械で造るな、五感で造れ!』をモットーに、前述の製麹(せいさく)工程では手作業で切り返し(混ぜること)を行うなど、手造りを心がけているそうです。

こうしたこだわりの緑茶とさつま芋を融合させた「Tea酎」はどんな味わいでしょうか?! 色は無色透明でした。緑茶のイメージで少し色づいているかと思ったのですが、ちょっと意外でした。まぁ蒸留酒なので当然ですかね?! 香りは芋焼酎独特の少し甘い匂いがありません。お湯割りで試してみました。酒造の言う『緑茶のさわやかな香り』はあまり感じられませんでしたが、芋焼酎としてはアッサリ系の飲みやすいものでした。

[メモ] 25度、さつまいも(鹿児島県産)、米こうじ(タイ産米)、         緑茶(鹿児島県産知覧茶葉)                 知覧醸造株式会社 鹿児島県南九州市知覧町塩屋24475番地   http://www.chiranjozo.co.jp

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日本酒・酔心 純米吟醸 杜氏入魂

Suishin02 今年は8月に入って暑い夏が続いています。暑い時に日本酒を飲むには冷酒にして飲むのがいいと思い、今回は「酔心 純米吟醸」を冷やして飲んでみました。         ところで「酔心」は【広島の酒】というイメージですが、 実は広島県三原市の酒造【酔心山根本店】のお酒なんです。この三原市には戦国大名の小早川隆景が築いた三原城があります。この地は瀬戸内海に面していることから、隆景は水軍を整備し海上と陸路の交通のかなめを抑え発展させました。お酒と言えば江戸時代にはにごり酒が主体だったそうですが、三原では現代の清酒に近いお酒も造られていたとか。交通の要所であるとともに最新の情報が集まってきていたのがうかがえます!

Suishin01 さて創業は万延元年(1860年)といいますから、160年近く続く酒造です。そして明治の中頃に当時20数種あったお酒の銘柄を統一するため二代目の当主があれこれ考えていたところ、ある夜夢枕に白髪の老人が立ち『酔心(よいこころ)とすべし』とのお告げをしたそうです。・・・う~ン、これはちょっとまゆつばだと思うけど、ホームページに掲載されているのでそのまま紹介します。

ところで「酔心」の特徴は何でしょうか?第一は【仕込み水に超軟水】を使っていることでしょう!軟水はミネラルが少なく発酵がゆるやかに進む特徴があり、その結果酵母が香りの源であるエステルを作り出すそうです。このため超軟水による酒造りは、ふくよかで上品な甘み、うま味があり香り高いお酒ができるとのこと。現在使われている仕込み水はブナの原生林が茂る鷹ノ巣山山ろくの湧水で、五代目、六代目の当主が2000年に掘り当てたとのこと。老舗といえども良い仕込み水を求めて努力されているのですね!  次は【米】です。酒米としては最高級との評判の山田錦のほか、広島県産の酒造米をつかっていて、精米歩合は65%以下、最高で30%まで磨き上げているそうです。  更に酒造りで重要な米麹には、「突き破精(つきはぜ)型」の麹を使っているとのこと。聞きなれない言葉ですが、蒸した米に麹菌が繁殖し菌糸が白く見える部分を破精(はぜ)といい、破精が蒸米の内部に深く食い込むタイプのもの(これを、突き破精型という)が吟醸酒を造るうえで理想とされているとか。地酒と言えどもそれぞれ歴史があり、良いお酒を造るための努力が積み重ねられていることが、良くわかりました。

Suishin03 さて冷やした「酔心 純米吟醸」を早速飲んでみました。 ほんのりとした甘い香りがして、口に含むと柔らかい口当たりでした。全体に優しい甘口の味わいで、冷たいので飲みやすくついつい盃を重ねて酩酊してしまいました。

[メモ] 16度、軟水仕込み 精米歩合60%

     広島県産酒造好適米 八反35号100%使用

     株式会社酔心山根本店  広島県三原市東町1-5-58

     http://www.suishinnsake.co.jp/

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ウィスキー・ロイヤル ロッホナガー(Royal Lochnagar)

Royal_lochnagar1 スコッチのシングルモルト・ウィスキーを飲んでみました。今回飲んだ銘柄は「Royal Lochnagar」で、実は約4年前にこのブログで取り上げてました(2015年9月)。      前回紹介したようにこのLochnager蒸留所は1845年に創設されましたが、実はその前史があります。1823年にディ川の北側にジェームス・ロバートソンが設立したのですが焼失してしまい、再度1826年に再建したものの同じように焼失してしまったのです。彼はよほどついていなかったのです。  その後ジョン・ベグが1845年にディ川の南岸に蒸留所を建設しました。  【岸を変えたので、ツキが変わった!?】のでしょう、その後現在に至るまでLochnagar蒸留所は稼働しつづけています。こうしたことからこの蒸留所の公式の開設年は1845年となっています。

Royal_lochnagar_distillery1Royal_lochnagar_distillery4 さてこの蒸留所はスコットランドで最も小さい蒸留所の一つで古い石造りの建物や穀物置き場は今も良く使われている、とのこと。ここでホームページを見ると、歴史を感じさせられる建物の写真を数多く見ることが出来ます。 蒸留所の場所はディ川の南岸といっても小高い山を隔てているので蒸留所の周囲は自然に恵まれた環境で、創建当時のものでしょう石積みの建物が多くて、そのそばに近代的な貯蔵タンクが配置されています。                                  Royal_lochnagar_distillery5 また【Cooper Age】という看板がある建物の写真では、壁は石が幾重にも積み重ねられているのが見て取れます。 この看板で、Cooperは「桶屋、たる製造者、酒屋」の意味があり、Ageは「歳をとる、熟成する」の意味だそうです。なのでこれは私の想像ですが、この建物は「たる熟成庫」ではないかと思います。Ageの意味が「歳をとる」から「熟成する」へと変化していくのは、我々日本人の感覚ともあっているようで、私は面白く感じました。もっとも最近では、『歳をとっても熟成しない人』も散見されますけどね!!・・・ウィスキー造りの決め手の一つである水は、ロッホナガー(Rochnagar)という山の湧水を使っているそうで、この湧水はバルモア城を通って蒸留所に流れてきているとか。そういえば、バルモア城はヴィクトリア女王が1848年に買い取り、その後ベグが女王を招待したところ女王から「王室御用達」の勅許状が届き、以後Royalの名前を冠するようになった、との逸話は前回紹介したとおりです。       Royal_lochnagar_distillery3 ちょっと話題がそれましたが、この蒸留所では単式蒸留器(ポットスチル)を2つ備え、一つ目はウォッシュ(もろみ)スチル、次に再蒸留してスピリッツを取り出すスピリッツ・スチルの二つです。これが最も小さい蒸留所、と言われる所以です。

Royal_lochnagar1 さて最も小さい蒸留所の一つでありながら、高い評価をえているRoyal Lochnagarは、どんな味わいでしょうか?!

色はやや濃いアンバー色で香りは少し刺激のあるものでした。まずストレートで試してみました。最初は舌に刺激がなく優しい味わいと感じましたが、口の中で温まると次第に刺激が強くなりました。ロックでも試しましたがかえって飲みやすく思いましたが、のど越しに辛口の余韻が残りました。

[メモ] 40% Highland Single Malt Scotch Whisky

     Produced in Scotland by The Royal Lochnagar Distillery

                Crathie, Ballater, Aberdeenshire, SCOTLAND

 

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日本酒・八重垣 純米吟醸 山田錦

Yaegaki04 今回取り上げるのは、「八重垣 純米吟醸 山田錦」です。

このお酒は酒米として定評のある山田錦を使い、しかも純米吟醸酒ですから、かなり期待できます。この「八重垣 純米吟醸」を造る酒造は兵庫県姫路市林田にあるヤエガキ酒造ですがカタカナ表記の名前はユニークですし、兵庫県は山田錦の原産地でもあります。それでは酒造の歴史をたどってみましょう!

Yaegaki01 歴史は何と大阪冬・夏の陣にまでさかのぼります!    この戦いで功績があった建部政長が1万石の大名に取り立てられ、1617年に播州林田藩を開きました。以後明治の大政奉還まで約250年間建部氏が治めたのです。この間農業、商業、学問の奨励などを行い藩は繁栄しました。そして開藩から約50年後の1666年に長谷川栄雅が酒屋と材木商を始めたのが酒造の始まりとのこと。ですからこの酒造は約350年余続いているのです。現在の銘柄は明治14年に「八重墻(やえがき)」として売り出されました。このネーミングは、スサノオノミコトが八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治し結婚・家を建てたとき読んだ歌『八雲立つ出雲の八重墻・・・』からとったそうです。【垣】という字が旧字体の【墻】であることが歴史を感じさせます。その後大正3年に長谷川合資会社に改め、昭和38年には現在の社名アラガキ酒造(株)に変更し現在に至っています。

Yaegaki02日本酒は酒米、仕込み水、そして仕込みの技の三拍子がそろうことが銘酒の条件と言われてます。酒米の【山田錦】は昭和11年に兵庫県立農業試験場で誕生しましたが、背が高くて粒が大きく心白が大きい(心白とは米粒の中心にあるデンプン質が粗い部分で、麹菌の菌糸が入り易く醸造に適している)特徴があります。しかし背が高いために風で倒れやすく、心白を大きくするためには昼夜の温度差が大きいことも大切で、このため栽培される場所が限られ兵庫県の六甲山系の裏側山間部、播磨平野などが原産地とされています。

Yaegaki03 次に仕込み水ですが、この地方を流れる揖保川の支流で酒造の近くを流れる林田川の伏流水を使っているとのこと。この水は【千寿の水】といい軟水で酒造りには欠かせないものとなってます。なお一般にミネラルを多く含む硬水で仕込むと辛口の【男酒】、ミネラルの少ない軟水で仕込むと甘口の【女酒】になると言われていますが、一概には決められないとか。そして最後は仕込みのわざで、この酒造では寒の仕込みに際して、蓋麹法という小さな杉の平箱に麹を小分けし一つひとつの箱の麹の状態を見極め、蔵人が微妙に変化する麹と対話しながら手作りで仕込むことを長年行っているそうです。

Yaegaki05 さて今回試飲する「八重垣 純米吟醸」は、スローフード・ジャパン主催第7回燗酒コンテストで専門家が燗の温度40~45度でブラインド審査をして最高の金賞を獲得したとか。飲み方のお勧めは常温かぬる燗なので、先ずは常温で試してみました。香りはあまりありませんが、口に含んでも刺激がなく口の中で温まると辛口の味わいがゆっくりと広がりました。またぬる燗でも飲んでみましたが、ほんのりした吟醸香がありぬる燗のため口に含むとダイレクトに辛口の味わいがきました。『軟水仕込みだから【女酒】で甘口』とは言えない、しっかりとした辛口の味わいでした。

 

[メモ] 15度、米(国産)、米こうじ(国産米)、

     山田錦100%、精米歩合65% 製造年月2019.4

     ヤエガキ酒造株式会社   yaegaki.co.jp

     兵庫県姫路市林田町六九谷681

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余談 コーヒー豆の自家焙煎

このブログでは、お酒について酒造の歴史や取り組み、土地柄などお酒にまつわる情報をまとめています。そしてそのお酒からちょっと離れた話題を【余談】というコーナーで随時提供しています。今回はその【余談】だけで記事を書くという大胆な?企画です。しかしこのように大上段に構えたものの今回はお酒の話題から離れて、私が長年やっているコーヒー豆の自家焙煎について紹介したいと思います。

Photo_20190705214301 私がコ ーヒー豆の自家焙煎を始めたのは30代後半ですから今から35年位前です。東京・新宿の「アラビカ珈琲」の店頭で黄土色したコーヒーの生豆を売っており、焙煎用の【ハンドロースター】(網で造られフライパンの形で、はじけた豆が飛ばないようふたが付いている・写真参照)を購入し我が家で焙煎にトライしました。しかしこれが妻には大不評!・・というのも、コーヒー豆の皮がガスレンジの周辺に飛び散り、掃除しても完全に取り除くことが出来なかったのです。このためハンドロースターによる焙煎はたまに行う程度で、ほそぼそと続けたもののその後中断しました。

1_201907052222011_20190705214401 それが約10年前、ある職場でコーヒー博士のO氏に出会ったのです。O氏は自宅に本格的な焙煎機を所有しコーヒー豆はネットで直接買い付ける、という私から見ると雲の上の存在のような人でした。そこで私も焙煎機を買いたいと思って調べましたが、安くても10万円はするので諦めました。そしてO博士と雑談をしていた時オーブントースターを改修したらどうだろう、というアイデアを思い付いたのです。オーブントースターなら熱源が簡単にとれ、焙煎は簡単に出来そうです。とは言え生豆を均一に焙煎するにはどうすればいいのか?!・・・そこで思いついたのが生豆を入れる籠を作りその籠をトースターの中で回転させる、というものです。籠を回転させ取り出す必要があるので、回転用ハンドルと籠の接続には磁石を使うことにしました。こうした考えで製作した第1号器を写真に示します。トースターはスーパーの安売りで買ったので1000円、あとは金網、磁石など材料費が1000円弱で基本的な機能のトースター焙煎器が出来ました。O博士によると焙煎は【最初低い温度でむらしを20分位、そして豆に火が通りだしたら一気に温度を上げてパッチという大きな音がピチピチという小さい音になったら完了】というものでした。つまり温度調節機能が必要なのです。ネットで探すとパワー半導体を使った電力制御器を売っていました。それが何と500円で部品とプリント基板も付いていたのです。早速購入したものの送料が同じだけかかったので温度調節器に1000円、合計3000円で簡易焙煎器第1号が出来ました。実際に試してみるとハンドロースターのように皮が飛び散ることもなくその点は良かったのですが、豆に焼きむらがあるように感じました。生豆が籠の中でもう少し動いて均一に焙煎できれば良いと思ったのです。

Photo_20190705214401Photo_20190705214402 そこで籠がトースターの中で回転しながら上下に動く ように工夫したのが写真に示す2号器です。原理は簡単で、籠の一方の支点を中心からずらすことにより籠の片方が上下して生豆が上下左右に動くようにしたのです。この2号器は廃物利用品で電力切替スイッチがついているので、最初500wでむらしをかけ次に1000wにして一気に加熱すればよく操作がシンプルになりました。ただ籠をトースターの中で上下動させるため小さくしたので、一回で焙煎できる生豆は60~80g位と少なくなりました。

Photo_20190705214302 最後に陶器製のハンドロースターを紹介します。これは私の娘からプレゼントされたもので、使い方は金網製のハンドロースターと同じです。ただ陶器があたたまっているため、焙煎が終わった時から豆を取り出すまでに時間がかかると、焙煎が更に進んでしまい深煎りとなってしまいました。このように使いこなすまでにはもうすこし経験を積む必要があるように思いました。

 

 

 

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栗焼酎・ダバダ火振

最近のテレビ番組はバス旅とか鉄旅など地方を訪ね歩く番組が多いように思います。日本の地方の豊かな自然や生活が楽しめるからでしょう!

Mutemuka3そうしたローカル鉄道の旅で、私の故郷に近い愛媛県の北宇和島駅と高知県の若井駅をむすぶ予土線が放送されました。この番組は男女のペアが土地の人に聞き込みをしながらその地方のお勧めの所を訪ねる番組です。この路線は日本最後の清流と言われる四万十川に沿っており懐かしく見ていると、高知県の土佐大正駅で日本酒と焼酎の酒造「無手無冠(むてむか)」が紹介されました。特に栗焼酎「ダバダ火振」は有名だとか。番組では30代の蔵人が案内してましたが、しっかりした考えを持ち好感がもてる若者でした。ということで栗焼酎「ダバダ火振」を買い求めた次第です。

Mutemuka4 この酒造は明治26年(1893年)創業と言いますから、100年以上続く老舗です。でも何故「無手無冠」なのか?その心は【冠におぼれず、飾らず、素朴な心を大切に自然を生かした酒造りを行う】ということから命名したとのこと。    では具体的にはどんな取り組みをしているのでしょうか?例えば米作りは農薬を使わない有機肥料を使い、雑草の除去のため紙を地面に敷いて穴をあけて苗を植える紙マルチ栽培法(紙は水に溶けて土に戻る利点がある)を採用。更に有機肥料は栗焼酎の搾りかすを利用するなど、いわゆる循環型農法を行っています。

Dabada3 さて栗焼酎「ダバダ火振」ですが、名前がユニークです。 どんな意味があるのでしょうか、調べてみました。    まずこの地方では山里で人の集まる場所を「駄場(ダバ)」と言い、夏に四万十川で闇夜にたいまつの火を振ってアユを定置網に追い込む伝統のあゆ漁法のことを「火振り」と言うことから、「ダバダ火振」と命名したそうです。     いかにも四万十川のそばで長年にわたり酒造りに励んでいる、その地にふさわしい栗焼酎だと思いました。

Dabada4 さてどんな味わいでしょうか?!  まずはお湯割りで!      芋焼酎と同じように甘い香りがしました。ただこれは栗焼酎だからというより発酵による焼酎独特の香りかな?とも思いました。口に含むと辛口の刺激を感じました。ガツンという強い刺激ではないもののしっかりとした味わいを楽しむことが出来ました。なお原材料には栗を50%使い、その他に麦と米を使っているそうです。

 

[メモ] 25度 栗、麦、米(国産)、米麹(国産米) 

     株式会社 無手無冠  高知県高岡郡四万十町大正452

     0880-27-0318   http://www.mutemuka.com/

【余談】 四万十川焼酎銀行

Dabada1Mutemuka1  この地では毎年焼酎を預かり(預金ではなく預貯酎)預かる期間に応じて「おまけ」(利息)を提供するユニークな銀行があります。銀行は毎年500壺限定(専用の美濃焼の壺)で栗を75%使った栗焼酎の募集を行い、 ①普通口座は、預入期間を1か月以上1年以内とし、利息は熟成による【うま味と香り】とする。②定期口座では1年、2年、3年の預入期間があって、年数に応じて預貯酎の小瓶が利息として付く、というものです。ネットでも申し込み出来るみたいですよ!いかがですか?!

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日本酒 梅錦・里海の環

Satoumi1 私には懐かしい四国・愛媛県の「梅錦」をいただきました。        「梅錦」は約20年前愛媛県松山市に転勤したとき知った地酒です。梅錦山川酒造は愛媛県の四国中央市にあります。 と言われてもピンとこないのでしょうが、市の名前は、平成の大合併で四国の香川県、徳島県、高知県に接していることから【四国の中央】ということでつけられたそうです。そしてs明治5年創業者は、四国で一番高い石鎚山の伏流水(軟水)が流れているこの地に酒造を開設したのです。

Satoumi3 さてこの「梅錦 里海の環」ですが、このお酒の特徴は【里海】という言葉に示されています。【里海】は【里山】に対する造語だと思います。【里山】が「人里近くにあって人の暮らしと密接に結びついている土地」であるなら、【里海】はどんな地域でしょうか?!この言葉の仕掛人は何と「JAおかやま」です!何で!?と疑問が湧きますが、【里海】は「人手が加わることで生物多様性と生産性が高くなった沿岸地域」と定義されています。        この発想の背景には、瀬戸内海で赤潮が発生し水質が劣化、魚介類の産卵・育成に影響を及ぼしていたのを、牡蠣殻を人工的に投入して水質を改善した経験があります。つまり牡蠣殻のミネラルやカルシウム、タンパク質が海水中の藻などの育成を助け水質改善に効果があったと考えられることから、田んぼの土壌や水質改善のために牡蠣殻の利用を思い立ったのです。

Satoumi2それにしてもなぜJAおやかまの事業に愛媛県の酒造が関係するのか?この里海事業を推進するため2018年4月に協議会が設立されましたが、2019年5月末現在で41団体が参加し、酒造では梅錦山川酒造が唯一参加しているのです。これは土壌改良された【里海】でつくられるお米、なかでも酒造好適米を使って酒造りを行うとの目標があったからでしょう。岡山県の酒造好適米といえば【雄町】ですが、過去に栽培地を拡大しようとして品質の劣化を招き、現在では岡山県赤磐郡の一部でつくられています。そこでこの里海事業では【雄町】づくりに取り組み、梅錦山川酒造が【雄町】を100%使った「里海の環」を造ったというわけです。

このようにユニークな経緯でつくられた純米吟醸酒「里海の環」は、どんな味わいでしょうか?早速試してみました。       冷酒で試しましたが、ほんのり甘い吟醸香がして口に含んでもまろやかな感じ。のど越しにやや辛口の余韻が残りました。美味しくてついつい盃を重ねてしまいました。それとワイングラスでも飲んでみましたが、おしゃれな感じでこのお酒のテイストに合うと思いました。

[メモ] 梅錦 里海の環 純米吟醸酒

     15度以上16度未満、岡山県産雄町100%使用、製造2019年4月

     梅錦山川酒造株式会社    http://www.umenishiki.com/

     愛媛県四国中央市金田町金川14

               瀬戸内かきがらアグリ事業概要  http://satoumi.jp/jigyou.html 

 

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ウィスキー・Aberfeldy(アバフェルディ)

Aberfeldy1 Aberfeldy2 久しぶりにスコッチ・シングルモルト・ウィスキーを飲んでみました。    Aberfeldy(アバフェルディ)という、スコットランドの中央部ハイランド地方のシングルモルトです。この蒸留所は1896年にJohn Dewarによって建設され2年後に運用を開始しました。場所はテイ川の傍にありますがこの地は良質な水が得られたことと、パース港に通じる鉄道が通っていたので選ばれたとのこと。そのためでしょう、ボトルを入れる円筒形のケースには、川と蒸気機関車が描かれていて、建物の傍に停められた機関車の荷台には貯蔵樽が並んでいます。            この蒸留所が設立された時代は、19世紀末の【ウィスキー・ブーム】が興った時期でしたが、第1次、第2次の世界大戦によって原材料の大麦不足などで運用を休止せざるを得なかった期間があり、その後1925年に創業者一族が売却したこともありました。第2次世界大戦後、1972年と翌年に蒸留器4基を新設するなど設備の充実が図られ、再度1998年に創業者一族がこの蒸留所を買い戻すなど、120年余も続く蒸留所には紆余曲折の歴史があります。

Aberfeldy4Aberfeldy5 ところで私はスコットランドのウィスキーメーカーはシングルモルトを中心に生産していると思っていましたが、この蒸留所ではブレンドウィスキーに注力していて、シングルモルトの生産量は全体の1%以下だとか。これには驚きました!シングルモルトとブレンドの生産割合は各社のポリシーにかかわることから、なかなか公表されてませんが、この点は興味のあるところで折に触れて調べてみたいと思います。            さてスコットランドにはピクト人(Picts)という古代人が住んでいて、その名残が地名にあります。特に接頭辞が例えば『Aber』、『Fin』、『Pit』などで、この蒸留所名『Aberfeldy』も古代ピクト語の地名だとわかります。シングルモルトで『Aberlour(アベラワー)』がありますが、これもスコットランドのスペイサイドというハイランドよりも北の地区にあります。これ等は古代ピクト人が使っていた地名が現在も残っている証左でしょう!            Aberfeldy3さてこのシングルモルトはどんな味わいでしょうか?!やや明るい黄金色で、そのまま飲んでみました。口に含んでみると舌先に刺激がなくてソフトなタッチでした。でも口の中で温まっていくと辛口の刺激が強まり余韻が残りました。

[メモ]40%,Distilled & Bottled in Scotland  by John Dewar and Sons LTD                                 Aberfldy, Perthshire, SCOTLAND

 

 

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ジョージア・ワイン(その2)

前回に続いてジョージア・ワインを紹介します。

ジョージアでは八千年以上ワインづくりが行われています。そのきっかけは、『紀元前6世紀頃ブドウジュースを土器の壺に入れてひと冬寝かせたところ今でいうワインになった。』ことだそうです。その後ブドウ栽培が盛んになりKvevrisという地中に埋めた大きな壺状の土器に貯蔵するようになりました。 古くからワインづくりが行われて来たのは前述の偶然による発見もありますが、ジョージアの気候も関係しています。この国は夏でも半袖で過ごせるくらい涼しく冬は温暖。しかもコーカサス山脈を源とするミネラルを多く含んだ豊富な伏流水、黒海の影響による温暖で湿気を含んだ空気、とブドウ栽培に適した土壌と気候が備わっています。

Gwine1Gwine2 さて今回飲んだのは、ジョージアの東部カヘティ地方(上図参照)にあるギウアジュヴィリ(Giuashvili)家の赤ワインです。この家系では古くからブドウの栽培とワインづくりを行ってきていて、1894年息子の誕生を機に本格的なワイン造りを行うようになったとか。そして2010年には本格的なワインメーカーとして出発し、銘柄も「Giuaani(家名を方言で呼んだもの)」に統一したとのこと。その製法の特徴は、ブドウを破砕後果汁と果皮をステンレスタンクで1、2日間低温で保ち、その後酵母を加えて25日程度発酵させるものです。この低温貯蔵法は「スキンコンタクト」と言ってブドウの香り成分を果汁に溶け込ます効果があるそうです。

Gwine3Gwine4 もう1本は、ジョージアの西部黒海に近いバグダティ(Baghodati)地方のワインです。「Vartsikhe Marani」という銘柄で、ラベルにあるTsitskaとTsolikouriという文字は、ブドウの種類を示していて、2種類のブドウが使われていることがわかります。このワイナリーは手造りを基本に添加物を加えず少量生産を行っています。ブドウは有機栽培で行い昔ながらの製法・・すなわちKvervriで貯蔵してひと冬越した後、別のKvevriに移して数か月後に取り出して瓶詰めをする・・で行っており、これはかなりの重労働で人手もかかる作業です。今回飲んでみたのはいわゆる【オレンジ・ワイン】です。これは白ワインの工程で搾汁後果汁と果皮を分離しないので、果皮の色素がワインに移りオレンジのような色になるからです。ただ一般に【オレンジ・ワイン】という区分はなく、2004年にイギリスのワイン輸入業者が言い出したのが始まりのようです。

さてそれぞれのワインの味わいはどんなものでしょうか?

Gwine5 最初のGiuaaniの赤ワインは酸味が独特でした。ちょっと酸っぱく悪く言うと鼻を衝く酸味でした。でもそんなに不快な感じはありませんでした。その分タンニン酸が少ないのか渋みが軽いように思いました。次にVartsikhe Maraniを試してみました。グラスに注ぐと濃い黄金色をしてました。これをオレンジというのはちょっと無理かなと思いますが、でも白ワインにしては濃い色合いでした。味わいは濃厚で酸味を少し感じる美味しいものでした。ラベルの下に手書きで【407/951】の数字が読めるので、951本中407番目に瓶詰めされたようです。なおこのボトルは栓の部分がロウ付けされていて、ロウを削って開栓するのに苦労しました。

[メモ] Giuaani  2014             12.5% Dry Red Geogian Wine

                             Kakheti, Manavi, Sagarejo Region, Georgia

               Vartsikhe Marani  2016     11.5% Dry White Wine

                             Varutsikhe 1002, Baghdati district, Geogia

 

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ジョージア・ワイン

今回取り上げるのは「ジョージア・ワイン」です。Ggmapja_1     【 ジョージア共和国】はロシアとトルコに挟まれ一部を黒海に面しています。わが国では長年【グルジア共和国】と称していましたが、この国でロシア語由来の「グルジア」を嫌う傾向があるそうで英語圏の呼称「ジョージア」が一般的になっているとか。むしろ関取「栃ノ心」の出身地と言ったほうが分かりやすいかもしれません。

Gotsa1_1 さてこのジョージアは、葡萄を醸造する文化が八千年以上続いていると言われており、土器【Kvevri(クベリ)】(右の写真)を使った伝統的なワイン製法が無形文化遺産に指定されています。

Gotsa3_1今 回ジョージア・ワインを4本購入したので、順次紹介していきたいと思いますが、今回は「Gotsa(ゴッツア)」という銘柄のロゼと白ワインを飲んでみました。ワイナリーは祖父の代(1860~1940年)に開園し、現在は孫のべカ氏一家が醸造に携わっています。なお銘柄の「Gotsa」は家名のGotsadzeの一部を使っているのではないか、と私は考えます。なお当主のベカ氏は元建築士という変わり種です。でも『当主が後を継ぐのは当然!』ということで、建築士の仕事に未練はないようです。一家はAsureti谷にある農園で有機農法によりブドウを栽培し、収穫されたブドウは標高1300mにある土地(Kiketi)でワインを醸造しています。わざわざこうした手間をかけるのは、冷涼な気候が微細なコントロールが必要な発酵作用やワインの個性を決める熟成を可能にするからだそうです。熟成については古典的な方法で行われています。その方法は、①野生のイースト菌を使用、②埋め込みの土器クベリ(埋め込みの大きな壺)に貯蔵、③フィルターをかけずにボトルに詰める、というものです。

Gotsa5_1Gotsa4_1 さてこのような製法で作られたジョージア・ワインはどんな味わいでしょうか?    今回味わったのは、Gotsa TAVKVERI 2015のロゼ・ワイン(写真右)、とGotsa Tsistska-Tsollauri 2016の白ワインです(写真左)。いずれもNatural Wineとの表記されて有機栽培のブドウを使っているいることを表しています。    先ずはロゼ・ワインから・・・色はピンクというよりもやや薄く赤みを帯びた色でした。ほんのり甘い香りがして口に含むと弱い渋味すなわちタンニンを感じましたが、飲みやすい味わいでした。次に白ワインですが、色がやや黄色味、うすいウィスキーのような色合いでした。味わいはやや酸味を感じましたが、軽い味わいですいすい飲めました。

 

[メモ] Gotsa Tavkveri 2015 11.5%  

                  Rose Georgian Natural Wine       Asureti Valley, KARTLI 

              Gotsa  Tsistska-Tsollauri 2016  12% 

                  Dry Unfiltered,Unfined White Wine      Asureti Valley,KARTLI

 

 

 

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芋焼酎・あらわざ

Arawaza01鹿児島・本坊酒造の芋焼酎「あらわざ」を紹介します。
「あらわざ」というと荒業という言葉を思いつきますが、この焼酎では新技と書いて「あらわざ」と読むのです。理由は芋焼酎の蒸留に【磨き蒸留」法という特許を取得した新技術を使っているからです。
実はこの「あらわざ」はかつてこのブログで取り上げていて(2015年5月)、ここでは特許を取得した新技術を簡単に紹介した後、本坊酒造について詳しく紹介します。
Honbou01酒造りの工程で蒸留は、原材料を酵母で発酵させた【もろみ】を釜で加熱し、気化したアルコール蒸気を集めて冷却し液体として取り出す。つまり蒸留はアルコールを抽出し濃度を高める工程といえます。そこで【磨き蒸留】法では蒸留釜に新鮮な空気を送り込む方法を採用。こうすることで蒸留中のもろみに空気の対流を発生させ、釜の中のもろみを安定化・均一化する効果があるそうです。でもただ空気を送り込むだけではだめで、釜の形状、蒸留時間、蒸気圧、もろみの量、等々を計算し試行錯誤を繰り返して、もろみを最適な状態で対流させる製法を確立したとのこと。
このように技術開発に熱心な「本坊酒造」とはどんな会社でしょうか?
創業は1872年(明治5年)といいますから、150年近い歴史がある会社です。現在の規模は、資本金が1億円、従業員が200人。少人数で特徴ある焼酎を造る会社が多いこの業界では、非常に大きな会社です。・・・で製品も多岐にわたり、焼酎はもちろん、ワイン、ウィスキー、更に梅酒、まで!
本業の焼酎造りでは、津貫貴匠蔵、知覧醸造所、屋久島伝承蔵、薩摩中郷蔵、と鹿児島県に4つの醸造所を構えています。例えば津貫貴匠蔵は、匠の技を継承するため【匠は貴し】という意味で名づけられるなど、それぞれの目的に応じた醸造所を設置しています。またワインについても山梨県の笛吹市に山梨ワイナリーを設置し(1960年)、2017年には同じ山梨県の韮崎市に穂坂ワイナリーを開設しています。
更にウィスキーについては、【日本のウィスキーの父】と言われる竹鶴正孝氏が勤めた摂津酒蔵(兵庫県)の創業者である岩井喜一郎氏を、第二次世界大戦後本坊酒造に招へいしたのです。そして鹿児島でウィスキー醸造を始め、その後最適な地を求めて山梨(1960年)、信州(1985年)に次々と蒸留所を建設し、1916年に本家帰りというのでしょうか鹿児島県津貫に蒸留所を建設しました。
Arawaza02このように創業地の鹿児島だけでなく、全国に展開しているのは焼酎醸造から出発した企業としては珍しく、マルチ展開が可能となるのは、資本力があるからこそなせる業です。
さて今回の「あらわざ」はどんな味わいでしょうか?
お湯割りで試しましたが、マイルドで優しい味わいでした。だれにでも受けいられそうな味わいでした。酒造では外国での需要を意識してラベルは英語の表記もあり、外国の品評会に積極的に出品してます。実はこの「あらわざ」、前回2015年に紹介した時には、IWSC2013で(世界的なアルコール飲料専門の品質・味覚協議会)金賞に輝きましたが、その後ISC2016(イギリスの酒類専門出版が主催)でも金賞を獲得してます。

[メモ] 25%、さつま芋(鹿児島県産)、米麹(国産米)
     本坊酒造株式会社
     鹿児島市南栄3番町27番地 http://www.hombo.co.jp/

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ウィスキー・エズラブルックス(Ezra Brooks)

Ezrab1今回は「エズラ・ブルックス(Ezra Brooks)」というウィスキーを飲んでみました。ケンタッキー州のウィスキーなのでバーボンウイスキーと言えば良いのでしょうが、実はライ麦を使ったウィスキーなのです。先ずはバーボンウィスキーの製法をおさらいしてみましょう。
1.主原料は、51%以上のトウモロコシ、ライ麦、小麦、大麦など。
2.アルコール発酵させた後、連続式蒸留機でアルコール度80%以下に蒸留。
3.原酒に加水してアルコール度を62.5%以下にする。
4.内側を焦がしたホワイトオーク樽で熟成。
次に本場アメリカでの法律上の規定は以下の通りです。
1.アメリカ合衆国で製造されたもの。
2.原材料トウモロコシの含有量は51%以上。
3.新品の炭化皮膜処理されたオーク樽を製造に用いる。
4.80%以下の度数で蒸留し、樽に入れる前は62.5%とする。
5.瓶詰めする場合は40%以上。
要するに今手元にあるウィスキーは、アメリカの酒税法上はバーボンウィスキーとは言えないようです。そのためでしょうか、「Ezra Brooks」のラベルには、【straight rye whiskey】とあります。しかしホームページを見ると原材料にトウモロコシを使った「Ezra Brooks」もあるので・・つまりこちらがバーボンウィスキー!。手元のウィスキーはライ・ウィスキーというのが正しいのでしょう!・・まっ、どちらでもいいんです、美味しく飲めれば!。
Ezrab2さてこの蒸留所は、19世紀初頭にケンタッキー州のオーエンズボロでメドレー家が創業したのに始まります。その製法には定評があり、1966年にはアメリカ政府から『ケンタッキー州で最も優れた小さな蒸留所』という評価を得たそうです。話は前後しますが、この「エズラ・ブルックス(Ezra Brooks)」というブランドは1957年に商品化されたのです。ですからブランドの歴史としては60年余になり、比較的新しいブランドです。
さてラベルには、『最高の原材料を使った真正のstraight rye whiskeyであリ、何世代に渡り、確固とした信念で造り、革新的な味わいを備えたウィスキーである。』とPRしております。≪私のかなり適当な訳なので悪しからず≫そして味わいについては『スパイスのきいたフィニッシュ、印象的な芳醇さ』を備えていると自画自賛しております。
さて実際にはどんな味わいでしょうか?
最初はロックで試してみましたが、グラスに注ぐと黄金色というよりも少し赤みがかった濃いアンバー色をしていました。口に含むと優しい感触がしました。口の中で温まるとともに辛口の刺激が強まりのど越しに辛口の余韻が残りました。

[メモ] Ezra Brooks Straight Rye Whiskey  90Proof(45%)
    Aged in New Charred American Oak
   Distilled & Aged in Indiana Bottled by Ezra Brooks Distilling Co.
ST. LOUIS, MO.,USA

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ヨーロッパのワイン

Cycle1今回は今までに飲んだことのないブルガリアとスペインの赤ワインを試してみました。…といっても特別な理由がある訳でなく、面白いラベルを見て選んでみたのです。意外にもこの方法が正解で、珍しいワインを体験することが出来ました。
最初は太った人物が自転車に乗っているのが描かれたラベルです。自転車は現代のものと同じ形ですが、乗っている人の重さでつぶれないか心配になります。このユニークなラベルのワインは、ブルガリアの【MINKOV Brothers(ミンコフ兄弟)】というワイナリーの「Cycle」という赤ワインです。Cycleとは自転車だから、それで自転車がラベルに描かれているのか!と納得したのですが、調べてみるとそれだけではありませんでした。
Cycle02さてブルガリアは東ヨーロッパのバルカン半島にあって、約4千年前にトラキア人によってワインが醸造された歴史があるそうです。このワイナリーは1875年に当時貴族出身でヨーロッパの一流大学を出た3兄弟(ミンコフ兄弟)が設立したものです。その後1894年には、ブリュッセルで開かれた国際ワイン品評会で初めて金賞を受賞するなど評価を得たのです。しかしその後の社会主義体制の下で低迷。2007年に現在のオーナーの元で最先端の技術を取り入れたワインづくりを行い、現在は順調に業績を伸ばしているそうです。
ところで自転車のラベルの件ですが、実は創業者の3兄弟の一人が発明家で自転車も作ったので、それにちなんで現オーナーが「Cycle」という名前とラベルの図案を考えたそうです。なお「Cycle」には、自転車のほかに『飲む人の心に若いころの記憶を回想させる。』という意図も込めてあるそうです。
私はブルガリアと言えばヨーグルトしか知りませんで、ワインは初めてでしたが早速飲んでみました。色は透明感のあるやや薄いルビー色で、渋みはそんなに強くなくマイルドで柔らかい口当たりの飲みやすい赤ワインでした。
Higueruela3_2次はスペインの赤ワインでラベルには二人の人物が描かれています。二人の間に赤いハートが小さく描かれていますが、これはどういうことでしょうか?ワイナリーのホームページを見ると、『多くの人たちがワインを通して楽しく過ごして欲しい』との趣旨が書かれていました。つまりラベルの人物は私たちであり、ハートはワインに対する愛を示しているのだと思います。
さてこのワインは、スペイン南東部アルマンサ地方の小さな村(人口千人程度)イゲルエラで造られています。、ブドウの種類はガルナッチャ・ティントレラ種というフランス原産のものですが、今やこの地域でしか造られていないとのこと。
Garnachaこのティントレラ種は果肉まで赤いのが特徴で深い赤色のワインとなることから、この品種を100%使ったワイン造りに挑戦し続け、今やこの地方を代表するワインとなったのです。なおこのアルマンサ地方は、地中海に面した都市バレンシアから内陸に100km程の所にある高原地帯で風が強く、風力発電が盛んに行われています。
さてどんな味わいでしょうか?!
色はやや濃い目のルビー色。少しイチゴの様な甘い香りがしました。口に含むとやや強めの渋みを感じたので、タンニンが多いように思いました。全体にしっかりとした味わいでスペイン産の地ぶどうによるワインを楽しむことが出来ました。

[メモ]  ①ブルガリア・ワイン Cycle Pinot Noir 2016
        MINKOV Brothers  13%
      ②スペイン・ワイン  higueruela 
        Garnacha Tintorera 2016  13%
        www.tintoralba.com

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正月のお酒

新年を迎えて『今年こそは!』と決意を新たにした方も多いでしょう。
でも私のように新たな決意をすることもなくだらだらと過ごした人間には、あっという間に正月も半ばとなってしまいました。・・・なので私には取り立てて報告することもありませんが、年の初めに飲んだお酒を「正月のお酒」として紹介したいと思います。
Tamaj1_3最初の1本は『東京の地酒』、石川酒造の「多満自慢 たまの慶(よろこび) 純米大吟醸」です。
石川酒造は東京都の多摩地区・福生市にあります。地図を見ると分かるように、福生市には多摩川と秋川の合流点があり、石川酒造はその合流点の近くにあります。こうしたことから石川酒造は、豊富な伏流水を利用していると想像できます。その歴史は古くて、文久3年(1863年)創業といいますから150年余も続く歴史ある酒造です。明治期に建築された土蔵等は、国登録有形文化財(全部で6件!!)に指定されていて、修繕しながら現在も使われているとのこと。
Tamajiman1さてこの歴史ある酒造は、最初多摩川の対岸にあった森田酒蔵の蔵を借りて創業したそうです。この時森田酒蔵では「八重菊」という銘柄を出していたので、石川酒造では姉妹品として「八重桜」という銘柄を出し、その後大正8年(1919年)に「八重梅」、昭和8年(1933年)に現在の「多満自慢」に銘柄を変えたとのこと。そこで疑問が湧きました。『なぜ多摩ではなく多満としたのか?』  
それは、『多摩の心をうたいつつ、多摩の自慢となるよう、多くの人たちの心を満たすことが出来るように』と・・・つまり「多満」は多くの人の心を満足させたい、との酒造の気持ちが込められているのです。
さて正月の酒「多満自慢 たまの慶」は、純米大吟醸で独特なフルーティな香りが特徴です。そして箱書きには、『大粒の心白米を半分まで精米したものだけを使い、すべての醸造工程を低温で時間をかけて造っている。』、とあります。そして『瓶詰工程では、生酒のまま瓶詰めし栓をしたのち温水による火入れをする。』とのこと。こうすることで香りの揮発を防いで濃酵な味わいを得ることが出来たそうです。
Tamaj2なおここで【心白米】とは、酒造好適米のことで「心白」とはお米の白色不透明な芯をいい、細かい空隙があるので麹菌が入り易く発酵が進むといわれています。
さてこの「たまの慶 純米大吟醸」の味わいですが、先ずそのまま常温で飲んでみました。
吟醸香はあまり感じませんでしたが、口に含むとやや酸味を感じました。さらりとした舌触りで口の中で温まるとしっかりした感じになりました。次にぬる燗でも飲んでみましたが、甘酸っぱい香りがあって、口の中に辛口の余韻が残る味わいでした。
二本目は山形の地酒「遊佐来(ゆさこい) しぼりたて生 原酒」です。
Yusaki酒造は「杉勇(すぎいさみ)蕨岡酒造場」で、大正12年(1923年)創業。江戸時代から続く銘柄「鳳正宗」と当時地酒組合長であった「杉勇酒造」とが合併して出来たとのこと。鳥海山系の伏流水を使った仕込みには定評があります。この「遊佐来」は、酒造のある山形県遊佐町産の酒米【雪化粧】を100%使って、精米度を高め低温で醪(もろみ)をゆっくりと発酵させているそうです。こうすることで純米酒特有の酸味が強くなるのを抑えているとのこと。
このお酒は冷酒で飲んでみました。
やはり【しぼりたて生原酒】ということで、アルコール度が高くとろりとした感触で、しかも純米酒らしい甘みが感じられ、冷たくて口当たりもいいため、ついつい杯を重ねてしまいました。鍋物と一緒にいただくと最高でした。

[メモ]  多満自慢 たまの慶 純米大吟醸  15度以上16度未満
      原材料 米(国産)、米麹(国産米)  精米歩合 50%
      石川酒造株式会社  
      東京都福生市熊川一番地

      遊佐来 しぼりたて生 原酒  18度 精米歩合60%
      原材料 米(国産)、米麹(国産米) 
      遊佐町産「雪化粧」100%
      合資会社 杉勇蕨岡酒造場
      山形県飽海郡遊佐町上蕨岡字御備田47-1  

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南信州ビール

ふるさと納税を初めて利用してみました。
この納税にはいろいろ批判はあるようです。本来は『自分の出身の古里を応援する』との趣旨だったと理解してますが、納税の額を競うため高価な品物を返礼品として出すようになり、本来の目的から離れているように感じています。
Shinshub01_2そこでふるさと納税を利用するにあたって、酒好きの私としては【地酒、地ビール、地ワイン】などその土地の特徴のあるものに限って利用してみることにしました。ただ私のふるさと・・・といっても両親の出身地宇和島市ですが・・・返礼品にはアルコール類は無いので、他の自治体を当たることにしました。なお宇和島市は2018年7月の西日本大雨災害で浄水場の崩壊など甚大な被害を受けたので、ささやかながら義捐金の寄付をしました。
前置きが長くなりましたが、結果として長野県の宮田村(ミヤタではなくミヤダ、と読むそうです)の「南信州ビール」をチョイスしました。
Shinshub02_2宮田村は長野県の中央部よりやや南、中央アルプスのふもとにある南北に細長い自治体です。そして天竜川を挟んで南東方向に南アルプスを望む高原の村です。こうした自然環境なので、気温は冬季マイナス15度を下回る日が多く、適度な湿気をもたらす霧が発生し、更に中央アルプスの雪解け水が花崗岩質の土壌にしみ込みろ過されて良質な軟水となって湧き出る、と正にウィスキーの醸造に適した気候になっています。このためでしょう、「マルス・ウィスキー」のブランドで知られる本坊酒造が・・・焼酎だけではないのです!!・・・マルス信州蒸留所を1985年に開設しています。
ところで南信州ビールの会社について調べてみると、社長はなんと本坊修氏となっています。氏は本坊酒造の代表取締役会長でもあります。この会社の営業開始が1996年(平成8年)7月となっているので、マルス信州蒸留所で実績のある本坊酒造が地ビールの立ち上げに尽力したのであろう、と想像します。
さて今回の南信州ビールは【おすすめセット】というもので、3種類のビール「ゴールデンエール、アンバーエール、クリスマスエール(冬季限定)」(各330ml)が計12本入ってました。
Shinshub03_2Shinshub04_2早速試飲してみました。
先ずは「ゴールデンエール」から・・・色は濃い茶色ですがいい香りがしました。色が濃いので濃厚な味わいかと思ったら意外にすっきりとした味わいでした。
次は「アンバーエール」です。アンバーと言うように茶系の濃い色合いで、濃厚で力強くやニガ味のある味わいでした。
最後は冬季限定の「クリスマスエール」です。
前の二つと比べると色はやや薄いものの少し甘い香りとほろ苦さのある味わいでした。
いつも発泡酒を飲んでいる私には、ちょっと濃いめの本格ビールを味わえて幸せな気分になりました。
なお宮田村のホームページには、【ふるさと納税をどういう目的に使ってほしいか】というアンケートの項目がありました。私は【子供の教育など】という項目にチェックを入れました。次代を担う子供たちが元気に育って欲しい、という願いを込めました。

[メモ]  南信州ビール  ゴールデンエール   5%
                アンバーエール    5.5%
                クリスマスエール   7.5%
     南信州ビール(株) 駒ケ岳醸造所
     長野県上伊那郡宮田村4752-31

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芋焼酎・復刻 手造りおはら

Ohara01久しぶりに芋焼酎を飲んでみました。
鹿児島県南さつま市・本坊酒造の「復刻 手造りおはら」です。
この焼酎は、昭和50年代後半に鹿児島工場で手造りの甕仕込みで造られて、鹿児島県だけで販売されたものだそうです。そしてこれはその復刻版と言うわけです。
【本坊酒造】は、資本金1億円、従業員数約200名、というこの業界では珍しい大会社です。この会社は1872年(明治5年)に設立されましたが、その後ウィスキー醸造を手掛けます。これは、明治から大正にかけて日本のウィスキー造りに貢献した岩井喜一郎氏を1945年(昭和20年)に本坊酒造に迎え、ウィスキー醸造免許を取得し1960年(昭和35年)に山梨県に蒸留所を開設したのが始まりです。その後【地ウィスキー】の火付け役となったりして、1985年(昭和60年)には長野県駒ケ岳山ろくに【マルス信州蒸留所】を開設し、2016年(平成28年)には創業地である南さつま市に津貫蒸留所を新設し、ウィスキーのほかこの「復刻 手造りおはら」も醸造しています。
一方『日本の風土を活かしたワイン造り』を目指し、1960年(昭和35年)に山梨県笛吹市に【マルス山梨ワイナリー】も開設しております。もちろんこの酒造では、メインの焼酎(芋、麦、米)のほか梅酒も造っているので、まさに『総合アルコール醸造会社』として業界の一角を占める大会社となっています。
Honbou01Honbou_tsunukiこの焼酎を醸造する【津貫貴匠蔵】のある南さつま市加世田津貫は創業地で、この地名は加世田から東シナ海に面する防津・・・昔は中国等へ出港する港町として栄えた・・・にぬける(貫ける)道の途中にある場所ということで【津貫】となった、とのことです。この津貫には、多くの石蔵が建てられていて一年を通して温度差が少ないので貯蔵庫として活用され、例えば樫樽に焼酎の原酒を貯蔵することで、樽の香りと色がわずかに溶け込み淡く黄色みを帯びる【熟成原酒】になるとのこと。なおこの地に昔は鉄道が石蔵まで引き込まれ、工場の燃料や製品の搬出に利用されていたそうで、往時の繁栄が想像できます。
Ohara02さてこの「復刻・手造りおはら」は、本社にある津貫貴匠蔵で伝統的な製法で造られています。すなわちさつま芋は黄金千貫、黒麹を使い、常圧蒸留の後甕壷で仕込んでいます。また割り水には津貫の天然水を使っています。こうして出来上がった復刻版「手造りおはら」は、酒造によると『柔らかく、旨味とコクがあって、甘い香りと味わいが感じられる。』そうです。
実際にはどうでしょうか、早速試してみました。
酒造のお勧めの飲み方は、お湯割りとロックなので、先ずはお湯割りで試してみました。
口に含むと確かに柔らかい感じがしましたが、そんなに甘みを感じることはなく、のど越しに辛口の余韻が残りました。黒麹仕込みで常圧蒸留なのでガツン系かなと思いましたが、それ程強くは無くしっかりとした味わいでした。次にロックで試してみましたが、アルコール度が高くなっただけに辛口の度合いが強くなったように感じました。

[メモ] 25%、原材料/さつま芋(鹿児島県産)、米麹(国産米)
     本坊酒造株式会社
     鹿児島市南栄3丁目27番地   http://www.hombo.co.jp/

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日本酒・甲子正宗

Sakurajo1千葉県・佐倉市にある佐倉城址公園を訪ねました。
佐倉城は天守閣や櫓はなく城の面影は敵の侵入を防ぐための土塁などがあるだけでしたが、本丸跡を含む公園の規模から大きな城であったことが伺われました。また公園内には国立歴史民族博物館があり、「日本の中世文書」という特別展示公開が行われてました。また常設展示として、古代から現代まで時代ごとに日本人の生活様式が展示されており、一見の価値があります。
Sakurajo2園内を散策すると堀田正睦(まさよし)とハリスの銅像が並んでおりました。実は佐倉城は1610年徳川家康の命により土井利勝が築城し、その後長く佐倉藩を堀田家が治め9人もの老中を輩出した名門なのです。特に江戸時代末期、日米修交通商条約の交渉に当たったのが老中・堀田正睦で、二対の銅像はこの史実を元に造られたようです。
今回は城址公園だけを見学しましたが、佐倉市内には武家屋敷や旧堀田邸など史跡が点在し佐倉藩11万石の城下町の面影を楽しむことが出来るとのこと。次回桜の頃にはもう一度たずねたいものです。
なぜ急いだかというと、実はもう一箇所日本酒の酒造「飯沼本家」を訪ねたかったからです。
この酒造は江戸時代の元禄年間に創業したといいますから、300年以上続く老舗です。でも現社長の飯沼氏は、『先祖が造っていた酒を同じように造っていては長続きしない。時代の先をいく酒造り、例えば和食とのマリアージュを考えるなど、食との関係を意識した酒造りをしている。』と述べています。
Iinuma1Kinoene1酒造の敷地内に「酒々井まがり家」というカフェ&ギャラリーがあり、日本酒や土産物のほか軽食も提供していて、私はホットコーヒーを頂いて冷えた体を温めました。車で来たため試飲は出来なので、散々迷った挙句「甲子正宗」の【純米吟醸】と【濃醇旨口】の2本を購入しました。
私は純米酒がその蔵の特徴を表していると思っているので、ここで【純米吟醸】を選んでみました。このお酒は「ワイングラスで美味しい日本酒アワード2017」で金賞を受賞したとのこと。
次に選んだ【濃醇旨口】はいわゆる醸造アルコールを添加した甘口の普通酒に昭和55年醸造の大吟醸酒を加えることにより、濃醇な旨味を出した長期熟成酒だそうです。
ではどんな味わいか!?早速試してみました。
Kinoene2先ずは【純米吟醸】から・・・『ワイングラスで美味しい』とのことなので冷やして飲んでみました。いい香りと共に酸味も少し感じました。口に含むとお酒の温度が上がるためでしょうか、のど越しに辛口の余韻が残りました。次にぬる燗にして飲んでみました。香りがやや強くなり酸味も感じて複雑な香りとなりました。口に含むとまろやかでのど越しに辛口の余韻が残るのは同じでした。
次は【濃醇旨口】の方ですが、先ず色がほうじ茶のような薄い茶色でした。実は同じようなお酒を以前飲んだことがあります。・・・たしか「ダルマ正宗」という長期熟成酒で、同じような色をしてました(2013年1月14日付ブログ参照)。
Kinoene3このお酒には好き嫌いがはっきり出ると思います。というのも、かなり複雑で鼻をつくような香りでしたから。ぬる燗でも冷酒にしても飲んでみましたが、味わいが濃厚すぎてちょっと引く、という感じでした。そこで常温で試してみたところ、こちらの方がくせが無く、私には飲みやすいものとなりました。


[メモ] 甲子正宗 【純米吟醸】  15度、原材料 米、米麹(いずれも国産)
                     精米歩合 55%
     甲子正宗 【濃醇旨口】  15度 原材料 米、米麹(いずれも国産)
       平成16年醸造酒             醸造アルコール
                     精米歩合 70%

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イタリアの赤ワイン

ワインのことをインターネットや書籍で調べると、『テロワール(Terroir)』という言葉が良く出てきます。聞きなれない言葉ですが、フランス語で土地を表す単語Terreの派生語で、ブドウ品種の栽培における土壌、地形、気候、更には栽培技術など、その土地独特の環境や栽培方法を含めた概念を示す、と言われています。
Romanee_conti_2例えばブドウ品種のピノ・ノワール種から多くの赤ワインが造られていますが、同じ品種で醸造される「ロマネ・コンティ」はどんなに安くても1本100万円を下らない、と言われています。この赤ワインはフランスのブルゴーニュ地方・ロマネ村の全面積369haのうちわずか1.8ha(100m×180m)の面積で栽培されるピノ・ノワール種から醸造されているのです。ではその周囲で栽培されているものとの違いは?と問われれば、それは『正に「テロワール」の違いである。』と言うことでしょう!?
ところでブドウの品種はどのくらいあるのか?調べてみると、赤ワイン向けの黒品種は30種、白品種は18種とのことでした(ウィキペディア「ワイン用のブドウ品種の一覧」、より)。
Italianmap_2私は黒品種では前述のピノ・ノワール種の他カベルネ・ソービニオン種、メルロー種など主としてフランス・ワインで使われているものしか知りませんでしたが、イタリア・ワインには、北部のピエモンテ州のバルベーラ(Barbera)種、南部のシシリー島のネロ・ダヴォラ(Nero D’Avola)種、があることを知りました。
そこで今回は、この2つの品種を使った赤ワインを飲んでみることにしました。
Italy_sansilvestro3lItaly_sansilvestro_2先ずはイタリア北部ピエモント州のSANSILVESRO社の「BARBERA D’ASTI」、格付けはDOCGと最上位です。この会社は4世代にわたり経営を続け、少量生産のブドウ栽培者からブドウを買い上げワインを醸造しています。ブドウの品質がバラバラでは良いワインは出来ませんから、品質維持のため【信頼と協調】をキーワードに、多くの生産者との良好な関係を保つよう努めているそうです!このワインで使われているバルベーラ品種は渋味が少なく酸味が強い特徴があり、イタリア以外ではカルフォルニア・ワインでも使われているそうです。
さて味わいはどんなでしょうか?私はワインのテイスティングには自信がありませんが・・・色はやや濃いルビー色で、香りは少し酸味のあるもの。口に含むと渋味よりも少し酸味を感じましたが、そんなに気になりませんでした。
Italy_dacastelloNero_davola次にシシリー島のネロ・ダヴォラ種を使ったDACASTELLO社の「SICILIA NERO D’Avola」です。格付けはDOCですから、DOCGに次ぐものとなります。このネロ・ダヴォラ種のブドウはシシリー島南東部の小さな町Avolaで数100年前に栽培され、その後島中に拡大したと言われています。この会社はピエモント州のアルバ(Alba)に本部があって、イタリア国内各地で栽培される良質なブドウ品種を選んでワインをつくる方法を採っているとのことです。
色は濃いルビー色でこれはこの品種の特徴のようです。口当たりは最初まろやかでその後舌先に渋みを感じました。そしてのど越しに渋みが余韻として残りました。全体に力強い印象でした。

[メモ]  BARBERA D’ASTI
     Denominazione di Origine Controllata e Garantita(DOCG)
     2014  SANSILVESRO
     
     SICILIA
     Denominazione di Origine Controllata (DOC) 
     NERO D’Avola
     2017  DACASTELLO

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ウィスキー・TAP357

Tap3572今回はちょっと変わり種のウィスキーを飲んでみました。
これはカナダのウィスキーです。カナダではライ麦を原材料とするウィスキーが多いそうですが、この「TAP357」はメープル(カエデという樹木)の樹液から作られる【メープル・シロップ】とライ麦のウィスキーをブレンドしたものです。ウィスキーとはいえ甘いシロップとブレンドしているので、普通の?ウィスキーと違って甘いだろうし一体全体どんな味わいか興味をそそられます!!
先ず「TAP357」という名前ですが、【TAP】は英語で「樹木を切りつけて樹液を採る」という意味があり、メープル・シロップをつくるためカエデの樹液を集めていることから引用したように思います。そして数字の【357】は、樽貯蔵したライ・ウィスキーの3年、5年、7年ものの原酒をブレンドし、更にメープル・シロップをブレンドしているとのこと。
Tap3571さてこのウィスキーの特徴であるメープル・シロップですが、カナダの東部ケベック州ではカナダ全体の90%を生産しているとか。
また採集の時期が2月から4月にかけて気候の良い20日~25日間に限られているので、ケベック州では春の訪れを示す、いわば春の風物詩となっているそうです。なおラベルには、カエデの樹木に傷をつけて樹液を採取する労働者たちの光景が描かれています。
次にこのウィスキーの蒸留所ですがいろいと調べてみたもののあまり情報が無かったのですが、どうやら西部のカルガリー市郊外のAlberta 蒸留所のようです。1946年創立だそうで比較的新しい蒸留所です。
Tap3573このように生まれも育ちもユニークな(?)ウィスキーはどんな味わいでしょうか?!
グラスに注ぐと濃い黄金色で、甘い香りと共にちょっと鼻に刺激を感じる・・・これがメープルの香り?・・という複雑なものでした。
恐る恐るストレートで一口飲むというより舐めてみました。
甘ったるくのど越しに辛口の刺激を感じました。・・・なのでこれはロックか水割りにした方がいいかも?このウィスキーは好みがはっきりと分かれるでしょうね!最終的に私はロックでゆっくり味わうことにしました。こうすると甘ったるさが少し消えて飲みやすくなりました。

[メモ]  TAP 357  Maple Canadian Rye Whisky
     40.5% Product of Canada
TAP 357  Montreal, Quebec, Canada   www.tap357.com

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泡盛・どなん・海波

Kaiha01先日・・・といっても2018年8月のことですが・・・テレビで沖縄の海をシーカヤックで渡るドキュメンタリー番組がNHKで放映されました。沖縄・八重山諸島の石垣島から与那国島まで118kmを、海洋冒険家の八幡暁さんがシーカヤックを操り、それをドローンによる空中撮影を交えて紹介する番組でした。コバルトブルーの海にサンゴ礁が透けて見え、白いシーカヤックがポツンと浮かんでいる・・・とてもすばらしい自然の美に感動しました。
【美ら海(ちゅらうみ)】といわれるのも納得でした。
ところで番組の終わり近く『与那国島は渡るのが困難な島ということから、【渡難(どなん)】と言われてました。』とのナレーションが入りました。・・・あっ、そういえば与那国島には「どなん」というアルコール度60度のお酒があったなぁ!・・・と、美しい風景に感動したのに、呑ん兵衛の悲しさ「どなん」が急に飲みたくなりました。
・・・【注】 『どなん』という言葉の由来には諸説ありまして、与那国島を表す島の言葉「どに」とか「どぅなん」による、とも言われています。・・・
・・・という訳で、早速東京・狛江「籠屋」さんに行ったのですが、最近「どなん」は入荷がないそうで、わずかに小瓶が一つだけありました。これだけでは物足りないので、同じ与那国島の崎元酒造所の「海波」も購入。どちらもアルコール度は30度とちょっと控えめですが、与那国島の土地柄を知るにはちょうどよいかもしれません。
ここで泡盛について、ちょっとおさらいをしておきましょう!
DonanKokusen泡盛は、15世紀にシャム王国(現在のタイ)から琉球王国に伝わったと言われていて、アルコール度数を決める時一定の高さからグラスに注ぎ、その泡の盛り上がり具合から度数を決めたことから「泡盛」という名前が生まれたとか。琉球泡盛の原料はタイのインディカ米で、これを蒸し麹には黒麹菌を使用、そして麹菌を付けた蒸し米と水と酵母を一度に仕込み(全麹仕込み)発酵熟成させます。この発酵熟成したモロミを単式(つまり1回)蒸留してアルコールを抽出します。なおここで最初に蒸留したものを「はな=初め」と言ってアルコール度が高いのでこれを「花酒」と称するようになったそうです。
なお「花酒」はアルコール度60度でスピリッツ類に分類され、45度未満のものは「泡盛」で焼酎乙類に区別されています。30年位前に沖縄へ行って花酒「どなん」を購入しましたが、水割りにしたら色が白濁したのが印象に残っています。今回花酒の「どなん」が手に入らなかったのは残念です。
この「どなん」30度は、与那国島の国泉泡盛合資会社のもので、この会社は1958年に地元の有志3人で設立されたのです。人工添加物を一切使わず蒸し米も蒸留も昔ながらの直火式釜を使い、全て手造りで長い伝統を伝える花酒や泡盛を造り続けています。
Kaiha02Sakimotoさてもう一つの泡盛「海波」は、昭和2年(1927年)設立の崎元酒造所のものですが、伝統的な手造りの製法を守っていることで知られています。特にこの「海波」は2007年から発売されている比較的新しい「にごり泡盛」です。ここで「にごり」の意味は、蒸留直後の濃い原酒を割り水とブレンドし白く濁らせているからだそうです。そして半年くらい熟成が進むと徐々に透明となりまろやかになる、とラベルに表示されてます。
さてこれ等の泡盛はどんな味わいでしょうか?
先ずは「どなん」をロックで試してみました。
香りはあまりありませんでしたが、口に含むとちょっと甘みを感じました。のど越しも柔らかくて飲み易く何杯でもいけそうな味わいでした。
次に「海波」を同じロックで飲んでみました。
香りはちょっと表現に困る独特なものでした。口に含むと少し辛口ですが、優しい口当たりでした。製造年月は2018年4月となっていたので、瓶詰め後半年過ぎているので、まろやかな味わいになっているのでしょう!
「どなん」も「海波」も、どちらもくせのない飲み易い泡盛でした。


[メモ] どなん 30度、米、米こうじ、
          国泉泡盛合名会社
          沖縄県八重山郡与那国町字与那国142

    海波   30度、米こうじ(タイ産米)、
          合名会社 崎元酒造所
          沖縄県八重山郡与那国町字与那国2329

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日本酒・天明

Tenmei01今年(2018年)の夏は本当に暑かったです!!
『こうした夏は冷酒に限る!』と思って購入したのが「天明 槽しぼり 純米本生」です。しかし開封したのはやや涼しくなった9月になってしまった。・・・で、今回は福島県の「天明」を取り上げます。
Tenmei1実はこのブログで「天明」を紹介するのは2回目です。初回は昨年(2017年)の10月ですから約1年ぶりになります。前回は「天明 純米火入れ」(右の写真)でしたが、今回は同じ天明の純米でも【本生】、すなわち生酒で冷やして飲むタイプです。どんな味わいなのか、楽しみです!!
日本酒については、「全国鑑評会」という品質を競うコンクールが年1回開催されてます。ここ数年は福島県のお酒が上位にランクされています。その特徴は【芳醇甘口】というもので、一時代を築いた新潟県の【淡麗辛口】は旗色が悪いようです。まぁ日本酒は嗜好品的な要素が多いので『どれが一番!』とは言えず、昔ながらの製法を守っている酒造がたまたまその時代に合った日本酒が珍重されるのだ、という位に考えた方が良さそうです・・・あくまでも私見ですが・・・。
Akebono01さてこの「天明」は例によって東京・狛江市の籠屋酒店で勧められたものです。福島県の曙酒造合資会社が造っておりまして、創業は1904年(明治37年)と言いますから100年以上続く酒造です。もともとは大黒屋酒造店として出発したのですが、『新しい夜明け』とか『のぼりたての太陽』をイメージする【曙】という字に着目して社名を変更したとか。・・・右の酒造の写真はグーグルから拝借しました。
この会社のモットーは【時代とともに自然とともに進化し続ける酒】とのことで、地元米の旨味、米の出来具合、米の特徴を生かしつつ、米自体の持つ力を信じ声を聞き、後は酵母の持つ生命力にゆだねた酒造りを行っているそうです。
Akebono28このように書くと酒造りは簡単のようにみえますが、実際には酒米の選定から始まって精米歩合、蒸し米への麹菌の振りかけに始まり、酒母からモロミに至る過程の温度管理、発酵状態の確認など、夜を徹した作業が続き、最後の絞りまでそれぞれの工程にかかわる人たちの努力の結晶が、例えば今回いただく「天明 槽しぼり 純米本生」として実を結ぶのです。
さてこの「天明」のコンセプトは、『季節感を出す』ということで、槽しぼり、全量純米、米の違い、ろ過の有無、冷温貯蔵、などの方法を駆使して表現しようとしたそうです。具体的には、地元坂下産の酒米「五百万石」を麹米50%、掛け米65%までそれぞれ磨いたものを使用し、さらに酵母には「協会9号」と自社の「酵母N」とをブレンドしたものを使っているとか。
Tenmei02なおラベルには「槽しぼり」との表示があります。これは発酵をおえた後酒槽(さかぶね)という装置にモロミを分けた袋を積み重ね、上に乗せた板に加圧して酒を絞り出す、この一連の工程を槽しぼりと称しています。
では早速味わってみましょう。
冷酒でも少し甘い香りがしました。福島の酒は【芳醇甘口】と言うのは本当かも!?と感じました。でも口に含むと確かに全体として甘口でしたが、やや辛口の味わいも感じた複雑なものでした。アルコール度は16度と高く、しかも口当たりが良いのでつい盃を重ねてしまい、かなり酩酊してしまいました。

[メモ]  アルコール分 16度、原材料:米(国産・上述)、米こうじ(国産米・上述)
     精米歩合 65%、製造年月 2018年8月
     曙酒造合資会社
     福島県河沼郡会津坂下町字戌亥乙2番地
     Tel 0242-83-2065 http://akebono-syuzou.com/

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ウィスキー・Speyburn(スペイバーン)

Speyburn01久しぶりにスコッチのシングル・モルトを飲んでみました。
今回はスコットランド・ハイランド地方の「Speyburn(スペイバーン)」を選びました。
先ず蒸留所の場所ですが、スコットランドのスペイサイド地方、ローゼス(Rothes)地区にあります。この地区による分類は、【シングルモルトを愉しむ】(土屋守著、光文社新書)によりますが、ボトルのラベルには「ハイランド(Highland)」の文字が??土屋氏によると、以前スペイサイドはハイランドの一部とみなされていたのですが、スペイサイドに多くの蒸留所が林立(現在約50)したため、独立した区分としたとのことです。
Speyburn01_2創立は1897年と言いますから、約120年になります。この蒸留所は創業者のJohn Hopkinsが最初に造ったもので、この年がビクトリア女王の即位60年に当たったことから、年内12月1日の操業を目指して準備したそうです。
ではなぜ彼はこの地に蒸留所を造ったのでしょうか?
それはこの地を流れるスペイ川の支流で手つかずの川(Granty Burn)を発見し、水質がとても良くクリアだったので『自然でフレッシュなウィスキーが出来るだろう!』という直感から、蒸留所を建設することを決めたとか。彼の優れた洞察力が、その後120年余続くことになったのです!
そしてこの蒸留所建設に当たって、当時有名な設計者だったDoigは川の谷間で十分なスペースがとれないため建物にパゴダ式の屋根を使い蒸留所内の空気の流れを造りだす工夫を凝らしたとのこと。このパゴタ式の屋根は尖塔型になっていていわば煙突の役割を果たしています。原材料の大麦に水を加え発酵を促し麦芽にしますが・・・これをモルティングといいます・・・、この建物に麦芽を乾燥するための役割を持たせているので、【乾燥塔(キルン)】とも呼ばれています。なおモルティングは大麦の発芽を均一にするため人力で均一にならす必要があり、これが重労働なのです。この蒸留所ではドラム式モルティングという、蒸気を動力にしてシリンダーを回転させモルティングを行う方式を行っています。これも狭い場所を上手に利用する工夫だそうです。
Speyburn02スコッチ・ウィスキーでは古くからの設備をそのまま使用している蒸留所が多いですが、御多分に洩れずSpeyburnも100年来蒸留法は変えておらず、単式蒸留器と全長100mにもなる銅管式冷却器は設立当時のものを現在も使っているとのこと。更にアメリカ産樫樽で熟成する石積みの建物もそのまま使っているそうです。
さて古くからの方式を守っているSpeyburnは、どんな味わいでしょうか?早速試してみました。
色はゴールデン・アンバーというか、やや明るい黄金色でした。
香りは少し甘みを感じました。ラベルの説明書きによると、蜜の他レモンやリンゴの香りがするとのことですが、私には分かりませんでした・・・。味わいはソフトで優しいもので、これは創業者のJohn Hopkinsが惚れ込んだGranty Burn川の水のなせる技だと思いました。

[メモ] Speyburn 
    Highland Single Malt Schotch Whisky  40%、
    The Speyburn Distillery、 Rothes Marary、Scotland
    http://www.speyburn.com

   

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まるきワイナリー

Takebow20183私は山梨県甲州市の「まるきワイナリー」の【マイワイン・システム】を利用しています。このブログでも何回か取り上げましたが、これは収穫した甲州種を仕込んだ白ワインを最長5年間自由に蔵出し出来る【システム】です。
この【マイワイン】には、A:甲州辛口(1口100本)、B:甲州樽熟成(1口60本)、C:甲州辛口(1口50本)、の3コースがあります。
私は過去にBコースを利用し樽熟成が時間と共にワインの色が濃く、黄金色に変わっていくのを楽しみました。今回Cコースに変更したのは、2、3年位空けて再度申し込みビンテージの違いを比べてみようと思ったのです。しかしその後新規募集が停止となり利用は出来なくなりました。
・・・う~ん、残念!!
Marquis6さて「まるきワイナリー」は、1877年に日本人として初めてワイン醸造技術を習得するためフランスに渡った中の一人土屋龍憲氏が帰国後醸造所を引き継ぎ、1891年に「まるき葡萄種」を設立したものです。当時のものと思われる社名を記した看板が店内に飾ってありました。
このワイナリーのブドウ畑の特徴は、不耕起草生栽培とサスティナビリティでしょう!!
不耕起草生栽培とは、『畑を自然に近い状態で、出来るだけ人の手を入れずに栽培する』というものですが、口で言うほど簡単ではありません。
経験や知識を元にその土地にあったやり方を試行錯誤する必要があります。またサスティナビリティは、こうした努力を絶え間なく続けていくことを意味しています。
まるきワイナリーは大資本のワイナリーとは違いますが、常に新しいチャレンジを続ける創業者の精神が脈々と生き続けるワイナリーと言えます。
またワインのラベルにも特徴があり、ブドウの葉で統一されていてそれぞれ原材料となるブドウの種類に応じた葉をデザインしてあります。ただ私のように予備知識のない者にはちょっと『猫に小判』です・・・。
・・・ここで裏話を・・・実は以上述べたことはまるきワイナリーのホームページ(HP)を参照したものです。このHPを読むとワインの歴史や原料づくり、仕込みなどに対するワイナリーの考え方を知ることが出来、大いに参考になりました。
充実したHPの一読を強くお勧めします!!
Takebow20184Takebow20185さて今回は、【マイワイン・システム】の白ワイン「Take‐Bow」と「ヤマ・ソービニオン」という赤ワインを飲んでみました。
なお【マイワイン】は、私が作成したラベルを印刷・貼り付けするサービスがあり、今回は我が家の庭に咲いた「ノウゼンカヅラ」が夏の時期にふさわしいと考えラベルに使ってみました。一方「ヤマソービニオン」は、山梨大学ワイン研究所の山川氏が県内に自生する「山ブドウ」と赤ワインで広く使われている「カベルネ・ソービニオン」を交配し、11年かけて完成したものです。この品種は赤ワイン専用種で、醸造後樽熟成をしているとか。このため豊かな樽香、力強いタンニン(渋味)などが特徴だそうですが、その味わいはどんなものでしょうか?
早速試してみました。
先ずは「Take‐Bow」から。辛口のあっさり系の白ワインでした。良く『甲州種のワインは和食に合う。』と言われてますが、正にその通りだと感じました。和食の繊細な味わいを邪魔することなく、でも白ワインの存在感はしっかり示している、そんな感じの味わいでした。
Takebow20186次は赤ワインの「ヤマソービニオン」をいただきました。
フランス・ボルドーのカベルネ・ソービニオンを使った赤ワインとはちょっと違う・・・うまく表現できませんが・・・独特のしっかりした味わいでした。ラベルには右のようなティスティング・チャートが載っていて、『あっ!なるほど!!』と納得しながら楽しむことが出来ました。

[メモ]  まるき葡萄酒株式会社
      山梨県甲州市勝沼町下岩崎2488
  Tel 0553-44-1005 http://www.marukiwine.co.jp/

【余談】 天謝園
      まるきワイナリーでは、昨年2017年にブドウ狩り、ワイナリーとカフェが楽しめる観光ブドウ園「天謝園」をオープンしたそうです。伝聞形式にしたのは実際に行ったことがないからですが、私が注目したのは工場見学やティスティングも合わせて出来ることです。そして併設のカフェでは、熟成ワインで煮込んだカレー、ワインスムージー、更にワインパウンドケーキなどワインに関する食品がメニューにあるようです。
なんだか美味しそうですねぇ・・・これは是非一度立ち寄ってみなくては・・・

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日本酒・田村 純米吟醸

Stamura1今年(2018年)は梅雨が6月早々に開け、7月に入ると連日猛暑が続いています。これが私の様なご老体にはこたえるんですよ・・・熱中症で死なないように寝る時もクーラーをかけ、更に扇風機を回して寝室の空気をかき混ぜて冷気が体に当たらないようにしています。
こんなうだるような暑さの中で日本酒を楽しむには、やはり冷酒で飲むのが一番!!・・・ということで、今回は福島県郡山市の純米吟醸「田村」を選んでみました。
Niidahonke1「田村」を造っているのは【仁井田本家】という酒造で、創業は1711年というから300余年にわたる歴史があります。
この酒造のホームページを拝見して私が『すごいな!!』と思ったのは、今から約50年前第17代当主の仁井田穏光(やすみつ)氏が、『酒造りの要素、米、水、人、ひとしく天然無垢の酒を造ろう。』と決断したことです。つまり無農薬、無肥料の自然米と天然水による酒造りを目指したのです。今でこそ無農薬農法などは広く行われていますが、50年前はこうした考え自体が珍しかったと思うし、こうした新たな挑戦を伝統にあぐらをかかず決断した当主は素晴らしいと思いました。
Niidahonke2更にその後2011年、東日本大震災によって休業を余儀なくされた時・・・それは丁度創業から300年の節目の年でもあったのですが・・・『次の百年後にむかって、つないでいこう!』と考えたとのこと。ここで私の理解によると、【つなぐもの】とは無農薬・無肥料で米をつくる田んぼであり、蔵で働く人はもちろんのこと蔵に積みついている麹菌のような微生物までも含めるのでしょう。これらは一朝一夕で出来るものでなく長年の積み重ねとたゆまない努力を続けることが必要です。大震災を契機に決意を新たにした酒造の心意気を感じました。
Stamura2今回飲んだ「田村」には【自然酒の古里】という言葉が添えられているように、前述した無農薬・無肥料による米作りをした酒造好適米を100%使っていることが強調されていて、地名をそのまま銘柄にしていることから、このお酒に対する強い想いが伝わってきます。
さてどんな味わいでしょうか?今回は冷やして味わってみました。
冷やでも甘い香りが少ししました。燗にするとかなり豊かな香りがするように思いました。そして口に含むと甘く少しとろりとした感触で、のど越しも最初は甘くしばらくして辛口の余韻が残る味わいでした。
次は燗で飲んでみたいと思いました。

[メモ]  15度、精米歩合 60%、平成18年3月製造、
     原料米:自然栽培米(農薬・肥料全般を一切使わず栽培した酒造好適米)
     100%使用、
     有限会社 仁井田本家  
     福島県郡山市田村町金沢字高屋敷139番地
     ホームページ  https://1711.jp/

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新世界ワイン

Terra1_2Lapalma1_2ワインの分類に、『新世界ワイン』、『旧世界ワイン』という言葉が良く使われています。
これらの言葉の定義を知りたくてウィキペディアで調べてみましたが、そのままの言葉では出てきませんでした。・・・ところが【ワイン】で検索し産地の項目を読むと、ヨーロッパが中世以降の伝統的な産地であること。しかし近代に入ってヨーロッパ以外の地域でワインが造られるようになり、これらの地域を『ニューワールド』と称すると記述されています。
つまり『新世界ワイン』とはニューワールド、すなわちヨーロッパ以外の地域の新興ワイン造りの地域のことをいい、これに対してヨーロッパを中心とした古くからのワインを『旧世界ワイン』と呼ぶようになったのだと思います。『新・旧世界ワイン』とは、あくまでも便宜的な呼称のようです。・・・でこの分類では、『旧世界ワイン』がフランス、イタリア、スペイン、ドイツなど、『新世界ワイン』はアメリカ、カナダ、アルゼンチン、チリー、オーストラリアなど、となります。
今回は『新世界ワイン』の地域から、アルゼンチンとチリーのワインと取り上げます。
MendozaVinalarosa先ず両国のワイン造りの地域・気候について見てみましょう!
アルゼンチンは半乾燥性気候で降水量は250mmを超えることはまれで、日中は40℃を超えても夜は10℃と温度差は30度にもなるそうです。ワインの産地としてはメンドーサ地方が有名で、ここはアンデス山脈のふもとにある標高600~1000mの高原で、冷涼な気候とアンデス山脈の雪解け水の伏流水に恵まれています(左の写真を参照のこと)。
一方チリは南アメリカ大陸の南北に細長い国で、フンボルト海流の影響を受けた地中海性気候とアンデス山脈の雪解け水の恵みを得て葡萄の栽培に適した土地です。19世紀ワイン造りの本場フランスでは、ブドウの木が害虫によって大きな被害を受けました。しかし当時スペインの植民地で遠く離れたチリでは、これらブドウの苗木が害虫の影響から守られたとのこと。(右の写真を参照のこと)。
両国ともにアンデス山脈の恩恵を受けているのは共通のようです。
ではそれぞれの国のワインを飲んでみましょう!
Terra2まず最初に飲んだのはアルゼンチンのViniterra(ヴィニテラ)社「Serie TERRA」です。この会社は1997年創業と言いますから比較的新しい会社ですが、アルゼンチン最大の飲料グループの一員で優等生と言われているそうです。このワインにはマーベックという品種のブドウが使われています。この品種は果皮が厚くタンニンが豊富で色の濃い赤ワインになるそうです。味わってみると確かにタンニンによる渋みが強く感じられるものの、果実味も豊富で芳醇な味わいでした。
Lapalma2次はチリのVina La Rosa(ヴィーニャ・ラ・ローサ)社の「La PALMA Reserva」です。このワインには赤ワインの定番品種、カベルネ・ソーヴィニヨンが使われています。創立は1824年でチリでは最も古く信頼のおけるワイナリーと言われています。創業者は長男が生まれるのを契機に現在地Cachapoal Valley(カチャポアル谷)にワイナリ-を構え、以後6代続いているとのこと。特にこの谷間は太平洋からの冷たく湿気を帯びた風を減少させる役割を果たしていて、ブドウ作りに適した地域となっているそうです。味わいは渋みが控えめでしたが果実の香りがあってしかも芳醇な味わいでした。
どちらのワインも芳醇な味わいでしたが、ブドウの品種の違いが渋みの違いとなっているように感じました。

[メモ]  ・「Serie TERRA」 2016年 Malbec  13.5%
       Viniterra  Mendoza  ARGENTINA
      ・「La PALMA Reserva」  2014年 Cabernet Sauvignon  14%
      Cachapoal Valley  CHILE

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黒糖焼酎・龍宮

Route58先日新聞記事で国道58号線の話題を読みました。
この国道58号線は鹿児島市から那覇市に至る国道で、1972年5月沖縄が本土復帰した時に国道に指定されました。国土交通省のホームページによると最長国道は東京・青森間855kmの国道4号とのことです。一方国道58号の総延長距離は884kmで一番長いのですが、実は海上区間が約600kmあって、陸上区間は300km弱で残念ながら日本一とは認められなかったようです。国道58号線は、鹿児島市内では西郷隆盛の銅像のある中央公民館前交差点を起点とし、そこから鹿児島港の手前までの700mしかないとのこと。以降はフェリーなどの海上区間と種子島、奄美大島を通り沖縄本島の陸路とで構成されるのが国道58号線なのです。
Ryuguu1実は長々と国道58号線の話題を述べたのは、この国道沿いの奄美大島に今回取り上げる黒糖焼酎「龍宮」を醸造する冨田酒造場があるからです。この冨田酒造場は、戦後奄美諸島が米軍政下にあった1951年に創業した小さな蔵で、昔ながらの手間暇のかかる【甕仕込み】にこだわった酒造です。
さてその【甕仕込み】ですが、先ず540リットルの大甕32個に洗った米に黒麹菌を加えて仕込み1週間かけて酒母づくりをします。更に溶かした黒糖を大甕に加えて2週間発酵させもろみを造ります。そしてこのもろみを蒸留してアルコール度39~44度の原酒が造られます。ここで加えられる黒糖はサトウキビから造られ、当然その土地(島)の気候・風土によって違いがあり、その差異が出来上がる黒糖焼酎の味わいの特徴となります。
例えば波照間島や多良間島では雨が少なく塩分のほろ苦さが出るため、黒糖焼酎の酒質はキリッとした潮風を感じるものとなっているそうです。これに対して徳之島では雨が多いため出来上がった黒糖焼酎は柔らかく上品な味わいとなる、とのこと。
異なる島のものを味比べしてみるのも面白いでしょう!
さて今回の「龍宮」は、どんな味わいでしょうか?!
Ryuguu2先ずラベルが『にぎやか!!』という印象です。龍の絵付けがされたラベルに【幸福健康円満】、【商売大繁昌】の赤い文字が躍ってます。更に『今ここ常住健康常住大繁昌・・・・・・・常住歓喜常住調和の海なり。常住神の国なり。』と文章が続いています。
要するに『この地はいつも健康で大繁昌、・・・喜びに満ち溢れている』といった故郷賛歌です。
さてその呑み心地は?
香りは少し独特でやや鼻にツンとくるものでした。これはちょっと好き嫌いに分かれそうです。そして水割りで試してみました。
「龍宮」は波照間島や多良間島のサトウキビからとれた黒糖を使っているそうです。前述の【キリッとした潮風を感じる】味わいを感じるはずでしたが、私には独特の香りのあるのど越しにやや辛口の余韻が残るものでした。

[メモ] アルコール分 30%、黒糖(国産)、米こうじ(国産米)
    有限会社 冨田酒造場
    鹿児島県奄美市名瀬入船町7-8
    Tel 0997-52-0043

【余談】 焼酎の渡来ルートについて
    鹿児島大学客員教授の鮫島吉廣氏によると、①琉球経由説(中国か東南アジアから琉球に伝わり薩摩へ)、②対馬経由説(朝鮮半島から対馬へ)、③倭寇説(海賊の倭寇によって中国から薩摩へ)、の3つがあり、いずれも時期は15世紀中ごろと推定されるとのこと。鮫島氏は、中国と朝貢貿易を行っていた琉球には中国文化が伝わっていたので、焼酎の伝来は①の説がいちばん筋が通っているとしています。
しかし17世紀以降琉球を支配した薩摩藩には米と黒麹で造る泡盛の記録が全く残っていないので、薩摩藩は蒸留の仕組みだけ取り入れ焼酎造りは清酒をベースに独自に編み出したのではないか、との考えを述べています。

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芋焼酎・せごどん

Segodon1スーパーの焼酎コーナーにど派手な赤い箱が目に入りました。「せごどん」と書いてあります。おっ!これは今年(2018年)正月から始まったNHK大河ドラマ【せごどん】にあやかった焼酎!
・・・と言うことで、早速購入しました。
焼酎「せごどん」は、大河ドラマの放送が決まってから販売されたそうで、さすがに素早い商品化です。
それにしても【せごどん】とはどういう意味でしょうか?・・・元々は【西郷殿】という目上に対する敬意を表した言葉が【西郷どん】と親しみのニュアンスが加わり鹿児島弁で【せごどん】となったようです。つまり鹿児島で西郷どんを表す方言の【せごどん】を、素早く商品化した吹上焼酎の戦略勝ちと言えそうです。
Fukiageさてこの吹上焼酎の創業は明治29年(1896年)となってます。それまでは織物業を生業としていたそうですか、この年に辻宗平が焼酎の製造を始めたとのこと。その後昭和に入って宗平の三男(井料才吉)が相続し昭和26年(1951年)に酒類製造免許を取得し吹上焼酎に社名を変更、更に2年後には酒類小売業免許を得て現在に至っていますが、従業員16名という小さな酒造です。
この酒造のこだわりは『芋づくり』とのこと。焼酎の原料となるさつま芋には、黄金千貫、安納芋、栗黄金、等がありますが、先ずは土づくり・・・畝をつくり腐葉土で柔らかく湿った土となるように整えることから始めるそうです。そして苗付け、肥料を加えて育てますが、一番苦労するのが雑草取りだそうで、こうした手間暇をかけることで美味しい焼酎が出来るんですね・・・。
Segodon3この「せごどん」は、鹿児島県産のさつま芋・黄金千貫と黒麹を使いしかも杜氏で有名な黒瀬杜氏伝承の技で造ったとのこと。三拍子揃っているので、かなり期待できる芋焼酎です。
早速お湯割りで試してみました。
ほんのり甘い香りがして、まさに芋焼酎!口に含むと刺激があまりなくて、全体として柔らかで優しい味わいでした。黒麹を使った芋焼酎は、どちらかと言えばガツン系という印象が私にはあるので、ちょっと意外な感じがしましたが、これはこれで納得のいく味わいでした。

[メモ] 25度、さつまいも、米こうじ(国産米)
     吹上焼酎株式会社
     鹿児島県南さつま市加世田宮原1806番地
     Tel 0993-52-2765 http://www.fukiage.co.jp


【余談】  西郷どんの顔
     吹上焼酎のホームページでは、薩摩の英雄として西郷隆盛と小松帯刀を紹介してます。そこで西郷どんの知られざる逸話が紹介されています。
西郷どんは身長180センチ、体重110キロといわれてますが、本人と特定される写真は現存してないそうです。では教科書などに載っている肖像画はどうなのか?
これはイタリア人の銅版画家が実弟などの身内をモデルに描いたものだそうです。実際に西郷どんに会ったイギリスの外交官アーネスト・サトウは『黒いダイヤのように大きく光る眼だった。』といっているそうですから、肖像画は実像を反映しているようです。

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スペイン・赤ワイン

Lanzos1Allozo1今回はスペインのワインを飲んでみましたので、紹介します。といっても私はワインについてはあまり知識が無く、スペイン・ワインでどれが良いのか分かりません。そこで手軽な方法で、デパートお勧めの「スペイン・ワイン・セット」を購入してみました。これなら多分当たり外れはないだろう・・・との読みです。
さて世界地図でスペインを調べると、フランスとの国境であるピレネー山脈をはさんで北のフランスには平野が多いのに対して、南のスペインは平野が少なく高原地帯であることが分かります。このためスペインは乾燥した地域で夏は酷暑、冬は極寒という厳しい気候で、こうした環境で育ったブドウから出来るワインは重くしっかりとしたコクのあるワイン・・・特に赤ワイン・・・が多いそうです。
スペインのワインは紀元前が発祥だそうで、その後ローマ帝国時代にワインの醸造技術が発達したものの、イスラム教による禁酒の影響で下火となり、その後の大航海時代とともにワイン造りが再び盛んになるなど、時代の影響を大きく受けてきました。20世紀に入るとワインの原産地呼称制度といういわば身分証明制度が設けられ品質の維持に貢献しています。
Spainmapここでスペインにおけるワインの格付けを見てみましょう!
畑限定の格付けには2種類あります。
      1. Vino de Pago Calificada (VPCa) 
      2. Vino de Pago (V.P)   
原産地による格付けには3区分あります。 
      1. Denominacion de Origen Calificada (DOCa)
      2. Denominacion de Origen (DO)
      3. Vino de Calidad con Indicacion Geofrafica (VCIG)
更に保護地理的表示という規格もあります。
      1. Vino de la Tierra (VdlT) 地方ワインの表示。
      2. Vino de Mesa  テーブル・ワインのこと。 
またワインの熟成期間により表示が決まっています(赤ワインの場合)。
      1.グラン レゼルバ  オーク樽と瓶で最低60か月熟成。
      2.レゼルバ  オーク樽と瓶で最低36か月熟成。
      3.クリアンサ オーク樽と瓶で最低24か月熟成。
Lanzos2最初に紹介するのは「LANZOS ランソス・ティント」です。
ここで【ティント】はスペイン語のTintoで赤のことです。
このラベルには【Vino de la Tierra de Castilla y Leon】とあり、ここで【de Castilla y Leon】はスペインの北西部の地方(図の緑色)で、このワインの産地を示すとともに前述の格付けで言うと地方ワインであることを示しています。このワインはコルクではなくスクリューキャップを使っていることから量産型ワインであることが分かります。またラベルに羊が描かれています。これは山梨・甲州市の【まるきワイナリー】で羊の放牧によって雑草の除去を行っていますが、これと同じ方法を行っているのではないかと想像してしまいます。
このワインを飲んだ印象ですが、フルーツの香りが豊かでフレッシュな味わいでした。今やあえて格付けを取らないワイナリーが増えているそうです。それは自由なワイン造りをしたいためだとか・・・このワインはそうした考えを反映したものかもしれません。
Allozo2次のワインは「ALLOZO Rererv」です。
このラベルには【Denominacion de Origen】の表示があります。更に【Rererv】、【LAMANCHA】の表示もあることからラ・マンチャ地方のワインで熟成期間が3年位、DOの格付けであることが分かります。
・・・で、ラ・マンチャ(図の赤色)といえばセルバンテスの『ドンキホーテ』が有名ですよね!この地方は標高600mの高原で、セルバンテスは『9か月の冬、3か月の地獄』と言っていたそうで、寒暖の差が大きい極端な大陸性気候を言い表しています。こうした気候で元気なのがテンプラニーニョという赤ワイン用のブドウです。そう言えばこの「ALLOZO Rererv」も「LANZOS」もこのテンプラニーニョ種を使っています。
さてこのワインの味わいですが、香りが豊かで酸味とタンニン(渋み)を感じました。全体としてしっかりとした味わいのワインでした。

[メモ]   「LANZOS TINTO」  2015  Tempranillo 
Vino de la Tierra de Castilla y Leon  Producto de Espana

      「ALLOZO Rererv」 2012  Tempranillo
      LA MANCHA Denominacion de Origen Producto de Espana
                

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米焼酎・オオスズメバチ

Lsuzume1今回は米焼酎の「オオスズメバチ」を飲んでみましたが、我が家では一悶着がありました。・・・といっても大したことではありません。この焼酎の瓶を妻に見せたところ、『あらいやだ!オオスズメバチが入っているの?!』とのたまわったのです。どうやらマムシ酒と同じようにスズメバチが入った焼酎を想像したようです。
もちろん瓶の中に何も入っていないのを見て安心してましたが、確かにインパクトの強い名前です。
さてこの米焼酎、熊本の千代の園酒造のもので【20年古酒】の文字がラベルにあります。ChiyonosonoChibusan_kofun千代の園酒造は熊本県の北部、福岡県に接する山鹿市にありますが、この地域は古墳群があることで知られていて、「チブサン古墳」という前方後円墳が有名です。【古墳のあるところにはお酒あり】という言葉があるそうで、これは古代から儀式に際してお酒が役割を果たしてきているからでしょう。
この地に明治29年(1896年)に米問屋を営んでいた本田喜久八が酒造りを始めたのが千代の園酒造のルーツで、清酒「清龍」を販売したほか酒米の品種改良に取り組み【九州神力】を造りだしたとのこと。その後1960年(昭和35年)に「千代の園酒造」に組織変更して現在に至っています。この酒造の特筆すべきところは、清酒と米焼酎の他に「赤酒」も造っていることです。
Akasake実は私は「赤酒」について知らなかったので調べてみました。
「赤酒」は「灰持酒(あくもちざけ)」と言って、醸造過程のもろみに灰を入れたものです。灰を入れる理由は結論から言うと殺菌です。一般に酒は酸性、灰はアルカリ性なので、灰を入れることによって中和作用で腐敗の原因となる酸性細菌の育成を阻害する効果があります。その結果酒の成分のアミノ酸と糖が反応して赤みを帯びた酒となります。つまり現在主流の酒を加熱する【火入れ】による低温殺菌の代わりに灰を使っているのです。
この「赤酒」は、加藤清正公の時代の熊本藩で赤酒を保護したことから現在まで続いていますが、県内で醸造しているのは千代の園酒造と瑞鷹酒造の二つの酒造のみだそうです。
Lsuzume2さてこの特徴のある酒造が造った米焼酎「オオスズメバチ」はどんな味わいでしょうか?
なおこのネーミングについては酒造によると、『円やかな飲み口ながら深みのある余韻が、記憶にひと刺し強い印象を残します。』とのこと。どうやら強烈な【ひと刺し】の「オオスズメバチ」がインパクトが大きいと考えて付けられたように想像します。【20年古酒】を使っているとのことから、『まろやかで深みのある味わい』が期待できますが、どうでしょうか?!
ウ~ン、確かにまろやかで美味しい!ただ「オオスズメバチ」と言うからには【ガツン】という一撃・インパクトがあっても良かったように感じましたが・・・。

[メモ] 25度  原材料:米、米麹
    千代の園酒造株式会社    熊本県山鹿市山鹿1782  
        http://www.chiyonosono.co.jp/ Tel 0968-43-2161

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芋焼酎・古酒 池の露

Ikenotsuyu1芋焼酎の「古酒 池の露」を飲んでみました。
この焼酎は熊本県の天草半島にある酒造で「天草酒造」という、まぁ名前は平凡というかありきたりなつけ方ですが(失礼!!)、熊本で芋焼酎は珍しいと思ったので、選んでみました。
Amakusa3さてこの天草酒造は明治32年(1899年)に平下榮三氏によって創業されました。そして芋焼酎を造り始めたのですが、ここで先ほど述べた『熊本なのに芋焼酎?』という疑問がわきます。その理由は酒造の立地条件によることが分かりました。地図で見ると酒造は天草半島の南側に位置し、対岸の獅子島・長島は鹿児島県で距離的に近く、鹿児島の焼酎文化の影響を強く受けてきたのです。創業者は杜氏を長島から迎え、原料のサツマイモは舟で運搬して来たとか。こうして芋焼酎「池の露」は世に出、その後昭和16年(1941年)には二代目が「池の露合名会社」へと変更しました。しかし時は移り熊本県で米焼酎作りが盛んになると、米焼酎の端麗な味わいが人気となり、芋焼酎独特の風味が嫌われ人気は下落。当時の「池の露合名会社」の当主は、仕込みのない時期は出稼ぎに出ざるを得なかったそうです。
こうした事情から昭和55年(1980年)に芋から米焼酎への切り替えを決断し、その後合名会社「天草酒造」として米焼酎「天草」一本で勝負。これが人気を得て経営的に安定し平成13年には麦焼酎「麦・天草」を販売、と事業を拡張しすることができました。そして遂に平成18年(2006年)26年ぶりに芋焼酎「池の露」を復活させたのです。
Amakusa1Amakusa2従業員が9名という小さな蔵ですが、古い物を大切にしながら丁寧な手造りにより品質向上を図っています。例えば麹菌をかける【麹箱】は普通杉の木で作りますが、箱の底を竹で編んだものにして空気の流通を良くして酒造の環境(海岸沿いで高温・多湿)に対応(写真左 写真の人物は4代目社長平下豊氏)、昔ながらの兜窯式蒸留器(通称 チンタラ蒸留器)を使うなど、伝統を守りつつ挑戦を重ねているのは素晴らしいと思いました。
なお兜窯蒸留器は原形は江戸時代にありk、兜の形をした窯で原材料を蒸発させ上に重ねた木樽で蒸留液を集める方式で、鉄窯が熱せられると「チンチンチン」と音を出すことからチンタラ蒸留器とも言われたそうです。
Ikenotsuyu2では小さな蔵の「古酒 池の露」の味わいはどのようなものか、さっそく試してみましょう!
お湯割りで試してみましたが、一言で言うと優しい味わいの印象でした。少し甘い香りを感じたものののど越しにやや辛口の余韻が残るものでした。古酒とありますが、何年物か表示が無いので分かりません。全体として柔らかくふくよかな味わいの芋焼酎でした。

[メモ] 25% さつまいも、米こうじ(国産米)
    合名会社天草酒造
    熊本県天草市神和町小宮地11808  http://ikenotsuyu.com/

    酒造に関する写真は、ホームページがら拝借しました。
   

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ワイン・コンテ・デ・カンピアーノ(イタリア)

Campiano1Campiano2今回は珍しくワインを取り上げます。
今回のワインはデパートのワインセットに入っていて、持った時に他のワインと比べて太いボトルで重かったのです。・・・なぁ~んだ、そんな理由で取り上げるか!?って、笑わないでください。普通のワインの瓶と並べてみるとボトルが太いことが分かりますが、内容量は750mlで同じなので瓶の厚さがあってそのために重いのだと分かります。でも何故このような形状になったのか、その理由は分かりませんでした。
もしかしたら、ガラスの強度が弱かった時代に造られた瓶の形状をそのままで使っているのかもしれませんが・・・。
Italianmap_2さてこの「Conte di Campiano(コンテ・デ・ カンピアーノ)」はイタリア・プーリア(州?県?)産のワインです。イタリアは国の形がブーツ・長靴にたとえられますが、プーリアはその長靴の足のかかと部分に相当します。この地方は地中海に突き出たイタリア半島の南端にあって、東のアドリア海を挟んでギリシャにつながっており、ワイン造りが盛んな地方です。実は2017年6月このブログでイタリアンワインを取り上げてまして、プーリア産の「チャンキー・レッド・ジンファンデル」という象が描かれた赤ワインを紹介してます。
Campiano3さてこのワインの特徴は、ブドウの種類とその製法にあります。
ブドウは「ネグロアマーロ」という種類で、【ネグロ】はイタリア語で【黒】、【アマーロ】は【苦み】という意味だそうですが語源はイタリア語のほか古代ギリシャ語の説があるとのこと。
古代ギリシャ語が起源であればギリシャとアドリア海を挟んでいるから、このブドウ種が古代にギリシャから伝わったのかも知れません。「ネグロアマーロ」種は素朴な味わいと、豊かな芳香、そして土っぽい苦みが特徴だそうですが、【土っぽい苦み】ってどんな味わいなのでしょうか?
次の特徴は「アパッシメント」という製法です。これは樹についたままブドウを3週間以上陰干し、その後手摘みしてステンレスタンクで発酵させます。特に「アパッシメント」によってブドウの水分が半分になるので、醸造には普通の倍の量のブドウが必要になるものの、糖分が濃縮しアルコール度が高くなるそうです。
ラベルを見ると【アパッシメント(APPASSIMENTO)】と大きく赤字で表示されていて、その下に英文で・・・イタリアのワインなのに英語で書かれている・・・『アパッシメント製法は我々の情熱であり、・・・他にくれべようもないのだ!(Like No Other)』。
かなり自信を持っていることがうかがわれますが、その味わいはどうでしょうか?
色は、光にかざすと深い赤みを帯びだワインであることが分かりました。香りは少し甘みも感じるさわやか系のものでした。全体にどっしりとしたフルボディ系のワインでありながら、なめらかで飲みやすいワインでした。
なおこのワインは、2017年ベルリン・ワイントロフィー金賞を受賞していて、あるワイン誌によると2万円の価値があると激賞されているそうです。ちょっと大げさですが、試してみる価値はあると思います。

[メモ] 14.5% 、
     Conte di Campiano  
     サレント(SALENTO)
     I G T ネルロアマーロ、パッシート

   注1 サレントはプーリアの更に地中海に突き出た地域をいう。
   注2 IGTは1992年に設定された地域特性表示ワインを示す。 

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麦焼酎・つくしゴールド

Tukushig1今回取り上げるのは、麦焼酎の「つくし ゴールド」です。
瓶には『長期樽貯蔵』と表示されています。
この麦焼酎を「つくし」と紹介しましたが、商品名の表示がちょっと変わっているのです。・・・というのも、瓶には大きく【視力検査表】にあるような円の一部が欠けたものと中学の時算数で習った不等号(<)が組み合わせてあるのです。一体これはなんだろう?!
でも小さく白地に「つくし」と書かれた文字が・・・なのでこの焼酎が「つくし」だと分かりますが、一体全体どうなっているのか??円の一部が欠けた記号?は、かけた部分が斜め下だったり上だったり規則性がないし・・・と思ってしばらく眺めていたら、ふと(<)を「く」と読めば・・・あっ!「つくし」になる・・・なと!
Tukushig2気がつけば『なぁ~んだ!』で済みますが、かなり悩みました。
この「つくし ゴールド」は、『樽貯蔵の豊かな香りと、本格焼酎らしい味わいを目指して、20年貯蔵の原酒を含む長期貯蔵の焼酎飲みで造り上げた。』そうです。
さて「つくし ゴールド」は福岡県筑後市にある西吉田酒造のもので、明治26年(1893年)創業の酒造です。なぜ筑後市の酒造が焼酎を造っているのか?それは阿蘇山を水源とする筑後川水系・矢部川の水、筑後平野の大地の恵みを受けた麦、などが要因として挙げられます。そしてもう一つは歴史的な背景です。
江戸時代から筑後平野では米作が盛んで酒造りも行われていました。そして酒造りの副産物である【酒粕】を米作りの肥料にするため、アルコール分を除去する過程で出来たのが【粕取り焼酎】で、農作業後のふるまい酒として活用されていたそうです。
しかし時代が明治となり「酒税法」ができると、自家醸造が出来なくなり「吉田焼酎製造所」として設立された会社が、現在の西吉田酒造の前身となったのです。
さてこのボトルには英文が書かれています。私のつたない英語力で直訳?大胆な解釈?で訳しますと以下の通りです。『つくしの素晴らしい豊かなフレイバーを一言で表すのは難しい。このつくしは言葉では言い表せない味わいを経験するであろう。』
Tukushig3では「つくし ゴールド」の豊かな味わいを楽しんでみましょう!
先ずはストレートで・・・色は薄い黄金色で香りはちょっぴり刺激のあるものでした。でも口に含むと刺激が少なく、のど越しも柔らかい印象でした。アルコール度は28度で、シングルモルト・ウィスキーの様な強烈な個性が無くて飲みやすいものでした。ロックでも試しましたが、一段と飲みやすく女性に好まれると思いました。
そういえば、酒造のホームページを見ると、バレンタイン・デーの贈り物に「つくし ゴールド」を!という記事が掲載されてました。
くせの無いテイストなので、チョコレートやナッツをつまみに味わうのも良いかもしれません。

[メモ] 28度、原材料:麦、麦麹、  長期熟成焼酎
    減圧蒸留、白麹
    西吉田酒造株式会社
    福岡県筑後市大字和泉612
    Tel 0942-53-2229 http://nishiyoshida.jp


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ウィスキー・YAMAZAKURA

Yamazakura1スーパーの酒類の棚を眺めていていると、輸入ウィスキーが豊富で価格が安くなっていることが分かります。例えば私が社会人となった当時、「ジョニーウォーカー・黒ラベル」・・・ジョニ黒・・・は、私の初任給が3万円にも満たない頃1万円以上していたので、とてもじゃないけど手が出せない高値の花でした。ところが今や3000円程度で買えるから驚きです。それに種類も豊富で「ボウモア」などのスコッチのシングル・モルトまで揃っています。
一方国産ウィスキーもサントリーやニッカの良く知られた定番ウィスキーの他に、ちょっと知られていない【地ウィスキー】までラインアップされているから驚きです。
今回取り上げる「YAMAZAKURA」はそうした【地ウィスキー】の一つです。ラベルを見ると全て英語で表わされていて、一瞬『どこの国のものかな?』と思ったんですが、裏のラベルを見ると日本語で書いてあり、福島県産のウィスキーであることがわかりました。でも何故酒処の福島でウィスキーなのか?疑問は深まります。
Sasakawa3その答えは表のラベルに『笹の川酒造は、1765年に設立、1946年にウィスキーの醸造免許を取得(この時の主税局長は故池田隼人氏)。以来東北地方唯一の地ウィスキー・メーカーとして製造している。製品はunblennded whisky (原酒のこと?)でマイルドでスムースである。』と記載されてます。う~ん、なるほど!?ではなぜ1946年に免許を取ってウィスキー製造に乗り出したのか?疑問がわきますが、この答えはなんと!裏のラベルに日本語で書いてありました。
・・・それは当時の社長が、『終戦直後郡山市に進駐軍が駐留してきたので、この人たちに飲んでもらおう。』との発想でウィスキー造りに参入し、社名が山桜酒造だったのでブランド名を「YAMAZAKURA」としたとのこと。
Sasakawa2しかし更なる疑問が・・・それでは現在の笹の川酒造との関係はどうなっているのか、ということです。
先に述べたように創業は1765年ですが、その後の会社の成り立ちを調べてみました。実は1932年(昭和7年)に山桜酒造合資会社が設立されており、戦後日本酒のほかにウィスキー製造に乗り出しました。しかし1966年(昭和41年)に別会社の笹の川酒造が設立されました。これは日本酒・ウィスキーだけでなく焼酎の製造など、事業拡張のためだったのだろうと想像します。その後1998年に両社は合併し、現在の笹の川酒造となったのです。
Yamazakura2さてウィスキーの話に戻しますと、地ウィスキーブームが起こり
「YAMAZAKURA」はヒット商品となります(1984年)。しかしその後ブームは下火となり原酒の蒸留を停止し残った原酒や海外からの輸入原酒を使って製品を出荷してしのぎました。その後ブームの再燃により会社は新設備の導入を決断、2016年安積蒸留所を開設したのです。
・・・この蒸留所については「ウィスキー・マガジン」(http://whiskymag.jp/sasa_asaka/)を参照のこと。
さて長々と述べましたが、どんな味わいでしょうか?
色は薄い黄金色で印象としては「カティーサーク」に似た感じでした。味わいはどうでしょうか?!確かに、ラベルに書いてある通り【マイルド】で【スムース】でした。看板に偽りなし!!お勧めのウィスキーでした。

[メモ]  40% 原材料:モルト、グレーン
     笹の川酒造株式会社
     福島県郡山市笹川1丁目178

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正月の酒・八海山 雪室瓶貯蔵

Hakkaiy1前回取り上げた「緑川」と一緒に購入した「八海山 雪室瓶貯蔵」を飲んでみました。「八海山」は新潟のお酒として良く知られていてスーパーの棚に並んでいるのを見かけます。
でも実は私が「八海山」を飲むのは初めてなのです。
そこで先ずはどんな酒造なのかちょっと調べてみました。
【八海醸造(株)】は大正11年(1922年)創業と言いますから歴史は100年弱、他の江戸時代から続く酒造と比べると短い方だと思います。所在地は南魚沼市なので緑川酒造と距離的に近く、これはやはり米と水に恵まれているからでしょう。
Hakkaij酒造のホームページには、『八海山の志』が掲げられています。簡単に紹介しますと・・・
『ここ30年間で日本酒の消費は半減、最大の理由は品質の低下である。普通酒を安く大量に造り、一方で希少な高級酒を造るやり方は間違っている。このため八海醸造では、普通酒は吟醸造りに、吟醸酒は大吟醸を目指す酒造りをして、しかも安定して供給していく。』というものです。
素晴らしい【心意気】です。
ではこの【心意気】を具体的にどうやって実現しているのでしょうか。
それは先ず、大吟醸酒造りの技術をを全部の酒類の製造に応用することで、具体的には手作りの麹、長期低温発酵法(雑味の無いまろやかでソフトな吟醸香を引き出すことが出来る)、精米歩合を最低でも60%とする、などです。
更に八海山系の地層から湧き出る水(硬度2の軟水)の利用。そして最後は酒造好適米へのこだわりです。新潟県の五百万石、兵庫県三木町の山田錦などを仕入れて、心白(コメの中心の白い部分)が大きいものを厳選しているとか。大きな心白は水分をよく吸うので中心まで蒸されて麹菌が中までしっかり付着するのだそうです。
さてこのようにこだわりの醸造法で出来たお酒を瓶詰めにして雪室に春から夏にかけ約7カ月間貯蔵したのが今回飲むお酒です。
どんな味わいでしょうか?早速試してみました。
Hakkaiy2ラベルには【雪室瓶貯蔵酒】と大きく表示されていて、『八海山雪室は約1000トンの雪を生かした天然の冷蔵庫です。』と書かれてます。今回のお酒の貯蔵期間は、2017年3月23日から10月28日と表示されています。
冷酒で飲んでみましたが、香りはほんの少し甘い香りがしました。・・・これがソフトな吟醸香と言うんでしょうか・・・そして味わいは一言でいうと【淡麗旨口】でした。口に含んだ最初の印象はあっさりしていて、でも温まるとまったりというかしっかりした味わいになりました。これは長期低温発酵法の効果でしょう!?
アルコール分は19度と日本酒としては高めです。冷酒で口当たりが良いのでついつい盃を重ねてしまい、すっかり酩酊してしまいました。

[メモ] 19度、米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
     精米歩合 60%
     八海醸造株式会社
     新潟県南魚沼市永森1051

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正月のお酒・緑川 生酒

新年あけましておめでとうございます。
今年はどんな年になるのでしょうか?世界情勢は北朝鮮、中東、国際テロなど火種が多く、国内では景気回復傾向にあるものの貧富の差が拡大していくように思えます。いずれにせよ穏やかに着実に物事が進む一年であることを願っています。
Midorik1Hakkaiy1さて本題の正月に飲む酒ですが、今年は新潟の酒を選んでみました。かって新潟のお酒は「淡麗辛口」が人気を博してました。でも近年は福島のお酒が全国新酒鑑評会の上位を独占していて、その「芳醇甘口」のお酒が好まれる傾向です。なので常識的には新年のお酒は福島のお酒を選ぶんでしょうが、本来【天邪鬼(あまのじゃく)】というか【へそ曲がり】の私は、あえて新潟のお酒を選びました。
「緑川 生酒 雪洞貯蔵」と「八海山 生酒 氷室貯蔵」で、いずれも生酒で貯蔵方法に積雪を利用しているのも共通しています。
先ずは「緑川 生酒 雪洞貯蔵」です。これは醸造した新酒を一升瓶詰めした後半年間雪のドームの中で貯蔵したものだそうです。酒造お勧めの飲み方として冷酒はもちろんですが、『燗しても美味しい酒』も目指して造った、とのことです。冷やでも燗でも美味しい酒!、二重に楽しめるだなんて正月早々うれしい話です。
Midorikさてこの酒造は明治17年(1884年)創業といいますから、約130年の歴史があります。豪雪地帯の魚沼市にありますが、米処でありまた魚沼川の伏流水を地下50メートルからくみ上げて仕込み水として使っているそうです。この酒造は創業地から市の郊外に移転し(1990年)、この時冷蔵設備を備えた新蔵を建て温度管理方式を導入し、低温発酵、低温長期貯蔵が出来るようにしました。
さてこの「緑川」、ラベルには【燗ができる生酒を知っていますか? 涼暖 生 緑川】となっていて、『燗でも美味しく飲める生酒はなぜできないのか? 緑川正宗で培った技術を応用し、造り上げた生酒です。』と書いてあります。ここで『緑川正宗で培った技術』とありますが、どういった技術でしょうか?「緑川正宗」は、四段仕込みの四段目にもち米を使用しているのです。こうすることで熱燗にするとふわっとした蒸し米の様な香りを醸し出すことが出来たそうで、この緑川正宗を【熱燗専用酒】として熱烈なファンも多いそうです。・・・でこの「涼暖 生」は緑川正宗のようにもち米四段仕込みに十号酵母を使用して醸造したそうです。なお原材料に醸造アルコールを使っているので純米酒ではありません、念のため!
では早速冷酒と熱燗で試してみましょう!
Midorik2先ずは冷酒で・・・ほんのり甘い香りを感じて口に含むと一言で甘口とは言えないちょっと複雑なまったりとした甘口??でした。・・・この言い方、多分理解できないと思います。そしてのど越しに少し辛口の余韻が残りました。
次はぬる燗にしてみました。熱燗とぬる燗の間・・・上燗、と言うんだそうで45度位・・・で試してみました。ややしっかりとしたちょっぴり濃厚で辛口の味わいで、冷酒の味がより強調されたものになりました。
かって新潟のお酒は「淡麗辛口」と言われてましたが、このお酒は試行錯誤をしながら新たな新潟の味を追求しているのだ、と改めて実感しました。

[メモ] 15.5度、精米歩合55%、製造 2017.11.21
     原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
    新潟県魚沼市青島4015番地1
    緑川酒造株式会社

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日本酒・酔鯨 特別純米酒

Suigei1京王線調布駅が地下にもぐり、地上に京王トリエという駅ビルが出来ました。このビルにちょっと高級な食材をそろえるスーパー「成城石井」が入っています。私の印象では・・・もちろんアルコール飲料の品ぞろえについてですが・・・ワインの品ぞろえが豊富で、ウィスキーにも珍しいものもありました。そうした中で日本酒の棚に高知のお酒【酔鯨】が!!私は四国で高松と松山に住んだことがあり、【酔鯨】はどちらでも普通に買える、四国ではよく知られたお酒でした。それで懐かしくなって思わず購入したという訳です。
酔鯨酒造は高知市内にありますが、一般に高知県は【南国土佐】といわれるように太平洋に面した温暖な気候で知られています。私のつたない知識では、酒造りには水、米(酒米)、気候(温度管理)が欠かせないと考えるのですが、高知県ではこれらの条件が当てはまらないように思うのです。
ところで高知県は太平洋に面する【海の国】というイメージがありますが、森林面積は県の84%を占める日本一の山の国でもあります。そして豊富な森林が溜めた雨水の湧水に恵まれた土地でもあるのです。温暖な気候で稲作が年三回可能(三毛作)と言われてますが、酒米の生育は難しいようです。そのため各地の酒米を使わなければなりませんが、酔鯨酒造では醸造技術でカバーしているとか。具体的には精選した酒米の良さを最大限引き出すため精米は可能な限り磨く・・・例えば大吟醸は40%以下(規格は50%以下)など・・・、更に適切なサイズによる少量仕込みを行うことできめ細かな温度管理を可能にしているそうです。
このように酒造りには不向きな土地で酔鯨酒造が頑張っているのは、ひとえに酒好きな土佐の【いごっそう】(頑固者)のためかも・・・と思うのは私だけでしょうか!?
ここで簡単にこの酒造の沿革を紹介しますと、江戸時代に「油屋長助」という屋号の雑貨商でしたが、明治5年(1872年)酒造業を創業し1969年に酔鯨酒販という有限会社に改組してます。なお「酔鯨」は幕末の藩主山内容堂公の雅号「鯨海酔候」に由来しているそうです。
Suigei2さて今回取り上げる「酔鯨 特別純米」は、岡山県産米アキヒカリを100%使っていて精米歩合は55%となってます。ラベルに「氷温貯蔵」の文字がありますが、これは出来上がったお酒を一升瓶に詰め4段階(-4~20度)の温度で貯蔵し酒の種類に応じた品質管理を行っており、「氷温」なのでー4度で貯蔵したもののようです。
さてどんな味わいでしょうか?冷酒で試してみました。
今や「濃醇甘口」の日本酒が主流といわれてますが、この酔鯨は辛口系のあっさりとしたもので、口の中で温まっても甘さはあまり感じませんでした。これは高知では皿鉢料理に合わせて飲むため料理の味を損なわないようあっさり系の辛口にしているのだろう、と思います。

[メモ]  15度、原材料:米(岡山県産アキヒカリ)、米こうじ
      精米歩合 55%、氷温貯蔵、製造年月2017.11
      酔鯨酒造株式会社
      高知市長浜566-1
     

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ウィスキー・Deanston(ディーンストン)

Deanston1今回取り上げるスコッチのシングル・モルトはちょっと変わったウィスキーです。・・・というのは、一般にスコッチウイスキーは歴史が古く17世紀、18世紀が創業というのも珍しくありません。ところがこの蒸留所は当初1785年に綿花を紡ぐ紡績工場として建設されたのです。スコットランドのハイランド地方を流れるTeith River(テイス川)のほとりに水車小屋を設置し川の流れを動力に変えて利用したのです。そしてこの建設がスコットランドで農業から工業への転換のきっかけになったと言われています。その後1830年には当時のヨーロッパで最大の設備にまで拡大されたそうです。しかし20世紀に入って技術革新が進み1949年に電力タービンが導入され次第に水力の利用は減少していきます。
Deanston4そこで経営者はなんとウィスキー醸造への転換を決断!
そして1966年蒸留所を開設、1974年最初のボトルをリリースしたのです。・・・なのでこの蒸留所としては約50年余の歴史なのですが、設備は紡績工場のものを利活用していて・・・例えば綿花を貯蔵した格納庫はウィスキー原酒の貯蔵庫として活用されているそうです。ウィスキーのラベルや箱に水車と建物が描かれていますが、こうした歴史を表しているのだと思います。
このユニークな歴史のあるウィスキーはどんな特徴でしょうか!?
Deanston3ボトルのラベルには、【un-chill filtered】と【Virgin Oak】との文字があります。【un-chill filtered】とは原酒(このウィスキーの場合は63.5%と言われている)をそのまま濾過してないことを表し、【Virgin Oak】、すなわち切り出したアメリカン・オークを用い内部をバーナーで焦がして作った新品の樽、に原酒を入れて熟成しているとのことです。特に樽についてはアメリカ・ケンタッキーまで出向き家族経営の樽職人が作った物を見て導入を決めたそうです。こうしたこだわりは、原材料である大麦は地元のものを手で確認しながら選別するなど、ウィスキーづくりでも発揮されていて、一言でいえば『Craftaman‐shipの手作業で造られる』ウィスキーと言って良いでしょう!!
Deanston2さてこのちょっと変わった経歴のウィスキー!
どんな味わいでしょうか?
色はカティーサークのような薄い黄色をしてました。刺激臭も少なく、口に含んでも舌への刺激が軽いものでした。口の中でウィスキーが温まるにつれて刺激は強くなりましたが、全体にソフトで飲みやすいものでした。

[メモ] 46.3% 
     Distilled and bottled Burns Stewart Distillers
     Glasgow, Scotland

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日本酒・豊明 ひやおろし

Sakaraij先日、茨城県坂東市にある逆井城址に行ってきました。
この城は戦国時代末期1500年代にこの地を逆井氏(さかさい)が治めていましたが、1536年に北関東進出を図る北条氏が攻撃し逆井氏は滅亡。この地は北側に「飯沼」という自然の要害があり堅牢な城と言われ、北条氏は拡充整備に努めました。しかし豊臣秀吉の北条攻めにより1590年に北条氏が滅亡すると、その後廃城となりました。
現在は発掘調査結果を元に、物見櫓(やぐら)、二層櫓門、井楼矢倉などが復元され、敵の攻撃を防ぐ土塁、堀などが現存し、これらを見学できる城址公園として整備されています。訪れたのは10月で紅葉が始まったばかりでしたが、緑豊かな公園に黒い櫓門がそびえ青空に映えていました。公園には桜の木が数多く植えられていたので、満開の桜の時にも訪れてみたいと思いました。
さて歴史に触れた後は、お楽しみの酒造巡りです。
Ishii1坂東市と接する埼玉県側の幸手市(さってし)に石井酒造があるので、立ち寄ってみました。
幸手市は江戸時代に日光街道の宿場町と栄えたことで知られてますが、日光街道が整備される以前から利根川水系による河川船運により栄えていたのです。幸手宿は日光街道で21ある宿場の日本橋から数えて6番目になります。1843年の記録によると幸手宿は道幅が6間(約11m)あって家屋数が約1000軒、約4000人が居住していて、城下町に併設された宿を除くと千住、越ケ谷に次ぐ道中3番目の規模を誇ったとのことです。
お目当ての石井酒造は1840年創業だそうですから、前述の記録にあったように幸手宿が繁栄していた時期と重なります。当然お酒の需要も多かったことでしょう!
さて現在の酒造は、意外にも地元スーパーの隣にありました。でも酒造の入り口には杉玉が飾ってあり酒造であることが分かります。
Ishii2さて店内に入ると【ひやおろし】の日本酒が置いてありました。「豊明 純米原酒」と「幸手 純米原酒」です。いぞれも【原酒】とあるようにアルコール度が高く豊明は16度、幸手は18度もあります。【ひやおろし】とは、一般に日本酒は酒造好適米を秋に収穫し冬から春にかけて仕込みますが、その新酒を暑い夏の間涼しい蔵内に置いてゆっくり熟成させます。そして秋になって涼しくなったころに蔵出しをするので、こう言われています。つまり【ひやおろし】は新酒の粗さが取れ程よく熟成し日本酒が最も飲み頃になったものなのです。
Ishiih1Ishiih2まず「豊明 純米原酒」ですが、埼玉県の酒造好適米「さけ武蔵」を使って三段仕込みによって特徴のある味わいを出しているそうです。日本酒の醸造では、元になる酒母に酵母と水と麹を加えてアルコール発酵を促しますが、これを3回に分けて行い(これを三段という)出来上がった「もろみ」を絞ると日本酒が出来ます。この仕込みの過程を【三段仕込み】といっております。
どんな味わいかぬる燗で試してみました。
ぽっと甘い香りが立ち込め口にする前から濃厚な感じがしました。アルコール度もやや高めの16度です。口に含むと濃淳で甘い味わいがしました。でも甘ったるいものではなかったので、後に残りませんでした。
Ishiis1Ishiis2次は同じひやおろしでも「幸手 純米原酒」です。このお酒は幸手で収穫された米を使っているので地名を冠した正に「地酒」です。でもアルコール度は18度と高く、更に日本酒度は+1とのことなので、数値的には濃醇だけど辛口となりますが、実際にはどうでしょうか?
ぬる燗の「幸手」は、「豊明」と違ってほんのりとした甘い香りを感じました。飲み口は濃厚な味わいだけどあっさり系?・・・ちょっと矛盾した表現かも!?・・・のど越しに甘さよりも少し辛口の余韻を感じました。
ラベルには、それぞれ味わいのチャートが付いてましたので、参考にしながら味わうのも一興です。

[メモ] 豊明 純米原酒  埼玉県産酒造好適米「さけ武蔵」100%使用
                 精米歩合 70%、16度、日本酒度-16
    幸手 純米原酒  米(国産)、米麹(国産米)
                精米歩合 70%、18度、日本酒度+1
    石井酒造株式会社  埼玉県幸手市南2-6-11
                  Tel 0480-42-1120 http://www.ishii-syuzou.jp/

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芋焼酎・天狗櫻 2012

Tengu02東京狛江の籠屋さんに行った時、2012と書かれた白い紙に包装された瓶がありました。『この2012って何ですか?』とお店の人に聞いたところ、『2012年のことで、この芋焼酎が造られた年です。』とのこと。一般に芋焼酎の原材料であるさつま芋は大麦等の穀類では無いので長期熟成には向かないとされています。
このためその年に収穫したさつま芋を処理して仕込んでいるので、「2012」ということは約5年間熟成していることになります。・・・で、『これは珍しい!』ということで、速攻購入しました。
Tengu04Tengu01_2白い包装を取り除くと緑色地に桃色の桜の中に天狗が描かれたラベルが目に入りました。あっと驚く演出ですね!この芋焼酎は明治27年(1894年)創業の白石酒造のものですが、4代目社長の白石康久氏は芸術系の大学を出られているそうなので、こうしたインパクトのあるパッケージを考えられたのかもしれません。
さてこの白石酒造!120年余の歴史がある酒造ですが、現社長の白石貴史氏は39歳と若く、でも東京農大醸造科学科を卒業して直ぐに実家の酒造に入ったので蔵人としての経験は長いのです。現社長は『美味しい焼酎造りには土地の歴史と風土を理解し向き合うことが大切と考え、試行錯誤の結果無農薬農法にたどりついた。』とおっしゃっています。この農法では肥料や除草剤は使わずにカキ殻と米ぬかを使用しています。その結果芋が野生化した状態となって葉などは虫に食われなくなったそうです。ただこの農法では雑草を取り除くのが大変とのこと。更に連作を避け土地を休ませるためさつま芋の収穫量は半減したとか。でも白石氏はさつま芋が美味しくなったので、造る焼酎もきっとうまいだろうと確信したそうです。
Tengu05この「天狗櫻 2012」は、和甕とホーロータンクで熟成し、それらを1対1でブレンドしてあるそうです。さつま芋は鹿児島県産、麹米も地元のいちき串木野産の米を使用しているそうで、地元にこだわった芋焼酎です。
5年熟成の芋焼酎!どんな味わいでしょうか?試してみました。
お湯割りにするとさつま芋のほんのり甘い香りがしました。口に含むと甘みの中に辛味も感じましたし、のど越しには辛口の余韻が残りました。【熟成】=【まろやか】というイメージがあるためか、刺激が少ないように私は感じましたが、皆さんはいかがでしょうか!?

[メモ] 25度、さつまいも、米こうじ(鹿児島県産)
     有限会社白石酒造
     鹿児島県いちき串木野市湊町1-342
           Tel 0996-36-2058

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ワインのお勉強・その3

Wstudy3ワインのテイストを表現する言葉に、『ジューシィ』、『黒系フルーツ』、『スパイシー』などの表現を目にします。ワインのお勉強として今回はこの3つの味わいについて、それぞれ代表的なワインがセットになっているので実際に飲んで確認をしようと思います。
実はワインの味わいを果実の味で表現することは多いようで、果実味が多いことを『ジューシィ』といい、カシスやブラックベリーなどの黒い実がなる果物を『黒系フルーツ』、そして黒コショウなどを感じるものを『スパイシー』と表現するそうです。このように言葉で表現されると何となく分かりますが、実際にその違いがわかるか試してみたいと思います。
Wstudy31『ジューシィ』な1本は、アルゼンチンの【アリド・マルベック】です。
南アメリカではチリ・ワインがよく知られていますが、私はアルゼンチンのワインは初めてです。アルゼンチンの主要なワイン産地はメンドーサ州ですが、地図で見ると隣国チリと国境を隔てるアンデス山脈がある標高の高い地域です。でもこの高さと湿度が低いためブドウの病害が少ないという利点があるとのこと。このワインのブドウ品種は「マルベック」ですが、アルゼンチンは高品質のマルベック種のワインを生産する地域として知られています。この品種は果皮が厚いため、ワインの色が濃くなりタンニンを多く含むと言われています。【アリド】とは『乾燥した』という意味だそうで、標高が高く雨量が少ない畑で育ったブドウを手つまみで収穫し、ステンレスタンクで発酵させているとのこと。
凝縮した味わいが楽しめる、とのことですが、さてどんな味わいでしょうか?確かに濃いルビー色でタンニン(渋み)もありましたが、全体にバランスがとれていてまろやかな赤!という味わいでした。アルゼンチンのワインは初めてでしたが、とても美味しく感じました。
Wstudy32南アフリカ産【ル・カフェ・ピノタージュ】は『黒系フルーツ』系です。
南アフリカのステレンボッシュという所はワインの醸造では有名だそうですが、そこのクロ・マルベルヌ(Clos Malverne)は、小さな家族経営の蔵元だそうです。収穫から醸造に至るまでブドウの状態を肌で感じながら手作業でワイン造りを行っているとのこと。このワインはオーク樽で9ヶ月間熟成させているそうです。なおブドウの品種は南アフリカの地場品種ピノタージュで、名前の【ル・カフェ】のとおりコーヒーのような香りに特徴があるとのこと。
では早速試してみましょう!    コーヒーのような香り?正直あんまり感じませんでした、ごめんなさい。強いてあげればコーヒー豆を焙煎するときのスモーキィな感じがあるような・・・。一番感じたのはタンニンが強くてしっかりとした豊かな味わいだったことでした。
Wstudy33『スパイシー』ものはカルフォルニア・ワインの【レンウッド・BBQ・ジンファンデル】です。
【BBQ】とはどんな意味なのでしょうか?まさかバーベキューでは無いだろうと思ったら、バーベキューに合うワインということでジンファンデルという品種のブドウで造られたのだそうです。さてこのユニークなコンセプトのワインを造ったのはレンウッド・ワイナリーで、ゴールドラッシュ時代からワインを醸造しているカルフォルニア州のアマドール郡にあります。先日山火事があって広大な面積が焼失しいくつかのワイナリーが被害にあったようですが、このワイナリーが無事であることを祈ります。
さてバーベキューに特化した?ワインですが、どんな味わいでしょうか?!
和食に合うのかな・・・。酸味を感じる香りがしてコクのある濃厚なテイストでした。やはり肉料理に合うワインです。フレンチ・オーク樽で14ヶ月も熟成したとのことなのでしっかりとした味わいでした。
こうして3種類のワインを試したのですが、それぞれ比べれば違いが分かるものの、単独で飲むとあんまり違いが分からないと思います。まぁ、いろいろ飲みくらべて自分が好きな1本を見つければ良いのだと思います。

[メモ]  【アリド・マルベック】
      13.5%  ARIDO Malbec、Mndoza Argentina、2015
      【ル・カフェ・ピノタージュ】
      14.5% Clos Malverne、Stellenbosch、 2015
      【BBQ・ジンファンデル】
      14% Renwood California、2014
      

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ワインのお勉強・その2

Tanin1デパートから購入した【ワインのお勉強セット】の第2弾として「タンニン」について取り上げます。
『このワインはタンニンがよく効いている。』などとワイン通の人・・・見かけだけかもしれません・・・が、もっともらしく話しているのを聞きます。一体全体『タンニンって何だろう?』と思った記憶がありますが、要するに【渋み】のことだそうです・・・なぁんだ!!
それでお勉強セットには、渋みの強いものと軽いものが用意されています。これ等を飲み比べて「タンニン」を実感してみようとの企画です。
まず最初は「タンニン」の少ない、渋みをあまり感じない、と言われるワインから・・・。
Tanin2チリの赤ワイン「Paso del SOL(パッソ デル ソル」です。
チリ・ワインは19世紀にフランスでブドウ栽培が害虫で大きな被害を受けて以来、苗木をチリで育てることから始まったとのこと。これはチリの気候が地中海性気候であることと、国土の東側に連なるアンデス山脈の雪解け水が豊かな恵みを与えてフドウ栽培に適してた土地であること。また一年を通して日照時間が長いことからワインに含まれるポリフェノールがチリワインには一番多く含まれている、という報告もイギリスの研究機関が行っています。
ブドウの品種はカルメネールでフランスでは結実が悪かったものの、チリではよく育って今や国を代表する赤ワインの品種となりました。チリの原住民は『生命は、母なる大地と太陽との結合で創造された。』と信じているそうです。この考えは正にチリのブドウ栽培にも当てはまるかと思います。
早速試してみました。
色はやや明るいルビー色で香りは少しツンとくる刺激がありフレッシュな感じがしました。口に含むとあまり渋みを感じなくて柔らかい舌触りでした。のど越しに渋みが残りましたが、全体にソフトでまろやかな赤ワインでした。…解説によると、こういうのを【タンニンが柔らかい】と表現するそうですが、私にはちょっと理解が難しい表現でした。
次に試したのは、スペイン産の「BALBAS(バルバス)」という赤ワインです。
Tanin3このワインには主にリベリア半島で栽培されている「テンプラニーリョ」という黒ブドウ品種が使われています。ここで「テンプラノ」とは「早熟の」という意味で大半の黒ブドウ品種よりも数週間早く熟すそうで、こうした名前になったとか・・・日本語の「天婦羅」とは関係ありませんので・・・。
さてこの醸造元はボデガス・バルバスといって、1777年からワインを造り続けている家族経営のワイナリーですが、最新の設備を導入し、フレンチ・オークとアメリカン・オークの樽で5ヶ月間熟成したものだそうです。解説では、『樽熟成によって複雑な味わいと共に豊かな渋みを感じる濃縮した味わい。』となっていますが、さてどんな味わいでしょうか!?早速味わってみましょう!!
色はやや明るいルビー色で、一口飲むと口の中に渋みが広がり、まるで舌全体で渋みを受けている感覚がしました。確かにチリ産の赤ワインとは違った味わいで、【これぞタンニン!】という存在感がありました。でも渋みだけでなく濃厚な味わいだったので、全体にバランスがとれていると思いました。
今回は【タンニン】すなわち【渋み】について比較してみました。ただ【渋み】に限って評価するのは簡単ですが、ワインの評価は渋みだけでなく全体のバランスが大事だと思うし、個人の好みもあるので一概に決め付けることは難しいと感じました。
まぁ、ソムリエではないので楽しく酔っ払えればいいのです。

[メモ]  「Paso del SOL(パッソ デル ソル」  2015年   12.5%
     Produced and Bottled by TerraMater
     Isla de Maipo Chile
     「BALBAS(バルバス)」    2015年 14%
     Balbas Barrica Family Wines since 1777
     Product of Spain
     

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日本酒・天明 純米火入れ

Tenmei1今回取り上げるのは福島・曙酒造の「天明」です。
ところで私は、『日本酒王国といえば新潟県』と思っていたのですが、何と今や福島県だそうです!明治から続く全国新酒鑑評会の都道府県別金賞受賞数で、福島が5年連続1位となっているのです。・・・県別の出品数が分からないので何とも言えません。
例えば出品数が多ければ受賞数も多いかも?・・・でも毎年最多金賞受賞とはたいしたものです。
今や【福島は日本酒王国】といってもいいでしょう!!
では何故王国が新潟から福島に代わったのでしょうか?それは酒の好みが「淡麗辛口」から「芳醇甘口」に代わったから、と言われています。日本酒は1980年代までは広島や兵庫などの酒処が中心でしたが、90年代に入ると「淡麗辛口」の酒が主流となり新潟がけん引役となりました。しかし近年米の旨味をしっかりと引き出す「芳醇甘口」が好まれるようになったので、福島が【王国】となったと言われています。
なお鑑評会に出品されるのは金賞狙いの大吟醸など蔵の一級品ばかりなので必ずしも実態にあっていないとの批判もあります。ただ酒造の力量を推し量れる物差しにはなっていると思います。
さて福島では、酒米は気候の影響を受けて年ごとに質が変わるので県の研究所が事前に分析し、米に合ったつくり方を蔵ごとにアドバイスし、官民一体となって完成度の高い酒をつくる努力を重ねています。このため全国的には日本酒の生産量は減少していますが、逆に福島では原発事故前と比べて1割も増えているとのこと。県酒造組合では、『原発事故後、酒米も水も厳しい基準で検査している』と安全性をPRし、人気の蔵と一緒に東京で福島の酒を宣伝し続けています。こうした不断の努力も見逃せません。
こんな訳で福島のお酒を飲みたいと思い、東京・狛江の籠屋さんで「天明 純米火入れ」を購入しました。もちろんこの曙酒造も今年金賞を受賞しています。
Tenmei3曙酒造は、1904年(明治37年)に鈴木幸四郎氏が会津坂下町で創業しました。彼は味噌造り蔵の大番頭でしたが、地元産米の質の良さに着目し酒造を興したのです。その後酒造は3代続けて女性が蔵元になり【女系の酒造】と言われています。しかし現在の蔵元鈴木明美さんの息子さんが2011年弱冠27歳で杜氏となったので、次期蔵元は男性になるかもしれません。丁度杜氏になった時東日本大震災が発生しました。酒蔵も被災し多くの貯蔵酒もなくなりましたが、『日本酒の輪で復興』との考えで【ハート天明】などを企画したり、求めやすい価格で吟醸酒を提供する【大吟醸ちょいリッチ】などのお酒をリリースしています。
Tenmei2さて今回の「天明 純米火入れ」は、麹米に会津坂下産山田錦磨き50%、掛米に同じ地元産の米磨き65%を使用し、酵母は県酵母「うつくしま夢酵母」とオリジナル自社酵母Nを使っています。これは酒造の【自分たちと同じ土地に立ち、水に恵まれ風に吹かれ陽に当たり、作り手が見える米達と酒造りがしたい。】との考えからだとか・・・。若き杜氏の想いがこもったお酒だと感じました。
ではどんな味わいでしょうか!?
ぬる燗で試してみましたが、純米酒らしい甘い香りが立ち込めました。口に含むと口の中に濃厚な甘く、でもしつこくない味わいが広がりました。のど越しにも甘い余韻が残りましたが、いつまでも残らないで以外にあっさりしたものでした。
「芳醇甘口」のお酒とはこういうものなのでしょうか?!一度お試しあれ!!

[メモ] 16度、米(国産)、米麹(国産米)、精米歩合65%
     曙酒造合資会社
    福島県河沼郡会津坂下町字戌亥乙2番地
    電話 0242-83-2065 http://akebono-syuzou.com/

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ワインのお勉強

私はお酒については雑食・・・というか何でも飲むので雑飲かも・・・で、1回の飲酒の量はそんなに多くありませんが、日本酒、焼酎、ウィスキー、それにワインと何でも飲んでいます。でもその中で特にワインは飲んでいても『いまいちよく分からない。』というのが本音です。ワインの産地はなんといってもフランスですが、その他イタリア、アメリカ、ペルーなど。更に南アフリカ、日本などもそれぞれに特徴があります。
Wstady1味わいについても、【重い】とか【軽い】、タンニンが【強い】とか【柔らかい】、【ジューシィ】とか【スパイシー】、など色んな表現がされますが、感覚的で具体的にどんな味わいかよく分からない、というのが私の本音です。まぁ、楽しく酔っ払えばいいんでしょうが、考えすぎると悪酔いしそうです・・・。
ところがあるデパートの『ワインのきほんの【き】』という企画で、【ビギナーでも違いがわかる、赤ワインの味わい別飲みくらべ】のワインセットが販売されているのを知りました。この企画はソムリエが選んだ赤ワインがセットになっていて、先ほど述べたワインの味わいを飲みくらべて違いを知ろうというものです。早速取り寄せて、先ずは赤ワインでよく言われている【重い】、【軽い】が分かるセットを飲み比べてみました。
セットの内容は、①基本ということで中庸でバランスのとれた赤ワイン。イタリアを代表するブドウの品種「サンジョヴェーゼ」を使用したものだそうです(写真・中央)。
②よく言われる【軽い】ワイン。フランス・ブルゴーニュ地方の「ピノ・ノワール」という品種を用いたものとのこと(写真・右)。そして③【重い】赤ワンの代表として、オーストラリアの完熟した「シラーズ」という品種から造られた赤ワインが選ばれてます(写真・左)。【重い】とか【軽い】は、感覚的なものだからどうなんだろう?と興味を感じつつ試してみました。
Wstudy11先ずは①のバランスがとれているというワイン「ラ・セルヴァ テルツオ」から・・・。イタリア・トスカーナ州のマレンマ地区が産地で近年有機栽培のぶとう産地として注目されているそうです。トスカーナ州はイタリア半島の中西部にあって州都はフィレンツェ、ルセッサンス発祥の地として日本人にはよく知られた都市す。以前のブログ(2017年6月19日)でこのトスカーナ州のワイン「フロレジア・ヴィオラ」を取り上げましたが、それはDOCGという一番高い格付けのワインでした。今回は格付けは書いてありませんが、どうなんでしょうか?グラスに注ぐと濃いルビー色で渋みが強い感じがしました。でも香りも豊かでしっかりとした味わいがあり、全体としてバランスがとれたワインとの印象でした。
Wstudy12次は②の【軽やか】なワインといわれる「メゾン・トラミエ・ブルゴーニュ・ラミネ」です。フランスで1800年代から続く歴史ある蔵元で、いまやブルゴーニュ地区のワインは高騰を続けているそうですが、比較的リーズナブルな価格で提供する努力を続けているとのこと。ピノ・ノワールというブドウ品種を使って、ブドウのフレッシュな味わいを残すためステンレスタンクで発酵させているそうです。グラスに注ぐと明るいルビー色で、ちょっと【軽い】味わいなんだろうなとの印象を持ちました。実際に飲んでみるとやや酸味があり、それと果実の香りがうまく調和していると感じました。
Wstudy13最後は【重い】といわれるワインで、オーストラリア「リッチランド・シラーズ」です。オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズで陽光を浴びて完熟したシラーズという品種(元々はフランスを原産地とする赤ワイン用のブドウ品種)で造られています。ニュー・サウス・ウェールズ州(州都はシドニー)は、キャプテン・クックが初めて上陸しイギリスの植民地とした地域です。シドニーの西方、南北に縦断するグレート・ディバイディング山脈は熱帯の降水からワイン畑を守る障壁の役割りを果たしブドウの栽培に適した気候となっています。1800年代に始まったワインの醸造は発展し、今やワインは世界に向けて輸出されています。
グラスに注いだ時の色は①と同じでしたが、味わいは濃いとの印象でした。確かに濃厚なブドウの旨味も感じましたが、②の中庸なワインと大きく違いがあるかというとそれ程の差を私は感じませんでした。やはりソムリエと凡人の私との味覚の違いかもしれませんが、まぁ楽しく味わえたので良しとしましょう!

[メモ] ①ラ・セルヴァ テルツオ、2016年 イタリア、トスカーナ
      13.5%  サンジョヴェーゼ種
    ②メゾン・トラミエ・ブルゴーニュ・ラミネ 2015年 フランス、ブルゴーニュ
      12.5% ピノ・ノワール種
    ③リッチランド・シラーズ 2016年 オーストラリア、
      ニュー・サウス・ウェールズ 14.5% シラーズ種

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ウィスキー・BenRiach(ベンリアック)

Benriach1スコッチ・シングル・モルトの「BenRiach」を飲んでみました。
一口に『スコッチのシングル・モルト』といってもスコットランドの地域によってそれぞれ特徴があります。今回取り上げる「BenRiach」の箱には【Heart of Speyside】と書いてあり、スペイサイドという地域にあることが分かります。でも世界地図の英国をみても【スペイサイド】という地名はありません。
「シングルモルトを愉しむ」(土屋守著、光文社新書)によると、【スペイサイド】はスコットランドの大都市グラスゴーから北へ200km位、北海へ注ぐスペイ川の周辺地域をいうそうで、50余の蒸留所がひしめいているとのこと。ただこの密集?した蒸留所から「BenRiach」を探し出すのは容易ではありません。・・・では奥の手・・・ということで【Whisky Map of Distillery】というホームページ(HP)を参照してみます。このHPは英国の蒸留所を網羅している優れもので、銘柄を選ぶと地図上に明示され更にその蒸留所のHPも参照できるのです。
Benriach01さてこの蒸留所は、John Duffが1898年に設立したものです。当時は【ウィスキー・バブル】時代のまっ最中で多くの蒸留所が開設されましたが、バブルは直ぐにはじけこの蒸留所も1900年に手放すことになりました。そしてBenRiachが引き継いだのですが、蒸留所はその後約半世紀以上休止せざるを得ませんでした。再開したのは1965年ですが、その間BenRiachは大麦を発酵させるモルティング作業をし、麦芽を他の蒸留所に提供してしのいでいたのです。
Benriach05Benriach06その後蒸留所はグレンリベット、シーグラム、シーバスなど、次々と経営が代わりましたが、大きな転機となったのが2004年にスコットランド人のBilly Walkerがオーナーになり、ラベルのデザインを変更(左写真から右写真へ、ボトル名を大きくし明確化)し、更に伝統的なスペイサイド・モルトが好まない【ピートの香り付け】をしたボトル(Curiositasシリーズ)を売り出すなど経営努力を重ね、『ヴァラエティに富んだウィスキー造り』との評価を得ていったのです。
スペイサイドではスペイ川という大きな川を中心にウィスキー作りが盛んに行われていますが、それはウィスキーの品質を決める水質の良さが決め手となっています。BenRiachも敷地に深い井戸を掘り良質の水を確保していますし、周囲にはこれまた良質の大麦畑が有る、という恵まれた条件にあります。
Benriach2Benriach04今回取り上げる「BenRiach」はピートを利かしてないものですがどんな味わいか早速試してみましょう!
ウィスキーの色は薄い黄金色で、刺激の少ない香りがしました。口に含んでも舌先に刺激が無くまろやかな感じがしました。そしてのど越しも柔らかな感触で、ほんの少し後に刺激が立ちあがってきて、くせの無い味わいでした。刺激を求めたい方には「Curiositas」(写真右)がお勧めかもしれません。

[メモ] 40%
    The BenRiach from the Heart of Speiyside
   Distilled and Bottled in SCOTLAND

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芋焼酎・烈吼(れっこう)

Rekkou1最近はスーパーでもお酒コーナーが充実していて、ウィスキー、ビール、日本酒、そして焼酎と多くの種類を取りそろえています。こうなると選ぶのも大変で何にしようか迷ってしまいます。
その中で今回特に目を引いたのが芋焼酎「烈吼」です。なぜ注目したかというと、先ずラベルに虎が大きく口を開け「激しく吼えている」様子が描かれています。そして白い糸が絵に貼り付けられていて、まるで吼えた声が空気を切り裂いて伝わっている様を表現しています。このようにラベルに立体的な工夫をこらしているのは初めて見ました。
次に注目したのは「烈吼」が佐賀県の宗政酒造によるものだということです。
Munemasa1一般に九州は『焼酎王国』と言われていますが、焼酎の中でも芋焼酎は鹿児島県と宮崎県の南部、麦焼酎は宮崎県と大分県、熊本県は球磨焼酎(米焼酎)、というのが私のイメージです。
そして福岡県は麦とゴマ焼酎(紅乙女)、長崎県は壱岐焼酎(麦)、ですが、佐賀県は・・・というと意外に思い浮かばないのです・・・スミマセン。
むしろ佐賀県は「天吹」の天吹酒造や「万齢」の小松酒造など日本酒のイメージがあり、「烈吼」が佐賀県の酒造の芋焼酎なので興味をそそられました。
さてその宗政酒造はどんな歴史があるのでしょうか?
Munemasa2創業は昭和60年(1985年)と言いますから、まだ32年位で歴史が浅い酒造です。最初に売り出した銘柄が「のんのこ」で、佐賀県産二条大麦を白麹で仕込んだ麦焼酎だそうです。そして5年後に清酒製造免許を取得し清酒「宗政」を売り出しています。
更に平成10年(1998年)には【伊万里ブルワリー】という工場を建設しクラフトビールの醸造も手掛けています。酒造として歴史は浅いものの、かなり積極的に事業を拡げているのですね!
Munemasa3なお本社を2002年に有田に移転しましたが、ご承知の通りこの地域は【有田焼】で有名な窯業の盛んな地で、宗政酒造では有田焼とお酒をテーマにした「有田ポーセリンパーク・のんのこの郷」を開園しています。なお「ポーセリン(Porcelain)とは陶磁器のことです。このパークには、江戸時代から明治までの有田焼を展示する【ツヴィンガー宮殿(18世紀ドイツの宮殿を模した建物)】(右写真上)、【バロック庭園】、【有田焼工房】と【登り窯】(右写真中)、そして宗政酒造の【有田蔵】(右写真下)にお食事処もあり、まさに一大レジャー公園となっています。(写真はホームページから拝借)。
さて今回取り上げる芋焼酎「烈吼」はどんな味わいでしょうか?
「烈吼」のラベルには、『黒瀬杜氏の流れを受け継いだ蔵人の伝統の技と杜氏の感性で完成。芋は黄金千貫、麹は黒麹、蒸留は常圧で芋焼酎本来の個性を引き出した。』、とあります。・・・なるほど黒麹、常圧蒸留となればかなりなガツン系で、虎が激しく吼える『烈吼』にふさわしい味わいになる・・・であろう、と思います。
Rekkou2早速試してみましょう!
9月に入って少し涼しくなったのでお湯割りで飲んでみました。
香りは芋焼酎独特の甘みを感じましたが、少し刺激のある匂いもありました。口に含むとそんなに刺激がなくまろやかな味わいでしたが、のど越しに辛口の余韻が残りガツンとまではいかないものの、しっかりとした味わいでした。
なお麦焼酎の「烈吼」もあるそうなので、飲み比べてみるのも一興でしょう。

[メモ] 25度、さつま芋、米麹(国産米)
    宗政酒造株式会社
    佐賀県西松浦郡有田町矢乙340-28
    電話 0955-41-0020 http://www.nonnoko.com/

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芋焼酎・HOUZAN MOJITO(宝山モヒート)

Mojito3例によって東京・狛江の籠屋さんにお酒を買いに行ったところ、スタイリッシュな瓶が目につきました。
ラベルはすべて横文字で書かれていて、「HOUZAN MOJITO」とあります。はて『ホウザン モジト』?何だろう??『ホウザン』といえば『宝山』、西酒造の銘柄についている名前だけど・・・などとあれこれ考えながら裏のラベルを見ると「宝山モヒート」と書いてありました。『なあんだ【モジト】でなくて【モヒート】か!』、と納得したものの、では【モヒート】とは何でしょうか?   ウィキペディアで調べてみました。
Mojito1MOJITOはスペイン語で発音は「モヒート」、ラム酒をベースとしたカクテルで冷たいロングドリンク。キューバが発祥で、標準的なレシピは、ラム酒(40ml)、ライムジュース(30ml)、ミント(6葉)、砂糖(スプーン2杯)、炭酸水少々、とのこと。ミントの香りがするさわやかなカクテルだそうです。一度お試しあれ!
またキューバには「モヒート」と似たカクテルで「ダイリキ」があり、ラム、ライム、砂糖、氷のカクテルです。これはキューバのダイリキ鉱山で暑さの中で労働する人が、リフレッシュするために発明された冷たい飲み物で、鉱山の名前を取って「ダイリキ」と命名されたものです。
Mojito2かの有名な文豪ヘミングウェイはこれらのカクテルを好み、『わがダイリキはフロリディータにて、わがモヒートはボデギータにて』と言ったそうです。なおブロリディータとボデギータはキューバの首都ハバナの旧市街にある有名なバーだそうで、文豪ともなると飲み物によって店を変えるんですねぇ・・・。キューバに行く予定のある方は立ち寄ってみることをお勧めします。(写真はボデギータの様子、ウィキペディアより)
さて「HOUZAN MOJITO(宝山モヒート)」はどのように造られているのでしょうか?
Mojito4この芋焼酎は、つくる過程のもろみ状態の中にミントを仕込み、蒸留したものだそうです。こうすることでミントの香り豊かな芋焼酎・宝山モヒートができる、という訳です。封を切って香りをかぐとかすかにミントの香りがしました。もっと強い香りがするかと思っていたのでちょっと意外でした。ただあんまりミントの香りを強く出すと芋焼酎独特の香り・テイストが損なわれるので、バランスが難しいのだろうと推察します。
ではさっそく試してみましょう!
アルコール度は20度なので、先ずはロックで。ミントの香りがほんの少ししますが、まぎれもない芋焼酎でした。暑い夏にはさっぱりした飲み物が好まれるので「宝山モヒート」は丁度良いと思いました。ただ個人的にはもう少しミントが強くてもよいのかも・・・ミントが手に入れば試してみたいと思います。

[メモ] 20度、薩摩芋(鹿児島県産黄金千貫)、米麹(国産米)、ミント
     西酒造株式会社  鹿児島県日置市吹上町与倉4970-17


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ウィスキー・Robert Burns

Robertburns2今回はスコッチ・シングル・モルトの「Robert Burns」です。
ラベルの【Robert Burns】の上に『1759-1796』の標記があることから、どうやら人の名前のようです。このようにスコッチ・ウィスキーで人名を銘柄名にするのは珍しいと思います。・・・で、そもそも【Robert Burns】とはどんな人なのか調べてみました。
するとRobert Burnsは、スコットランドの国民的詩人ということが分かりました。私の不明を恥じるのみです・・・。彼は1759年にスコットランドの南西部の貧しい小作人の家に7人兄弟の長男として生まれました。そして農場で働きながら15歳のときに詩作を始め、詩作の傍らスコットランド民謡の収集・改作を行ったのです。なかでもスコットランド民謡【Auld Lang Syne】は、日本に紹介された【蛍の光】として有名です。彼は詩作を通してスコットランドの人々の熱狂的な支持を得たのですが、心疾患により37歳の若さで亡くなりました。
Robert_burns1現在でも彼の人気は高く、毎年誕生日の1月25日頃に【バーンズ・ナイト】とか【バーンズ・サパー】という行事が行われています。これは夕食をしながらバーンズにちなむ詩や音楽を披露し、最後は【Auld Lang Syne】の大合唱で終わるとのこと。いかにバーンズが慕われているか分かります。
このウィスキーは、彼にちなんで醸造されたものと言えます。
さてこのウィスキーの蒸留所は、Isle of Arran Distilleryと言って2014年12月27日のブログでとりあげた「The Arran Malt」の蒸留所とおなじです。この醸造所はアラン島にありますが、この島はスコットランド最大の都市グラスゴーの南西、キンタイア半島で囲まれたクライド湾にあります。そして創業は1993年と歴史は浅いものの、アラン島では古くから大小さまざまな蒸留所があってウィスキー作りには歴史がある島です。
Robertburns4なおボトルには、二羽の鷲が刻印されてます。それはこの蒸留所を建設するときに鷲の巣が見つかり雛がかえるまで工事を中断したそうです。そしてオープンの式典が始まった時二羽の鷲が飛来したので、『鷲がお礼に来たのだろう!』ということで、ボトルに刻むことになったとか。なかなか興味あるお話です。
Robertburns3ところでこの「Robert Burns」はどんな味わいでしょうか?
一般に蒸留後ウィスキーの原酒を樽で寝かせますが、「Robert Burns」はバーボン樽とシェリー樽でそれぞれ熟成し、それらの原酒を7対3の割合でブレンドしているとのこと。バーボン樽では甘くフルーティな味わい、シェリー樽では深みと豊かな感じが出るそうですが、さてどんな味わいでしょうか?
色は薄い黄金色で香りはやや刺激のあるものでした。口に含むと刺激が口の中に広がりましたが、全体にまろやかな味わいでした。このウィスキーはスモーキィなフレイバーがなく中庸な味わいなので、食前や食事中に飲むお酒として丁度よいと思います。

[メモ] 43%、Robert Burns  
     Distilled Matured and Bottled in Scotland,
     Isle of Arran Distillers LTD, Arran

【余談】 島によって性格の異なるシングル・モルト
      スコッチ・シングル・モルトを区別するときに、【島嶼部】という分け方があります。この区分でアラン島の近く、キンタイア半島を挟んで反対側にアイラ島があります。この島では「ボウモア」などスモーキィなフレーバーが特徴のシングル・モルトが輩出しています。一方アラン島の「Robert Burns」は前述のように中庸な味わいで性格が異なります。      この違いは何からきているのでしょうか?
それはアイラ島が北大西洋に直接面しており厳しい自然に対峙しているのに、アラン島はキンタイア半島がいわば防波堤になり厳しさがやや和らいでいるからかもしれません。・・・これは私の想像です。とはいえ両島とも北緯56度にあるので、日本で言うと樺太の更に北になるので、厳しい自然の中にあることに変わりはありませんが。

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日本酒・みむろ杉 特別純米 辛口

Mimuro1連日暑い日が続いています。こういう時こそ暑気払い!!
・・・という訳で、奈良県桜井市今西酒造のお酒「みむろ杉 特別純米 辛口」を飲んでみました。実は奈良のお酒は初めてで、例の東京・狛江市の【籠屋】さんで紹介されたのです。
今西酒造は奈良盆地の南部・桜井市にあります。盆地は周囲を山で囲まれていますが、酒造の東には三輪山(標高467m)が迫っています。
Miwa01実はこの三輪山は、酒造のすぐ横にある大神神社(おおみわじんじゃ)のご神体なのです。ご神体が山というのは珍しいと思いますが、この三輪山は古来から三諸山(みむろやま)とも呼ばれていて『杉の木に神が宿る』という言い伝えがあるそうです。つまり銘柄の「みむろ杉」は、ご神体である三諸山の杉を意味していて漢字標記の「三諸杉」というラベルもあります。
Miwa02さて今西酒造の創業は1660年(万治3年)とかなり古く、桜井市三輪にあります。実はこの地【三輪】は日本酒発祥の地だというのです。日本書紀によると、崇神天皇(すじんてんのう、第10代天皇、3~4世紀初め?)が疫病で混乱する世を憂えていたところ『酒を造るように』との夢のお告げがあり、【高橋活日命(いくひのみこと)】に酒造りを命じお神酒として奉納したところ世の中の混乱が収まった、というのです。そしてこの高橋活日命は杜氏の神様として大神神社の摂社(本社に縁故の深い神を祭っている)である「活日神社」に祭られています。
Miwa03ところで各地の酒造を訪ねますと、入り口に杉玉が飾られているのに気づくことがあると思います。この杉玉は『新酒ができました』というサインですが、大神神社からこの杉玉が全国に発送されているとのこと。その証拠に、杉玉の下に吊るされているお札に【三輪明神 しるしの杉玉】と書かれているそうです。酒造を訪ねる機会があったら、杉玉に吊るされているお札を確認してはいかがでしょうか!
なお右の上3枚の写真は酒造のホームページから拝借しました。
さて「みむろ杉 特別純米辛口」はどんなお酒でしょうか?
Mimuro2今西酒造では三輪山の伏流水を自前の井戸でくみ上げ、酒米には奈良県に古来から伝わる「露葉風(つゆはかぜ)」を使っているとのこと。この酒米は生産量が少ないので、酒造では『よい土壌からうまい米が育つ。』との考えから三輪山の裏手に土地を確保し、契約農家とともに米作りを行っています。「露葉風」は独特の風味があり、清酒本来の美しさが出やすい品種といわれているので、どんな味わいか飲むのが楽しみです。
夏なので冷蔵庫で冷やして飲みましたが、純米酒らしいほんのり甘い香りがしました。最初口の中でとろりとした感触がありましたが、辛口で全体にあっさりとした味わいでした。
次に冷水で割って・・・つまりアルコール度を下げて飲んでみました。香りはほとんど感じなくなりましたが、純米酒らしい味わいは保ったまま、アルコール度が低くなりしかも辛口の味わいは変わらなくあっさり系で飲みやすくなりました。
実はこの割り水は、私がよく参照する【純米酒を極める】(光文社新書)の著者上原浩氏お勧めの方法です。暑い夏には冷水による割り水法はお勧めですよ!!

[メモ] 15.5度、原材料:米(奈良県産露葉風100%)、米麹(国産)
     精米歩合 60%、辛口、一回火入れ、  29年6月製造
     奈良県桜井市大字三輪510  
     http://www.imanishisyuzou.com

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芋焼酎・海童 春雲紫

Kaidous1久しぶりに芋焼酎を飲んでみました。
鹿児島県いちき串木野市【濱田酒造】の「海童 春雲紫(しゅんうんむらさき)」です。海童といえば『海童 祝いの赤』が有名で、その赤いボトルがよく知られています。今回の「海童」はボトルをうす紫色に着色してあります。これは紫芋(鹿児島県頴娃(えい)町産)を使っているためでしょう。そして「春雲紫」とは『春雲五色開』という言葉・・・春の雲は美しく五色とりどりに染まる・・・の五色の中に【紫】が入っていることから命名したとか。
なるほど紫芋の【紫】と雲の【紫】をかけているんですね!!
Kdenbeiさてこの濱田酒造、1866年(明治元年)創業と言いますから150年近く続く老舗ですが、実際には江戸時代から酒造りを行っていたようでかなり歴史のある酒造です。この酒造は年商136億円(全国6位、2014年のデータ)の大会社ですが、現社長が入社した40年前は地元商店との特約契約で、販売管理も会社で実施していたので出荷が増えても販売管理費が増加し利益は逆に減っていたそうです。その後この特約を廃止し自社卸しに転換したことで全国展開も可能となり、現在の売り上げ増につながったとのこと。
当時の経営決断が今日の隆盛を得たといえます。
KdenzouKkinzan濱田酒造は3つの酒造蔵を運用しています。
先ず創業地で創業当時の製法・・・明治大正期の木桶蒸留器の焼酎造り・・・を実践する【伝兵衛蔵】(右上写真)。そして最新設備を備えた【傳蔵院蔵】(左写真)。ここでは売れ筋の「海童」や「隠し蔵」などがつくられています。最後は江戸自体の製法を再現した【薩摩金山蔵】(2005年4月設立、右下写真)。
特に金山蔵は江戸末期から続いた串木野金山跡を利用し、坑道の一部を醸造設備を設置し、更に熟成貯蔵庫として利用するなど、焼酎蔵と金山跡地を兼ねたテーマパークとして活用されているとか。一見の価値はありそうです。
Kaidous2さて「海童 春雲紫」は、頴娃産の紫芋を使って白麹で仕込んでいます。こうして出来た原酒から雑味成分を除くためにろ過しますが、この海童では雑味成分を若干残す【粗(あら)ろ過】という方法で芋焼酎の本来の旨味を出すようにしているとか。このため少し白濁した状態になっているそうですが、見た目あまり気になりませんでした。
で、気になるのは味わいですが、実際どうなんでしょうか!?
先ずは定番のお湯割りで・・・。ややほんのり甘い香りがして、口に含むと刺激の少ない優しい感じがしました。そしてのど越しに辛口の余韻が残りました。次は連日暑い日が続いているので、冷蔵庫で冷やした水で割って飲んでみました。お湯割りのような甘い香りは感じられないものの、口の中で温まるにつれて甘みが強まりました。冷水割りは口当たりが良く、暑い夏には最適な飲み方だと思います。お勧めです!!

[メモ] 25度 原材料:さつまいも(鹿児島県産頴娃紫)、米麹(国産米)
     粗ろ過 うすにごり焼酎
     濱田酒造株式会社 傳蔵院蔵
     鹿児島県いちき串木野市西薩町17-7
    http://www.hamadasyuzou.co.jp/

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ワイン・Take-Bow(たけぼう)

Takebow20172このブログでは何回か取り上げてますが、「Take-Bow(たけぼう)」ワインは、山梨県甲州市のまるき葡萄酒(株)の【マイワイン・システム】による白ワインです。
ここで【マイワイン・システム】とは、甲州種の白ワインを辛口と樽熟成の2コースについて(例えば、辛口コースは100本、樽熟成コースは60本、など)、申し込んだ後5年間蔵出しする権利を購入するものです。このシステムにはラベル印刷サービスがあって、ラベル(例えば結婚記念日や孫の誕生記念、など)を作成してメールで送ると、蔵出しワインに貼り付けてもらえる特典があります。つまり唯一つのワインが手にすることができるのです。
しかしこの【マイワイン・システム】、45年前の1972年に始まったのですが貯蔵庫のスペース確保が難しくなったそうで、2016年8月に2015年度分をもって終了するとの連絡がありました。確かにワイナリーにとっては5年間の貯蔵分を毎年確保し続けるのはなかなか難しいのでしょう。
ところで、毎回ラベルのデザインを考えるのは意外と難しいものです。
Takebow20171もともとデザインの才能が無いのだから毎回苦労してます。まるきワイナリーの建物はモダンな洒落たもので、ワイナリーの門柱?には大きなワインボトルが設置されているので、この光景をラベルに取り入れることにしています。そうすると後は、背景とか字体を決めるだけなのに、認知症が始まった・・・と思う・・・私には毎回かなりの負担となっております。あれこれ考えて今回の「Take-Bow」のラベルは、庭に生えている半夏生(はんげしょう・季語、
初夏に咲く草花の名前でもある)を背景に使ってみました(写真右)。背景を全体にぼかしてみましたが、何の草花か分からなくなってしまいました・・・。
さてまるきワイナリーでは、ブドウの木の栽培に「不起草生栽培」法を取り入れてます。この方法は土地を耕さないのを基本とすることで、様々な微生物が住みつき悪い菌による土壌の病害を防ぐものです。更に羊を放し飼いにして羊が雑草を食べその糞を肥料にすることで持続的なサイクルを可能としています。
Photo_2このようにまるきワイナリーではブドウの木の栽培に努力を続けていますが、全国的にみるとブドウの苗木不足が問題となっているようです。新聞記事によると酒造メーカーはワインの醸造を倍増しようとしているものの苗木が不足していて、栽培農家も一過性のものではないか?との疑念もありブドウの苗木不足は当分続きそうだ、というのです。東京五輪を控え和食が注目されていて、私は国産ブドウ苗木からつくられる日本ワインは和食に合うと思うので、日本ワインの増産が期待されますが、なかなか思うようには行かないようです。
さて肝心のワインはどんな味わいでしょうか?さっそく試してみましょう!
開栓した直後はそんなに香りは強くないように感じました。そしてやや味が無いというか淡白なものでした。そこでしばらく時間をおいてから飲むと辛口の味わいが出てきました。2015年収穫の甲州種ブドウなので、まだ若いワインだからでしょうか?
冷蔵庫で冷やして飲みましたが、開栓後しばらく時間をおくことで適度な温度となり、しかもとんがった味わいがまろやかになるように思いました。

[メモ] 12%、甲州種、2015年収穫
     まるき葡萄酒株式会社
     山梨県甲州市勝沼町下岩崎2488
     http://www.marukiwine.co.jp/

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